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第17章 夏、季節外れの嵐が通り過ぎます
第483話 目に映る世界が変わる瞬間でした
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そして、弟君たちは衝撃的な場面を二つ目撃することとなります。
まず一つは、オークレフトさんの機械工房、その部品工場の光景でした。
「ほら、そこ、サボってないで、キリキリ働く。
あんた、そんなにちんたらやってたら、今日のノルマは終わんないよ。」
「へえ、姉さん、すいません。
真面目に働きますから、査定でペケを付けるのは勘弁してください。
俺、去年から給金が上がってないんです。
同期から、どんどん、差をつけられちまって肩身が狭いんすよ。」
こちらでは職長の女の子が注意すると、筋骨隆々の屈強そうな青年が泣き言を言っていました。
オークレフトさんは、職長にグループ内の勤務評定を任せ、それに基づいて給金を決めています。
給金は半年に一度、勤務評定に基づいて改定しているそうです。
オークレフトさんとしては、頑張れば給金が上がるんだという励みになるようにと思ってこの制度を作ったそうですが…。
給金が上がらなくて、仲間に差をつけられている人は肩身が狭いようです。
「そんなに難しいことは要求していないんですけどね…。
教えたことを最低限理解して仕事をしていれば、昇給できるはず。
しかし…、やってみたら、一部の連中はダメダメで…。
一般工でも大分給金に差が付いちゃいました。
給金が上がった子は喜んでいるんで、このまま続けるつもりですが。
ダメダメな連中は肩身が狭いようですね。
ここの給金は、シャルロッテ様が気前よく決めたものですから。
最初が凄く高いのです。
なので、上がらなくても生活には困らないでしょうが。」
以前、勤務評定の仕組みを聞いた時に、オークレフトさんはそう言って苦笑いをしていました。
またこちらでは。
「ほらまた、そんな乱暴に扱うから刃物が壊れちゃったじゃないですか。
オークレフトさんが作ってくれた旋盤は極めて高速で回転しているし。
切れ味の鋭い刃物を用意してくださっているので。
刃物を加工したい金属にそっと当ててあげれば簡単に加工できるんです。
そんな力任せに刃物を当てたら、今みたいに刃物が折れちゃうし。
そもそも、精度に狂いが出ちゃうって何度も言ってるでしょう。」
線の細い華奢な青年が、やはり屈強な青年に注意をしています。
「すいやせん、どうしても細かい動きは苦手なもんで。
つい、力を入れちまって。
これからは気を付けますから、ご勘弁を。」
ペコペコと謝る屈強な青年。
それを見ていた下の弟君が。
「あっ、あの兄ちゃん、知ってる。
おれたちの村にいた兄ちゃんだ。
いつも、『うらなりズッキーニ』ってバカにされてたんだ。
なんか、偉そう。
村であんな偉そうにしてたらぶん殴られちゃうのに。」
と驚いていたのです。
どうやら、注意していた職長はナナちゃん達の村の出身者のようです。
村では不遇だったようですが、この工房では将来の幹部候補です。
村ではバカにされていた青年が、ここではリーダーになっている。
そのことに、下の弟君は衝撃を受けた様子でした。
********
そして、極めつけは…。
オークレフトさんの電気工房を訪れた時のことです。
この工房は、電力関係の資材加工や発電機の製造、その他電気関係の仕事一切を行っているのですが。
ちょうど、次に設置する予定の大型の発電機を製作しているところでした。
「ほら、そこ、手元によく注意しながら、キビキビ動けよ。
今度の発電機は、今までの二倍以上の大きさがあるんだ。
部品の間に手を挟まれたら、手が潰れちまうぞ!」
「へい、姐御、気を付けます!」
男共の間で『オーガ殺し』と恐れられている小柄で可愛いらしい少女がハッパを掛けています。
やはり、屈強な青年がヘコヘコと頭を下げながら従っていました。
「あっ、ゴンダー兄ちゃん!
