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第31話 グレンのお留守番2日目12
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「ごちそうさまでした」
「美味しかった~」
「にゃ、キノコのオムレツもいいな。それと作りたてのバターはやはり美味いな」
夕食を終え、一息ついた3人。
すでにお風呂も入っており、あとは寝るだけの状態だ。
だが、まだ陽も沈んで間も無く、寝るには目が冴えている。
しばしリビングで団欒となったのだ。
ソファーに座って寛ぐクレアと寅吉。
グレンは何処に座ろうかとウロウロしている。
「グレン、ここおいで」
クレアはグレンを手招きし、ソファの真ん中を指定してここに座れと促す。
「しつれいします……」
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ」
緊張しながら2人の間に座るグレン。
クレアと寅吉はお互いに目を合わせ、目配せする。
妹のアイラの事を話すには時期尚早と判断しているため、詳しく説明できないのがもどかしいが、しないわけにはいかない。
「グレン、まずは村の様子も伝えておこう」
グレンに向けて、寅吉が静かに話し始める。
グレンは寅吉の言葉に耳を傾ける。
「村を襲った魔獣はもういないだろう。恐らく、あの時クレアの魔法で森に|な・》っている。村の人達も埋葬してきた。それからグレンに必要な物も回収してある。明日以降に必要な物は渡す。それ以外は暫く倉庫に預かっておくことにする。いつか、グレンが必要になった時に持ち出せばいい」
「……ありがとう、ございます」
「気にするな。いつか、みんなで墓参りに行こう」
「……はいっ」
グレンの目に光ものが浮かぶ。だが、グレンは流れ落ちそうなそれを必死で堪える。
クレアはそっとグレンを抱きしめる。
それでも、グレンは泣き声を上げることは無かった。
必死に吐き出すべき感情を飲み込んでいるのだ。
「そんなに、急いで大人にならなくていいからね」
「はい……」
グレンはクレアの腕の中で呟くように答える。
「まあ、これでも食べて落ち着け」
寅吉はグレンの前に小さな器を置き、食べてみろと言う。
「これはなんですか?」
グレンの前に差し出されたのは器に入ったクリーム色の物体。
ふわりと香る甘い匂い。
「まあ食べてみろ。本当は冷やすんだが、温かいのも美味いぞ」
グレンは渡されたスプーンでクリーム色の物体を掬ってみる。
柔らかく、スルリとスプーンが入り、掬い上げたものはプルプルと揺れている。
「……いただきます」
グレンがスプーンを口に入れた瞬間、口の中で爆発する甘い香り。
「んー!」
「グレン大丈夫?」
「どうした?熱かったか?」
グレンが俯いて叫び、クレアと寅吉が心配するが、すぐにグレンは顔を上げて満面の笑みを見せる。
「なんですかこれ!すごくあまいくておいしです!」
「よかった。美味しいよね、プリン」
「今日は新鮮な卵と牛乳があったからな、プリンを作ってみた。本当は冷やした方がいいんだが、温かいのも悪くないだろ?」
グレンがプリンの美味しさに衝撃を受けて、次々とスプーンを進めている。
「あ……もうなくなっちゃった……」
「いい食べっぷりだったな。元気が戻って何よりだ。寝る前に甘い物を沢山食べても体に悪いからな、明日また朝のデザートに食べよう」
「冷やしたのも美味しいよ?」
食べ切ってしまったプリンの器を見つめてしょんぼりしているグレンに、寅吉とクレアが明日もまた食べようと慰める。
「あしたも、たべられるんですか……?」
「にゃ、まだあるから安心しろ」
「やったー!」
グレンは立ち上がりながら喜び、先程までの萎れた表情は何処へやらである。
プリンはグレンの心を鷲掴みにしたようだ。
「なかなか甘い物は食べられないからね、今度はみんなで作ろうか?」
「やりたいです!」
