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第3章 夏休み、帝国への旅
第54話 夜の打ち合わせ
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ミルト皇太子妃に、半ば強引に連れて行かれた領主の館。
領主の館に泊まると聞かされたミーナちゃんは、カチコチに緊張していた。
だが、それ以上に固まっていたのは、いきなりヴィクトーリアさんを迎えることになったこの町の領主さん。
なんの前触れもなく帝国の皇后をお迎えすることになって可哀相なくらい緊張していた。
その夜、領主館の来賓用のリビングルーム、今ここにいるのは、ミルト皇太子妃、ヴィクトーリア皇后、アーデルハイト王女そしてわたしだ。
フローラちゃんとミーナちゃんは、まだ小さいからこの話し合いは免除だそうだ。
いや、わたしも、まだ小さい子供だから免除して欲しいと思ったが、一番の当事者だから許してもらえないらしい。
「それで、ターニャちゃん、帝国の皇帝を怒らせて帝国を追い出されたと言ったけど、何をやったの。」
「わたし、何も悪いことやってないよ。
アーデルハイト殿下がわたしを治癒術師だと紹介したら急に機嫌が悪くなって、証拠を見せろってそこにいた侍女さんに懐剣で切りつけたの。
言われたままに、侍女さんの怪我を治して見せたら、ますます機嫌が悪くなっちゃって…。」
わたしは、帝国へ行く途中に魔獣に襲われたキャラバンを助けたことや街道沿いの村々で食べ物を分けたり、畑を作ったり、病人の治療をしたりしたことをミルト皇太子妃に話した。
それで、アーデルハイト殿下がそのことを皇帝に話したら、本格的に怒り出してしまったと説明した。
「それで、どうして皇后様を連れて帰ってくることになったの?」
「最初は、皇帝がヴィクトーリアさんを治療する許可をくれなかったの。
その話を聞いた皇太子さんが、ヴィクトーリアさんの寝所へ連れて行ってくれたの。
それで、ヴィクトーリアさんの具合を見たら、瘴気中毒だって分ったんでフローラちゃんのときと同じようにチョイチョイと治したんだ。
皇宮の中って凄く瘴気が濃くて、皇宮にいるとヴィクトーリアさんの病気がぶり返す恐れがあったものだから、どこか瘴気の薄いところで療養した方がいいと勧めたの。
そしたら、帝国には瘴気の薄いところは人が住んでいない山の中くらいしかないっていう話になって……。
じゃあ、いっそのことアーデルハイト殿下と一緒に学園の寮に住んじゃえと言う事になって連れてきちゃいました。」
「良く皇帝陛下が皇后様の出国を認めたわね。しかも、護衛の一人もつけないで。」
「皇帝は、わたしがヴィクトーリアさんを治しちゃったのも気に入らないみたいなの。
帝国にいる有名な治癒術師を集めても治せなかったヴィクトーリアさんの病気を、『色なし』の小娘が簡単に治したものだから、帝国の威信に関わるとか言っていたみたい。
ヴィクトーリアさんも、いつも皇帝に色々と意見を言っているらしくて、皇帝から少し疎まれていたらしいの。
だから、わたしが帝国から連れ出すのなら都合が良かったみたいであっさり許可が出たみたい。
もっとも、皇帝は帰り道にわたしとヴィクトーリアさんを消そうと襲撃部隊を送ってきたようだけど。」
なんか、皇太子が、皇帝の寵愛がなんだとか、第二王妃がどうとか言っていたけど、そういう大人の話はこれからヴィクトーリアさんが説明するのだろう。
帝国の魔法部隊とか言うのがわたし達を襲撃しようとしていたけど、わたし達の魔導車が早すぎたため、相手にとって予想外の接触となったことと魔法部隊の技術が未熟でこちらの速度に対応できなかったことから実際の襲撃にはいたらなかったことを説明した。
帝都を早々に追い出されたので、時間に余裕ができたため帰り道は来たときよりも念入りに辺境の村々で畑を開墾したことや魔獣に襲われた村で魔獣の撃退に協力したことなんかもついでに話しておいた。
「ターニャちゃん、あなたわざとやっていない?