兄ちゃん!、なに、そんなのペコペコしてんの。
村の子供のガキ大将だって、あんなに威張ってたのに!」
仕事中の青年に、下の弟君が大きな声を掛けました。
するとゴンダー青年は、バツの悪そうな顔をして…。
「おめえ、誰だっけ?」と呟いてからナナちゃんを見ました。
「ああ、おめえ、ノノの弟か!
悪いな、俺、ここじゃあ、一番の下っ端だから。
のんびり話をしていると、怒られちまうんだ。」
ゴンダー青年がそんな事を口にしたので、私は職長の女の子に頼んで少し彼の時間を貰いました。
「村じゃあ、あんなに威張ってたのに、ここじゃあ一番下っ端なの?
ねえ、何でなの?
村じゃあ、男は力が強いのが一番だっていつも言ってたじゃない。」
子供は残酷ですね、聞き難いことでも率直に聞いちゃいますから。
「ああ、あれはな、狭い狭い世界でしか通用しない話だ。
世の中、力が弱いよりは強い方が良いかも知んねえが。
そんなモノより、大事なものがいっぺえあるんだ。
それによ、力が強い、喧嘩が強いっていっても所詮は狭い村の中だけだよ。
上には上がいるんだ、俺なんか喧嘩でもあの職長にコテンパにされちまったよ。」
どうやら、このゴンダー青年が弟君に変な価値観を植え付けた張本人の一人のようです。
ゴンダー青年の言葉に弟君はショックを受けた顔をしていました。
尚も、ゴンダー青年の話は続き…。
「でもよ、力より大切なモノって言われたって。
俺、頭を使うのは苦手だからな。
何時までたっても一番下っ端で。
こうやって重い部品の取り付けばっかりしてるんだ。
まあ、シャルロッテ様のおかげで下っ端でもそれなりの給金はもらえるからな。
そうそう、お前知ってたっけ、『うらなりズッキーニ』。
あいつ、この工房の男では出世頭でな。
今度、この工房で一、二を争う別嬪の女を嫁に貰うんだぞ。
この工房で嫁さんを貰う男の第一号だ。
あんな、女みたいなひ弱な奴って思ってたけど。
世の中じゃ、細かいことに気配りができる男がモテるみたいだぜ。
おめえも、俺みたいにならないように気を付けろや。」
そう言って、ゴンダー青年は仕事に戻っていきました。
心なしか、村の風習が身に染み付いてしまって自分を変えることが出来ない事を、悔やんでいるように見えました。
「村で一番威張っていたゴンダー兄ちゃんが一番下っ端で。
村で『うらなりズッキーニ』にバカにされてた兄ちゃんがキレイな嫁をもらうって…。
そんな、バカな…。 おれ、今まで騙されてたのか…。」
この瞬間、下の弟君の中で大きなパラダイムシフトが起こったようです。
********
その日は、工房の後、シューネフルトの町を散歩し、新市街のホテルを見せました。
その翌日は、アスターライヒ王国の王都へ行き、私のお店を見せた後、簡単に王都を見物して今回の企画はお終いです。
外の世界を見たいと言っていた女の子は終始大喜びでしたし、他の女の子二人も村の外に関心を持ってくれたようです。
そして、今回の企画の一番の目的の二人はと言うと。
「おれ、心を入れ替えたぜ。
おれ達の村が変だって、分かったんだ。
おれ、ゴンダー兄ちゃんみたいにならないように、ちゃんと勉強するよ。
『うらなりズッキーニ』ってバカにされたって、いい嫁さんがもらえる方が良いもん。」
より酷い精神汚染を受けていた下の弟君が、心の底から納得してくれたようです。
工房の二人の対照的な境遇を目にして、やっと目が覚めたのでしょう。
ただ、『良い嫁さんがもらえる』かどうかが、この子の一番の動機付けなのですね。
そこのところは、村のサル達と変わらないじゃないですか。
当然、上の弟君もきっちりと理解できたようで、勉強にやる気を出していました。
「シャルロッテ様、有り難うございました。