「にゃ、じゃあカリラのお礼をする時にグレンがプリンを作るのはどうだ?」
寅吉がカリラへのお礼として、グレンが手作りのプリンを作るのはどうかと提案してくる。
グレンはそれはいいと頷きながら、カリラへのお礼ら何時できるか気になってしまう。
「そのことなんだけど……カリラへのお礼はちょっと待ってもらえるかな……ちょっと調べなきゃいけなきことが出てきたから、暫く時間がなさそうなんだよね」
「どれくらいかかりそうですか?」
クレアが申し訳なさそうにカリラへのお礼を待って欲しいとグレンに告げる。
グレンとしては命の恩人にすぐにでも会ってお礼がしたいのだが、クレアの予定もある。
「そうだね……1ヶ月位かな……ホントごめんね!」
クレアが手を合わせて頭を下げる。
グレンもクレアの言葉がわざとでは無いことは分かっているし、仕方のない事とも思っているのだが、どうやら顔に出ていたようだ。
「そんな顔するな、すぐに会える。それまでに料理の腕を磨いて、魔力の操作も修練する。その成果をカリラに見せてやれ。あいつはちょっとやそっとお礼が遅れたと言って怒るような奴じゃない」
「はい……」
言葉では納得した返事をするが、まだグレンの心は整理がついていないようだ。
「なら、グレンに課題を与えよう。カリラを呼ぶ為の3つの課題だ」
「かだい?」
「あぁ。1つ、料理が作れるようになる。グレンが作った料理でカリラをもてなすんだ。2つ、うちで料理をする為には魔力操作が必要だ。それに……そうだな、食材も自分で用意しよう。その為には身体強化も不可欠だ。自分で用意した食材を自分で料理してもてなす。最高のもてなしだろ。やれそうか?」
寅吉は一息に2つの課題を掲げてみせる。
要は自分で食材を採ってきて、料理しろということだ。
「――はい」
「いい返事だ。最後、3つ目だ。お礼の手紙を書いて渡す。助けられたお礼を言葉で伝えるのも大事だが、手紙を書いて渡すというのは特別な事だ。その為に、文字を習得する。これを運動や動物たちの世話と共にやる。1ヶ月でやるにはとてもじゃないが大変だぞ?それでもやるか?」
「はいっ!やりますっ!カリラさんためにがんばりますっ!」
グレンの目はやる気で燃えている。
先程までのしょんぼりした目はもうそこには無い。
「ありがとうグレン……しっかり用意して、カリラを驚かせようね」
「ぜんぶできるように、がんばります!」
グレンは鼻息荒く、決意を表明する。
クレアもホッとした表情で寅吉と目を合わせている。
「さて、今日は疲れただろから早めに寝ようか」
「そうだな、グレンもよく体を休めるんだぞ」
「わかりました」
クレアと寅吉はお茶を飲み干し、立ち上がる。
グレンも片付けをして3人揃って寝室へと向かう。
「「「おやすみなさい」」」
各々が寝室へと消えて行き、グレンも自室へと戻って来た。
「……まだ、ねむくないな」
身体は確実に疲れているのだが、頭が興奮して眠気を感じていない。
このままベッドに潜り込んでも寝付けないだろう。
「ちょっとだけ……れんしゅうしていいかな?」
グレンは作画机に向かって座り、紙と鉛筆を取りだす。
寝る前の絵の練習をしようというのだ。
「なにをかこうかな……」
グレンは題材となる物を探して部屋の中を見渡すが、殺風景な部屋にはこれと言って題材となる様なものが無い。
「……そうだ!」
グレンは何か思いついたのか、何も見ずに鉛筆を走らせ始める。
一心不乱に手を動かし、紙にグレンの頭の中にある映像を落とし込んでいく。
目の前に題材が有る時と違い、目線が行ったり来たりしない。
ひたすらに頭の中の映像を模写していく。
「ここはこうで……ここは、もっとほそく……」
鉛筆で消したり描いたりしながら映像を具現化していく。
魔力を操作して指先まで浸透させ、精密に描いていく。
そして魔力を知覚して見た映像は、普段の光景よりも鮮明にグレンの脳に焼き付いていた。
それをなぞる様に描く。
「――できた!」
出来上がったのはクレアの絵。