ターニャちゃんが辺境でそういう活動をすることは、皇帝が一番嫌がることだと思うのよ、私。
ターニャちゃんのやったことは、皇帝にとっては凄い嫌がらせよ。」
わたしは、辺境の人たちが困っていたから助けただけだよ。
皇帝に嫌がらせしようなんて、これっぽっちしか考えていなから……。
『白い聖女』の噂だって、勝手に辺境の人が言っているだけだから。
むしろ、わたしはやめて欲しいっているんだからね。
「でも、ターニャちゃん、辺境で配るほど食べ物を持って行くって、まるで辺境で飢饉が起こっているって予想していたみたいな行動ね。」
「うん、最初にアーデルハイトさんから話を聞いたとき、帝都の平地にはもう森が残っていないということと森を切り開いた農地が無理な耕作でどんどん痩せて行くって聞いていたから。
おかあさんが、以前言っていたじゃない、帝国では毎年どこかで飢饉が起こっているって。
そうしたら、農地のない瘴気の森の近くの村は飢えているだろうなって思っていたの。
今回帝国へ行ったのは、ヴィクトーリアさんの治療のためだけじゃなくて、帝国の様子を見たかったの。
おかあさんが言っていた、『精霊の加護が失われた土地』っていうのを見たかったんだ。」
わたしが、帝国でやってきたことをだいたい聞き終えたミルト皇太子妃は、今度はヴィクトーリアさんと色々と打ち合わせに入った。
もうわたしが口を挟むことはないよね。
ねえ、もうフローラちゃんのところへ戻ってもいいかな?
結局、最後まで話につきあわされました。
ミルト皇太子妃は、お粗末だった魔法部隊の襲撃を非常に深刻に捕らえており、皇帝が本気でヴィクトーリアさんを亡き者にしようと考えているとしたら寮に住むのは危険だという。
学園の寮に住んでいて暗殺などされようものなら、王国の責任問題になるし、帝国との関係のヒビが入ることになりかねないということだ。
特に学園の寮には建物が別とはいえ第二王妃の子供で皇帝のお気に入りのザイヒト王子が住んでおり、第二王妃に組する者が入り込む可能性を無視できないと言っていた。
ミルト皇太子妃は、
「ヴィクトーリア皇后陛下、しばらくは王宮内の迎賓館にお住まいください。
しばらく滞在していただく間に情報を整理して、何処かでゆっくりご静養いただくか検討します。」
と話を締めくくった。
このとき、普段ならとっくにベッドに入り込んでいる時間だった。
子供に夜更かしは良くないんだよ。
*臨時で1話投稿しました。
いつもどおり、20時にも1話上げますのでよろしくお願いします。
領主の館に泊まると聞かされたミーナちゃんは、カチコチに緊張していた。
だが、それ以上に固まっていたのは、いきなりヴィクトーリアさんを迎えることになったこの町の領主さん。
なんの前触れもなく帝国の皇后をお迎えすることになって可哀相なくらい緊張していた。
その夜、領主館の来賓用のリビングルーム、今ここにいるのは、ミルト皇太子妃、ヴィクトーリア皇后、アーデルハイト王女そしてわたしだ。
フローラちゃんとミーナちゃんは、まだ小さいからこの話し合いは免除だそうだ。
いや、わたしも、まだ小さい子供だから免除して欲しいと思ったが、一番の当事者だから許してもらえないらしい。
「それで、ターニャちゃん、帝国の皇帝を怒らせて帝国を追い出されたと言ったけど、何をやったの。」
「わたし、何も悪いことやってないよ。
アーデルハイト殿下がわたしを治癒術師だと紹介したら急に機嫌が悪くなって、証拠を見せろってそこにいた侍女さんに懐剣で切りつけたの。
言われたままに、侍女さんの怪我を治して見せたら、ますます機嫌が悪くなっちゃって…。」
わたしは、帝国へ行く途中に魔獣に襲われたキャラバンを助けたことや街道沿いの村々で食べ物を分けたり、畑を作ったり、病人の治療をしたりしたことをミルト皇太子妃に話した。
それで、アーデルハイト殿下がそのことを皇帝に話したら、本格的に怒り出してしまったと説明した。
「それで、どうして皇后様を連れて帰ってくることになったの?」
「最初は、皇帝がヴィクトーリアさんを治療する許可をくれなかったの。
その話を聞いた皇太子さんが、ヴィクトーリアさんの寝所へ連れて行ってくれたの。
それで、ヴィクトーリアさんの具合を見たら、瘴気中毒だって分ったんでフローラちゃんのときと同じようにチョイチョイと治したんだ。
皇宮の中って凄く瘴気が濃くて、皇宮にいるとヴィクトーリアさんの病気がぶり返す恐れがあったものだから、どこか瘴気の薄いところで療養した方がいいと勧めたの。
