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第17話 グレンのお留守番1日目8
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牛たちの放牧場に向かって、走るグレン。
魔力を知覚しながら、世界の美しさに魅了される。
「もりも……すごいことになってる……」
魔獣や結界の凄さに驚いていたが、その先にある樹海がそもそもこの魔力に溢れていることに気が付く。
翠色の粒子が舞い上がる様は、幻想的でこの世のものとは思えない美しさがある。
「きれい……」
この光景を言い表す言葉を持ち合わせていないグレンは、自身の最上級の言葉で称える。
「痛った……」
やはり長続きしない魔力の知覚を行使したことで、グレンは頭痛を感じた。
だが、グレンは魔力の知覚を止めない、否、止められない。
(もっと……もっと……もっとみていたい――みてみたい――)
グレンの底なしの欲望が開花する。
魔力はグレンの体内を駆け巡り、目を、脳を、魔力を知覚するのに最適な形に整えて行く。
「めが!いたい!あたまが!あつい!」
眼球と脳に流れ込む大量な魔力。
眼球が弄られる様な痛み、脳を弄られる様な不快感。
グレンはその場に思わず座り込み、頭を抱える。
ズキズキと痛む眼球と煮える様な脳みその不快感に耐えること幾ばくかの時間。
「ううう……あ、れ……いたく、ない?」
スッと引いていく痛みと不快感。
グレンは立ち上がり、身体に何か異常がないか確かめる。
「めはみえる……みみもきこえるし、しゃべれる……」
手足も動かしたり飛んだり跳ねたし、今のところ何処にも異常はないようだった。
「なんだったんだろう……」
原因になるとしたら、魔力を知覚しながら走っていたことだろうか。
「まりょくのせい?ちょっとこわいけど……」
グレンは再度魔力の知覚をするため、身体の中の魔力を動かしてみる。
「あれ?なんか、かんたんになった?」
つい先程までよりもスムーズに動く魔力。
更に周囲を見渡してみる、やはり世界は魔力で満ちており、美しい世界を見ることが出来た。
「ちゃんとつかえる……それに……」
空を見上げて美しい結界を見ると、より細かく、魔力の流れが見えるようになっていた。
暫く空を眺め、森を見渡して、魔獣を見つめる。
「つかれない?」
魔力の知覚をするとすぐに疲れていたのが、今はそこまで負担にならなくなっていた。
「うーん……だいじょうぶかな?あとでししょうたちにそうだしてみよ」
グレンは今のところ問題ないと判断し、当初の目的通り牛たちの下へと走って行った。
◇◇◇
グレンは放牧場に着いて牛たちに挨拶をする。
「こんにちは。さっきぶりです」
牛たちもグレンに気が付き、挨拶を交わす。
その中で、牛たちの顔が驚きを含んでいるように表情を見せる。
「じつはおねがいがあってきました。ぼくのからだのうごきをみてほしいんです」
グレンが頭を下げながら牛たちにお願いする。
牛たちは「モー」と一鳴きすると、了解とばかりにグレンの周りに集まりだす。
牛たちは何かに興味津々の様子で、鶏達まで集まってくる。
「うわぁ!ありがとうございます!」
グレンは単純に言葉が通じて、集まってくれたことに感謝する。
動物達、いや魔獣達はグレンの中で起きた変化に気が付いているのか、グレンを見る目が鋭くなる。
「じゃあ、いきます」
グレンは寅吉の武術の映像で見た動きを懸命に真似る。
「よっ、ほっ、はっ!」
円を意識する。
寅吉の教えである。
まだ拙いながらも、必死に身体を動かしていく。
「どうですか?」
一通り身体を動かし、牛たちに感想を求めてみる。
リーダーの牛は何も言わない後ろを向き、牛の上に鶏のリーダーが乗り少し離れた場所へと歩きだす。
「ついてこい、ってこと?」
グレンは2匹に着いて歩き、ちょっとした広い場所で2匹が止まる。
「モー!」
「コケー!」