まるで肖像画のような美しい姿を再現することができた。
「よしっ、つぎはとらきちせんせい」
グレンは眠くるなるまで、絵を描き続けたのだった。
「美味しかった~」
「にゃ、キノコのオムレツもいいな。それと作りたてのバターはやはり美味いな」
夕食を終え、一息ついた3人。
すでにお風呂も入っており、あとは寝るだけの状態だ。
だが、まだ陽も沈んで間も無く、寝るには目が冴えている。
しばしリビングで団欒となったのだ。
ソファーに座って寛ぐクレアと寅吉。
グレンは何処に座ろうかとウロウロしている。
「グレン、ここおいで」
クレアはグレンを手招きし、ソファの真ん中を指定してここに座れと促す。
「しつれいします……」
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ」
緊張しながら2人の間に座るグレン。
クレアと寅吉はお互いに目を合わせ、目配せする。
妹のアイラの事を話すには時期尚早と判断しているため、詳しく説明できないのがもどかしいが、しないわけにはいかない。
「グレン、まずは村の様子も伝えておこう」
グレンに向けて、寅吉が静かに話し始める。
グレンは寅吉の言葉に耳を傾ける。
「村を襲った魔獣はもういないだろう。恐らく、あの時クレアの魔法で森に|な・》っている。村の人達も埋葬してきた。それからグレンに必要な物も回収してある。明日以降に必要な物は渡す。それ以外は暫く倉庫に預かっておくことにする。いつか、グレンが必要になった時に持ち出せばいい」
「……ありがとう、ございます」
「気にするな。いつか、みんなで墓参りに行こう」
「……はいっ」
グレンの目に光ものが浮かぶ。だが、グレンは流れ落ちそうなそれを必死で堪える。
クレアはそっとグレンを抱きしめる。
それでも、グレンは泣き声を上げることは無かった。
必死に吐き出すべき感情を飲み込んでいるのだ。
「そんなに、急いで大人にならなくていいからね」
「はい……」
グレンはクレアの腕の中で呟くように答える。
「まあ、これでも食べて落ち着け」
寅吉はグレンの前に小さな器を置き、食べてみろと言う。
「これはなんですか?」
グレンの前に差し出されたのは器に入ったクリーム色の物体。
ふわりと香る甘い匂い。
「まあ食べてみろ。本当は冷やすんだが、温かいのも美味いぞ」
グレンは渡されたスプーンでクリーム色の物体を掬ってみる。
柔らかく、スルリとスプーンが入り、掬い上げたものはプルプルと揺れている。
「……いただきます」
グレンがスプーンを口に入れた瞬間、口の中で爆発する甘い香り。
「んー!」
「グレン大丈夫?」
「どうした?熱かったか?」
グレンが俯いて叫び、クレアと寅吉が心配するが、すぐにグレンは顔を上げて満面の笑みを見せる。
「なんですかこれ!すごくあまいくておいしです!」
「よかった。美味しいよね、プリン」
「今日は新鮮な卵と牛乳があったからな、プリンを作ってみた。本当は冷やした方がいいんだが、温かいのも悪くないだろ?」
グレンがプリンの美味しさに衝撃を受けて、次々とスプーンを進めている。
「あ……もうなくなっちゃった……」
「いい食べっぷりだったな。元気が戻って何よりだ。寝る前に甘い物を沢山食べても体に悪いからな、明日また朝のデザートに食べよう」
「冷やしたのも美味しいよ?」
食べ切ってしまったプリンの器を見つめてしょんぼりしているグレンに、寅吉とクレアが明日もまた食べようと慰める。
「あしたも、たべられるんですか……?」
「にゃ、まだあるから安心しろ」
「やったー!」
グレンは立ち上がりながら喜び、先程までの萎れた表情は何処へやらである。
プリンはグレンの心を鷲掴みにしたようだ。
「なかなか甘い物は食べられないからね、今度はみんなで作ろうか?」
「やりたいです!」
「にゃ、じゃあカリラのお礼をする時にグレンがプリンを作るのはどうだ?」
寅吉がカリラへのお礼として、グレンが手作りのプリンを作るのはどうかと提案してくる。