そしたら、帝国には瘴気の薄いところは人が住んでいない山の中くらいしかないっていう話になって……。
じゃあ、いっそのことアーデルハイト殿下と一緒に学園の寮に住んじゃえと言う事になって連れてきちゃいました。」
「良く皇帝陛下が皇后様の出国を認めたわね。しかも、護衛の一人もつけないで。」
「皇帝は、わたしがヴィクトーリアさんを治しちゃったのも気に入らないみたいなの。
帝国にいる有名な治癒術師を集めても治せなかったヴィクトーリアさんの病気を、『色なし』の小娘が簡単に治したものだから、帝国の威信に関わるとか言っていたみたい。
ヴィクトーリアさんも、いつも皇帝に色々と意見を言っているらしくて、皇帝から少し疎まれていたらしいの。
だから、わたしが帝国から連れ出すのなら都合が良かったみたいであっさり許可が出たみたい。
もっとも、皇帝は帰り道にわたしとヴィクトーリアさんを消そうと襲撃部隊を送ってきたようだけど。」
なんか、皇太子が、皇帝の寵愛がなんだとか、第二王妃がどうとか言っていたけど、そういう大人の話はこれからヴィクトーリアさんが説明するのだろう。
帝国の魔法部隊とか言うのがわたし達を襲撃しようとしていたけど、わたし達の魔導車が早すぎたため、相手にとって予想外の接触となったことと魔法部隊の技術が未熟でこちらの速度に対応できなかったことから実際の襲撃にはいたらなかったことを説明した。
帝都を早々に追い出されたので、時間に余裕ができたため帰り道は来たときよりも念入りに辺境の村々で畑を開墾したことや魔獣に襲われた村で魔獣の撃退に協力したことなんかもついでに話しておいた。
「ターニャちゃん、あなたわざとやっていない?
ターニャちゃんが辺境でそういう活動をすることは、皇帝が一番嫌がることだと思うのよ、私。
ターニャちゃんのやったことは、皇帝にとっては凄い嫌がらせよ。」
わたしは、辺境の人たちが困っていたから助けただけだよ。
皇帝に嫌がらせしようなんて、これっぽっちしか考えていなから……。
『白い聖女』の噂だって、勝手に辺境の人が言っているだけだから。
むしろ、わたしはやめて欲しいっているんだからね。
「でも、ターニャちゃん、辺境で配るほど食べ物を持って行くって、まるで辺境で飢饉が起こっているって予想していたみたいな行動ね。」
「うん、最初にアーデルハイトさんから話を聞いたとき、帝都の平地にはもう森が残っていないということと森を切り開いた農地が無理な耕作でどんどん痩せて行くって聞いていたから。
おかあさんが、以前言っていたじゃない、帝国では毎年どこかで飢饉が起こっているって。
そうしたら、農地のない瘴気の森の近くの村は飢えているだろうなって思っていたの。
今回帝国へ行ったのは、ヴィクトーリアさんの治療のためだけじゃなくて、帝国の様子を見たかったの。
おかあさんが言っていた、『精霊の加護が失われた土地』っていうのを見たかったんだ。」
わたしが、帝国でやってきたことをだいたい聞き終えたミルト皇太子妃は、今度はヴィクトーリアさんと色々と打ち合わせに入った。
もうわたしが口を挟むことはないよね。
ねえ、もうフローラちゃんのところへ戻ってもいいかな?
結局、最後まで話につきあわされました。
ミルト皇太子妃は、お粗末だった魔法部隊の襲撃を非常に深刻に捕らえており、皇帝が本気でヴィクトーリアさんを亡き者にしようと考えているとしたら寮に住むのは危険だという。
学園の寮に住んでいて暗殺などされようものなら、王国の責任問題になるし、帝国との関係のヒビが入ることになりかねないということだ。
特に学園の寮には建物が別とはいえ第二王妃の子供で皇帝のお気に入りのザイヒト王子が住んでおり、第二王妃に組する者が入り込む可能性を無視できないと言っていた。
ミルト皇太子妃は、
「ヴィクトーリア皇后陛下、しばらくは王宮内の迎賓館にお住まいください。
しばらく滞在していただく間に情報を整理して、何処かでゆっくりご静養いただくか検討します。」
と話を締めくくった。
このとき、普段ならとっくにベッドに入り込んでいる時間だった。
子供に夜更かしは良くないんだよ。
*臨時で1話投稿しました。
いつもどおり、20時にも1話上げますのでよろしくお願いします。
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