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第5章 冬休み、南部地方への旅
第105話 悪魔のささやき
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ポルトからヴィーナヴァルトへの帰り道、わたし達は街道沿いに一つ置きに町に泊まって診療活動をしている。
そのため、ポルトへ行くときは四日で着いた距離を二十日かけて帰ることになった。
診療活動を行うことは王宮の役人を使い予定している町の領主へ事前に告知してあった。
そのおかげで領民への周知も行き届いており、どこの町でも開始するときには患者さんの列ができていた。
今のところ、行きで遭遇した悪性の風邪の流行のような事態は見られず、順調に旅程をこなしている。
どの町に行っても、創世教の治癒術師の施術を受けることができず、病気や怪我を悪化させてしまった人が相当数みられた。
創世教の治癒術師の施術を受けるために掛かるお金は、普通の人の稼ぎでは支払えるものではないらしい。一部のお金持ちしか受けられないって、ここに来た患者さんが口を揃えて言っている。
創世教、創造神を唯一神と崇める宗教団体で、長い歴史を持ち大陸で最も多くの信者を抱えている。
帝国では国教の『黒の使途』があり創世教と伍しているが、信仰の自由を国是としているオストマルク王国ではほとんどの住民が創世教の信者という状態になっている。
そして、創世教は信者に対し毎年一人当たり幾らという寄進を、まるで税金のように求めるそうだ。
このことに対する不満を何度も患者さんに聞かされてしまった。
聞くところでは創世教の活動で一般の人に関係するのは、結婚式、成人式、葬式くらいだという。
それぞれ、司祭さんが儀式を取り仕切って祝福の言葉などを下さるそうだ。
もちろんそれにも、お布施が要求されるんだって。お布施って言っても祭事ごとに金額が決まってるみたいだよ。
何をしてもらうにもお布施を要求されるのなら、毎年定期的に支払っている寄進は何のためにあるのかって不満たらたらだったよ。
毎年寄進しているのだから、治癒術師の施術に要求するお布施を少なくして欲しいというのが町の人たちの声だった。
わたし達が、精霊神殿の奉仕活動としてこうした治癒術の施術を行っていると聞くと、精霊神殿に改宗するにはどうすればいいのかと尋ねてくる人も結構いた。
その度に、『精霊神殿は宗教団体ではなく、王家が精霊に感謝の気持ちを表すために家として祀っているもの』だから組織だった信者はいませんよとの説明を繰り返すことになった。
この奉仕活動も、精霊が与えてくれた奇跡の力を特定の人の利益に利用するのではなく、広く民と分かち合うために行っているものだと話した。
それを聞いた人たちは、精霊に与えられた力ということをあまり信じていないようだった。
**********
王都への旅路も半分近くまで来て、かなり寒くなってきた。
考えてみればまだ真冬なんだよね。
帰り道はゆっくりで良かった。行きのようなペースで北上したら急激に寒くなって体が耐えられなかったよ。
今日の診療活動を終えて天幕の撤去を始めようとしたとき、一人の女性が訪ねて来た。
創世教の女性神官の服を纏った女性はマリアと名乗った。見た目は二十歳前くらいかな?