突如始まる牛と鶏の戦い。
「あっ!だめだよケンカしちゃ!」
2匹の戦いを喧嘩だと思い止に入ろうとするグレンだが、ほかにも付いてきていた牛や鶏達に行く手を阻まてしまう。
「ちょっと、じゃましないでよ、とめないと」
止めに入った牛や鶏達はグレンをじっと見つめて、戦う2匹の方を見る。
「みろってこと?」
グレンは促されるままに2匹の戦いを見てみる。
そこにはただの動物同士の戦いとは思えない高度な戦闘が繰り広げられていた。
鶏が回転しながら回し蹴りを放ち、牛はそれを角で受け止める。
鶏もそのままでは終わらず、受け止められた反動を利用して高く舞い上がった。
そして必殺の爪を踵落としの様に牛に叩きつける。
牛はその攻撃を読んでいたのか、軽くバックステップで躱し、流れる様に身を屈めて地面に落ちる前の鳥に向かって突撃する。
「えっ、えっ?すごい、すごい!えんのうごきになってる!」
どうやら牛と鶏はグレンの為に模範演技を見せてくれているようだった。
興奮して夢中で見ているグレンだが、途中である事に気が付く。
「あれ?まりょく、つかってる?」
牛と鶏をよく見ていると、ところどころで魔力が動いており、一撃を放つごとに魔力同士がぶつかり合い、火花を散らしていたのだ。
「もっと、ちゃんとみなきゃ……」
グレンは魔力を知覚するために目を凝らし、2匹の戦いを見てみる。
そこには、体中を魔力が動き回り、2匹の動きを司っているのが見えた。
牛が角で攻撃するときは角に魔力が集中し、鶏が爪で攻撃すれば爪に魔力が集中する。
身体を動かすときは前脚から後ろ脚へ魔力が淀みなく移動していく。
そして何より、必殺の一撃を放つ際には、魔力が爆発的に増え、輝きを増す。
「すごいすごい!ぼくもやりたい!」
興奮したグレンは自身も牛たちの様な魔力を使った動きをしてみたいと言い出し、小さな体の中にある、魔力の核とも呼べる場所に意識を向ける。
「ここの、まりょくを、つかえば!」
グレンは2匹に倣って、魔力を増やそうと胸の中にあるの核のようなものに意識を集中させる。
その瞬間に溢れ出す魔力の放流。
堰き止められていたダムから水が溢れるようにとめどなく流れ出してくる。
「えっ、えっ?これ、どうすれば……」
突然の事態に焦るグレン。
開けてしまった魔力の扉を閉めようと、もう一度意識を魔力の核に向けるが、溢れ出す力の方が強く、流れを止めることが出来ない。
視界が翠色に染まり、歪む。
牛や鶏達も心配そうにグレン見ているが、どうする事も出来ずにいた。
(クレアさん!とらきちさん!たすけて!)
早鐘の様に鳴る鼓動の音がグレンの思考を邪魔する。
それでもグレンはクレアに言われた事を思い出し、心の中でクレアと寅吉に助けを求めた。
(グレン!どうしたの!?)
グレンの頭の中に響くクレアの声。
(クレアさん!まりょくが……まりょくがとまらないです)
(へっ??魔力?グレン、魔力使えるの?!)
(グレン!元栓を閉める感じだ!そうすれば魔力が閉じる!)
(もとせん……?)
クレアと寅吉からすぐに返事が来たが、寅吉の言う元栓の意味が分からない。
(寅吉!グレンが元栓なんて分かるわけないでしょ!えぇーと……何かいい例えは……そうだ門を閉める感じで!ゆっくりと慌てずに!)
(しまら、ないです……ちからが……)
(えっ?嘘、ダメ?!なんで?!)
(ダメだ!クレア、転移で戻れ!)
グレンは段々と体から力が抜けていくのを感じていた。
立ち昇る魔力の放流、常人であればすぐに枯渇してしまうであろう魔力量を垂れ流し続けるグレン。
だが、流石に終わりが見えてきてしまったようだ。
(あー!どうしよう!今行ったら森が腐海になっちゃう!でも……ねぇ、もういいかな!?腐海にしちゃっていいかな!?)
(んにゃ!流石にそれはまずいだろ!怒られるとかで済まないぞ!分かった、俺が走る)
(走って間に合う場所にいるの!?今どこ!?)
(村……)
(私より遠いじゃん!)