グレンはそれはいいと頷きながら、カリラへのお礼ら何時できるか気になってしまう。
「そのことなんだけど……カリラへのお礼はちょっと待ってもらえるかな……ちょっと調べなきゃいけなきことが出てきたから、暫く時間がなさそうなんだよね」
「どれくらいかかりそうですか?」
クレアが申し訳なさそうにカリラへのお礼を待って欲しいとグレンに告げる。
グレンとしては命の恩人にすぐにでも会ってお礼がしたいのだが、クレアの予定もある。
「そうだね……1ヶ月位かな……ホントごめんね!」
クレアが手を合わせて頭を下げる。
グレンもクレアの言葉がわざとでは無いことは分かっているし、仕方のない事とも思っているのだが、どうやら顔に出ていたようだ。
「そんな顔するな、すぐに会える。それまでに料理の腕を磨いて、魔力の操作も修練する。その成果をカリラに見せてやれ。あいつはちょっとやそっとお礼が遅れたと言って怒るような奴じゃない」
「はい……」
言葉では納得した返事をするが、まだグレンの心は整理がついていないようだ。
「なら、グレンに課題を与えよう。カリラを呼ぶ為の3つの課題だ」
「かだい?」
「あぁ。1つ、料理が作れるようになる。グレンが作った料理でカリラをもてなすんだ。2つ、うちで料理をする為には魔力操作が必要だ。それに……そうだな、食材も自分で用意しよう。その為には身体強化も不可欠だ。自分で用意した食材を自分で料理してもてなす。最高のもてなしだろ。やれそうか?」
寅吉は一息に2つの課題を掲げてみせる。
要は自分で食材を採ってきて、料理しろということだ。
「――はい」
「いい返事だ。最後、3つ目だ。お礼の手紙を書いて渡す。助けられたお礼を言葉で伝えるのも大事だが、手紙を書いて渡すというのは特別な事だ。その為に、文字を習得する。これを運動や動物たちの世話と共にやる。1ヶ月でやるにはとてもじゃないが大変だぞ?それでもやるか?」
「はいっ!やりますっ!カリラさんためにがんばりますっ!」
グレンの目はやる気で燃えている。
先程までのしょんぼりした目はもうそこには無い。
「ありがとうグレン……しっかり用意して、カリラを驚かせようね」
「ぜんぶできるように、がんばります!」
グレンは鼻息荒く、決意を表明する。
クレアもホッとした表情で寅吉と目を合わせている。
「さて、今日は疲れただろから早めに寝ようか」
「そうだな、グレンもよく体を休めるんだぞ」
「わかりました」
クレアと寅吉はお茶を飲み干し、立ち上がる。
グレンも片付けをして3人揃って寝室へと向かう。
「「「おやすみなさい」」」
各々が寝室へと消えて行き、グレンも自室へと戻って来た。
「……まだ、ねむくないな」
身体は確実に疲れているのだが、頭が興奮して眠気を感じていない。
このままベッドに潜り込んでも寝付けないだろう。
「ちょっとだけ……れんしゅうしていいかな?」
グレンは作画机に向かって座り、紙と鉛筆を取りだす。
寝る前の絵の練習をしようというのだ。
「なにをかこうかな……」
グレンは題材となる物を探して部屋の中を見渡すが、殺風景な部屋にはこれと言って題材となる様なものが無い。
「……そうだ!」
グレンは何か思いついたのか、何も見ずに鉛筆を走らせ始める。
一心不乱に手を動かし、紙にグレンの頭の中にある映像を落とし込んでいく。
目の前に題材が有る時と違い、目線が行ったり来たりしない。
ひたすらに頭の中の映像を模写していく。
「ここはこうで……ここは、もっとほそく……」
鉛筆で消したり描いたりしながら映像を具現化していく。
魔力を操作して指先まで浸透させ、精密に描いていく。
そして魔力を知覚して見た映像は、普段の光景よりも鮮明にグレンの脳に焼き付いていた。
それをなぞる様に描く。
「――できた!」
出来上がったのはクレアの絵。
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