おかげで、みんなやる気が出たようで、これから勉強が捗ると思います。」
村に送った別れ際、ナナちゃんはそう言って頭を下げて帰って行きました。
まず一つは、オークレフトさんの機械工房、その部品工場の光景でした。
「ほら、そこ、サボってないで、キリキリ働く。
あんた、そんなにちんたらやってたら、今日のノルマは終わんないよ。」
「へえ、姉さん、すいません。
真面目に働きますから、査定でペケを付けるのは勘弁してください。
俺、去年から給金が上がってないんです。
同期から、どんどん、差をつけられちまって肩身が狭いんすよ。」
こちらでは職長の女の子が注意すると、筋骨隆々の屈強そうな青年が泣き言を言っていました。
オークレフトさんは、職長にグループ内の勤務評定を任せ、それに基づいて給金を決めています。
給金は半年に一度、勤務評定に基づいて改定しているそうです。
オークレフトさんとしては、頑張れば給金が上がるんだという励みになるようにと思ってこの制度を作ったそうですが…。
給金が上がらなくて、仲間に差をつけられている人は肩身が狭いようです。
「そんなに難しいことは要求していないんですけどね…。
教えたことを最低限理解して仕事をしていれば、昇給できるはず。
しかし…、やってみたら、一部の連中はダメダメで…。
一般工でも大分給金に差が付いちゃいました。
給金が上がった子は喜んでいるんで、このまま続けるつもりですが。
ダメダメな連中は肩身が狭いようですね。
ここの給金は、シャルロッテ様が気前よく決めたものですから。
最初が凄く高いのです。
なので、上がらなくても生活には困らないでしょうが。」
以前、勤務評定の仕組みを聞いた時に、オークレフトさんはそう言って苦笑いをしていました。
またこちらでは。
「ほらまた、そんな乱暴に扱うから刃物が壊れちゃったじゃないですか。
オークレフトさんが作ってくれた旋盤は極めて高速で回転しているし。
切れ味の鋭い刃物を用意してくださっているので。
刃物を加工したい金属にそっと当ててあげれば簡単に加工できるんです。
そんな力任せに刃物を当てたら、今みたいに刃物が折れちゃうし。
そもそも、精度に狂いが出ちゃうって何度も言ってるでしょう。」
線の細い華奢な青年が、やはり屈強な青年に注意をしています。
「すいやせん、どうしても細かい動きは苦手なもんで。
つい、力を入れちまって。
これからは気を付けますから、ご勘弁を。」
ペコペコと謝る屈強な青年。
それを見ていた下の弟君が。
「あっ、あの兄ちゃん、知ってる。
おれたちの村にいた兄ちゃんだ。
いつも、『うらなりズッキーニ』ってバカにされてたんだ。
なんか、偉そう。
村であんな偉そうにしてたらぶん殴られちゃうのに。」
と驚いていたのです。
どうやら、注意していた職長はナナちゃん達の村の出身者のようです。
村では不遇だったようですが、この工房では将来の幹部候補です。
村ではバカにされていた青年が、ここではリーダーになっている。
そのことに、下の弟君は衝撃を受けた様子でした。
********
そして、極めつけは…。
オークレフトさんの電気工房を訪れた時のことです。
この工房は、電力関係の資材加工や発電機の製造、その他電気関係の仕事一切を行っているのですが。
ちょうど、次に設置する予定の大型の発電機を製作しているところでした。
「ほら、そこ、手元によく注意しながら、キビキビ動けよ。
今度の発電機は、今までの二倍以上の大きさがあるんだ。
部品の間に手を挟まれたら、手が潰れちまうぞ!」
「へい、姐御、気を付けます!」
男共の間で『オーガ殺し』と恐れられている小柄で可愛いらしい少女がハッパを掛けています。
やはり、屈強な青年がヘコヘコと頭を下げながら従っていました。
「あっ、ゴンダー兄ちゃん!