「ふふっ……」
今にも飛びそうな意識の中で、グレンはクレアと寅吉の会話を聞いて、焦る気持ちは落ち着いたのか、笑った。
「やっぱりふたりはたのしいなぁ……」
瞼が閉じそうになるのを必死に開いているが、そろそろ厳しそうだ。
(ねむい……)
瞼を閉じようとした時、目の前に黒く大きな何かが見えた。
「いぬさん……?」
「俺は犬ではない、坊主。早く魔力の放出を止めないと、死ぬぞ?」
グレンの視界に映ったのは漆黒の毛並みを持つ巨大な狼の姿だった。
魔力を知覚しながら、世界の美しさに魅了される。
「もりも……すごいことになってる……」
魔獣や結界の凄さに驚いていたが、その先にある樹海がそもそもこの魔力に溢れていることに気が付く。
翠色の粒子が舞い上がる様は、幻想的でこの世のものとは思えない美しさがある。
「きれい……」
この光景を言い表す言葉を持ち合わせていないグレンは、自身の最上級の言葉で称える。
「痛った……」
やはり長続きしない魔力の知覚を行使したことで、グレンは頭痛を感じた。
だが、グレンは魔力の知覚を止めない、否、止められない。
(もっと……もっと……もっとみていたい――みてみたい――)
グレンの底なしの欲望が開花する。
魔力はグレンの体内を駆け巡り、目を、脳を、魔力を知覚するのに最適な形に整えて行く。
「めが!いたい!あたまが!あつい!」
眼球と脳に流れ込む大量な魔力。
眼球が弄られる様な痛み、脳を弄られる様な不快感。
グレンはその場に思わず座り込み、頭を抱える。
ズキズキと痛む眼球と煮える様な脳みその不快感に耐えること幾ばくかの時間。
「ううう……あ、れ……いたく、ない?」
スッと引いていく痛みと不快感。
グレンは立ち上がり、身体に何か異常がないか確かめる。
「めはみえる……みみもきこえるし、しゃべれる……」
手足も動かしたり飛んだり跳ねたし、今のところ何処にも異常はないようだった。
「なんだったんだろう……」
原因になるとしたら、魔力を知覚しながら走っていたことだろうか。
「まりょくのせい?ちょっとこわいけど……」
グレンは再度魔力の知覚をするため、身体の中の魔力を動かしてみる。
「あれ?なんか、かんたんになった?」
つい先程までよりもスムーズに動く魔力。
更に周囲を見渡してみる、やはり世界は魔力で満ちており、美しい世界を見ることが出来た。
「ちゃんとつかえる……それに……」
空を見上げて美しい結界を見ると、より細かく、魔力の流れが見えるようになっていた。
暫く空を眺め、森を見渡して、魔獣を見つめる。
「つかれない?」
魔力の知覚をするとすぐに疲れていたのが、今はそこまで負担にならなくなっていた。
「うーん……だいじょうぶかな?あとでししょうたちにそうだしてみよ」
グレンは今のところ問題ないと判断し、当初の目的通り牛たちの下へと走って行った。
◇◇◇
グレンは放牧場に着いて牛たちに挨拶をする。
「こんにちは。さっきぶりです」
牛たちもグレンに気が付き、挨拶を交わす。
その中で、牛たちの顔が驚きを含んでいるように表情を見せる。
「じつはおねがいがあってきました。ぼくのからだのうごきをみてほしいんです」
グレンが頭を下げながら牛たちにお願いする。
牛たちは「モー」と一鳴きすると、了解とばかりにグレンの周りに集まりだす。
牛たちは何かに興味津々の様子で、鶏達まで集まってくる。
「うわぁ!ありがとうございます!」
グレンは単純に言葉が通じて、集まってくれたことに感謝する。
動物達、いや魔獣達はグレンの中で起きた変化に気が付いているのか、グレンを見る目が鋭くなる。
「じゃあ、いきます」
グレンは寅吉の武術の映像で見た動きを懸命に真似る。
「よっ、ほっ、はっ!」
円を意識する。
寅吉の教えである。
まだ拙いながらも、必死に身体を動かしていく。
「どうですか?」
一通り身体を動かし、牛たちに感想を求めてみる。
リーダーの牛は何も言わない後ろを向き、牛の上に鶏のリーダーが乗り少し離れた場所へと歩きだす。
「ついてこい、ってこと?」
グレンは2匹に着いて歩き、ちょっとした広い場所で2匹が止まる。
「モー!」
「コケー!」
突如始まる牛と鶏の戦い。
「あっ!だめだよケンカしちゃ!」
2匹の戦いを喧嘩だと思い止に入ろうとするグレンだが、ほかにも付いてきていた牛や鶏達に行く手を阻まてしまう。