兄ちゃん!、なに、そんなのペコペコしてんの。
村の子供のガキ大将だって、あんなに威張ってたのに!」
仕事中の青年に、下の弟君が大きな声を掛けました。
するとゴンダー青年は、バツの悪そうな顔をして…。
「おめえ、誰だっけ?」と呟いてからナナちゃんを見ました。
「ああ、おめえ、ノノの弟か!
悪いな、俺、ここじゃあ、一番の下っ端だから。
のんびり話をしていると、怒られちまうんだ。」
ゴンダー青年がそんな事を口にしたので、私は職長の女の子に頼んで少し彼の時間を貰いました。
「村じゃあ、あんなに威張ってたのに、ここじゃあ一番下っ端なの?
ねえ、何でなの?
村じゃあ、男は力が強いのが一番だっていつも言ってたじゃない。」
子供は残酷ですね、聞き難いことでも率直に聞いちゃいますから。
「ああ、あれはな、狭い狭い世界でしか通用しない話だ。
世の中、力が弱いよりは強い方が良いかも知んねえが。
そんなモノより、大事なものがいっぺえあるんだ。
それによ、力が強い、喧嘩が強いっていっても所詮は狭い村の中だけだよ。
上には上がいるんだ、俺なんか喧嘩でもあの職長にコテンパにされちまったよ。」
どうやら、このゴンダー青年が弟君に変な価値観を植え付けた張本人の一人のようです。
ゴンダー青年の言葉に弟君はショックを受けた顔をしていました。
尚も、ゴンダー青年の話は続き…。
「でもよ、力より大切なモノって言われたって。
俺、頭を使うのは苦手だからな。
何時までたっても一番下っ端で。
こうやって重い部品の取り付けばっかりしてるんだ。
まあ、シャルロッテ様のおかげで下っ端でもそれなりの給金はもらえるからな。
そうそう、お前知ってたっけ、『うらなりズッキーニ』。
あいつ、この工房の男では出世頭でな。
今度、この工房で一、二を争う別嬪の女を嫁に貰うんだぞ。
この工房で嫁さんを貰う男の第一号だ。
あんな、女みたいなひ弱な奴って思ってたけど。
世の中じゃ、細かいことに気配りができる男がモテるみたいだぜ。
おめえも、俺みたいにならないように気を付けろや。」
そう言って、ゴンダー青年は仕事に戻っていきました。
心なしか、村の風習が身に染み付いてしまって自分を変えることが出来ない事を、悔やんでいるように見えました。
「村で一番威張っていたゴンダー兄ちゃんが一番下っ端で。
村で『うらなりズッキーニ』にバカにされてた兄ちゃんがキレイな嫁をもらうって…。
そんな、バカな…。 おれ、今まで騙されてたのか…。」
この瞬間、下の弟君の中で大きなパラダイムシフトが起こったようです。
********
その日は、工房の後、シューネフルトの町を散歩し、新市街のホテルを見せました。
その翌日は、アスターライヒ王国の王都へ行き、私のお店を見せた後、簡単に王都を見物して今回の企画はお終いです。
外の世界を見たいと言っていた女の子は終始大喜びでしたし、他の女の子二人も村の外に関心を持ってくれたようです。
そして、今回の企画の一番の目的の二人はと言うと。
「おれ、心を入れ替えたぜ。
おれ達の村が変だって、分かったんだ。
おれ、ゴンダー兄ちゃんみたいにならないように、ちゃんと勉強するよ。
『うらなりズッキーニ』ってバカにされたって、いい嫁さんがもらえる方が良いもん。」
より酷い精神汚染を受けていた下の弟君が、心の底から納得してくれたようです。
工房の二人の対照的な境遇を目にして、やっと目が覚めたのでしょう。
ただ、『良い嫁さんがもらえる』かどうかが、この子の一番の動機付けなのですね。
そこのところは、村のサル達と変わらないじゃないですか。
当然、上の弟君もきっちりと理解できたようで、勉強にやる気を出していました。
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