「ちょっと、じゃましないでよ、とめないと」
止めに入った牛や鶏達はグレンをじっと見つめて、戦う2匹の方を見る。
「みろってこと?」
グレンは促されるままに2匹の戦いを見てみる。
そこにはただの動物同士の戦いとは思えない高度な戦闘が繰り広げられていた。
鶏が回転しながら回し蹴りを放ち、牛はそれを角で受け止める。
鶏もそのままでは終わらず、受け止められた反動を利用して高く舞い上がった。
そして必殺の爪を踵落としの様に牛に叩きつける。
牛はその攻撃を読んでいたのか、軽くバックステップで躱し、流れる様に身を屈めて地面に落ちる前の鳥に向かって突撃する。
「えっ、えっ?すごい、すごい!えんのうごきになってる!」
どうやら牛と鶏はグレンの為に模範演技を見せてくれているようだった。
興奮して夢中で見ているグレンだが、途中である事に気が付く。
「あれ?まりょく、つかってる?」
牛と鶏をよく見ていると、ところどころで魔力が動いており、一撃を放つごとに魔力同士がぶつかり合い、火花を散らしていたのだ。
「もっと、ちゃんとみなきゃ……」
グレンは魔力を知覚するために目を凝らし、2匹の戦いを見てみる。
そこには、体中を魔力が動き回り、2匹の動きを司っているのが見えた。
牛が角で攻撃するときは角に魔力が集中し、鶏が爪で攻撃すれば爪に魔力が集中する。
身体を動かすときは前脚から後ろ脚へ魔力が淀みなく移動していく。
そして何より、必殺の一撃を放つ際には、魔力が爆発的に増え、輝きを増す。
「すごいすごい!ぼくもやりたい!」
興奮したグレンは自身も牛たちの様な魔力を使った動きをしてみたいと言い出し、小さな体の中にある、魔力の核とも呼べる場所に意識を向ける。
「ここの、まりょくを、つかえば!」
グレンは2匹に倣って、魔力を増やそうと胸の中にあるの核のようなものに意識を集中させる。
その瞬間に溢れ出す魔力の放流。
堰き止められていたダムから水が溢れるようにとめどなく流れ出してくる。
「えっ、えっ?これ、どうすれば……」
突然の事態に焦るグレン。
開けてしまった魔力の扉を閉めようと、もう一度意識を魔力の核に向けるが、溢れ出す力の方が強く、流れを止めることが出来ない。
視界が翠色に染まり、歪む。
牛や鶏達も心配そうにグレン見ているが、どうする事も出来ずにいた。
(クレアさん!とらきちさん!たすけて!)
早鐘の様に鳴る鼓動の音がグレンの思考を邪魔する。
それでもグレンはクレアに言われた事を思い出し、心の中でクレアと寅吉に助けを求めた。
(グレン!どうしたの!?)
グレンの頭の中に響くクレアの声。
(クレアさん!まりょくが……まりょくがとまらないです)
(へっ??魔力?グレン、魔力使えるの?!)
(グレン!元栓を閉める感じだ!そうすれば魔力が閉じる!)
(もとせん……?)
クレアと寅吉からすぐに返事が来たが、寅吉の言う元栓の意味が分からない。
(寅吉!グレンが元栓なんて分かるわけないでしょ!えぇーと……何かいい例えは……そうだ門を閉める感じで!ゆっくりと慌てずに!)
(しまら、ないです……ちからが……)
(えっ?嘘、ダメ?!なんで?!)
(ダメだ!クレア、転移で戻れ!)
グレンは段々と体から力が抜けていくのを感じていた。
立ち昇る魔力の放流、常人であればすぐに枯渇してしまうであろう魔力量を垂れ流し続けるグレン。
だが、流石に終わりが見えてきてしまったようだ。
(あー!どうしよう!今行ったら森が腐海になっちゃう!でも……ねぇ、もういいかな!?腐海にしちゃっていいかな!?)
(んにゃ!流石にそれはまずいだろ!怒られるとかで済まないぞ!分かった、俺が走る)
(走って間に合う場所にいるの!?今どこ!?)
(村……)
(私より遠いじゃん!)
「ふふっ……」
今にも飛びそうな意識の中で、グレンはクレアと寅吉の会話を聞いて、焦る気持ちは落ち着いたのか、笑った。
「やっぱりふたりはたのしいなぁ……」
瞼が閉じそうになるのを必死に開いているが、そろそろ厳しそうだ。
(ねむい……)
瞼を閉じようとした時、目の前に黒く大きな何かが見えた。
「いぬさん……?」
「俺は犬ではない、坊主。早く魔力の放出を止めないと、死ぬぞ?」
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