「今日、みなさんの活動を拝見させていただきました。」
そう切り出したマリアさんの表情は穏やかで、ここに苦情を言いに来た訳ではないようだ。
ポルトにいる間、創世教の司祭がミルトさんのところを訪れては遠まわしに早く帰れと言って来た。
わたし達がいると商売上がったりだという文句を差し障りのない言葉に置き換えて言ってくるんだ。
創世教の人を見るとついまた苦情を言いに来たのかと思ってしまう。
「みなさんの行いを見ていますと、みなさんの方が創世教の教えるところの民の救済に適っているような気がするのです。」
マリアさんは西部地方の小さな農村の出身らしい。飢饉のないこの国なので飢える事はなかったが裕福な家ではなかったそうだ。
初等国民学校を出たら畑を手伝うか、働きに出るかで、中等学校へ通うことなど考えられない経済状況だったらしい。
そんなマリアさんに転機が訪れたのは初等学校の一年のとき。魔法の授業中に治癒術の適性があるとわかったんだって。
その日のうちに村にいる創世教の神官さんが家に来て、マリアさんを引き取るということになったそうだ。一月もしないうちに近くの街からお迎えが来て王都に送られたんだって。
王都には教会の学校があって、創世教の教義や治癒術と一緒に一般教養として高等国民学校程度までの学問も教えているんだって。
マリアさんは、そこに入ってきれいな服と美味しい食事を与えられると共に高等教育を施されたらしい。
学校を卒業したマリアさんは、数年前にこの町の教会に治癒術師として送られてきたらしいが、創造神の恩寵をあまねく民にもたらすという教義とは裏腹にお金持ちしにしか治癒術を施さないことに日頃から疑問を抱いていたそうだ。
「司祭様はおっしゃるのです、『教義を実践するためには先立つものが必要なんだよ』と。
それは理解できるのですが、治癒術であまり多額の礼金を要求するのは如何なものかと思うのです。」
マリアさんは純粋な人のようだ。ミルトさんが創世教を批判しているのと同じような思いがあるらしい。
それで、無償で治癒術を施しているわたし達の話を聞きに来たみたいだね。
「運よく精霊様から与えてもらったこの力でお金儲けなどしたら精霊様に愛想を尽かされてしまいます。
わたし達王族は、民の税で何一つ不自由のない生活させてもらっているのです。せっかく手にした力ですから、この力を使って日頃お世話になっている民に還元しようと考えただけですよ。
まあ、最近増長している創世教への意趣返しの意味も無きにしも非ずですし、王族の人気取りの意味もありますけどね。」
「ハァ…、精霊ですか?」
ミルトさんの話に戸惑いを見せるマリアさん、精霊の存在を信じていなければそういう反応になるよね。
「まあ、そこは信じるのも信じないのも個人の自由ですわ。私は無理に信じろとは言わないわ。
それはともかく、あなたみたいな考えを持っている人が創世教の中にもいるとわかって嬉しいわ。
私も創世教は営利主義に走りすぎだと思うのよ。
民の信仰を集めているのだから、少しは民に施しを与えた方が良いと思うの。」
「やはりそう思いますか。」
マリアさんは沈んだ表情で言う。
「でもね、教団の中でそんな事を言ったらダメよ。出る杭は打たれるというでしょう。
あなたが、教団を変えたいと思うなら今は我慢して司教さんの指示に従いなさい。
そして、あなたが教団の中で発言力のある立場になったときに今と同じ考えを持っていたら、声を上げるの。
そのときまであなたは力を蓄えなさい、それと同じ意見を持つ仲間を集めるの。」
マリアさんは黙って聞いている。
マリアさんの表情を見たミルトさんが付け加えた。
「もしあなたが教団を変えたいなどという大それた考えではなく、個人的に今の仕事に納得できないと言うのであらば、幾らでも相談に乗るわよ。
ちょうど、精霊神殿に常駐の治癒術師を置ければいいなと考えていたところなの。
私は皇太子妃のミルトよ。その気があるなら、王宮に私を訪ねてきなさい。
創世教を抜けるのにお金の面で問題があるなら私が解決してあげるわ。」
あ、悪魔のささやきだ。露骨に引き抜きに出たよ、本当に抜け目ないな、この人…。
マリアさんは顔を上げ、ミルトさんの目を見つめると、
「はい、そのときはよろしくお願いします。」
と言った。マリアさん、簡単に落ちたな…。
そのため、ポルトへ行くときは四日で着いた距離を二十日かけて帰ることになった。
診療活動を行うことは王宮の役人を使い予定している町の領主へ事前に告知してあった。
そのおかげで領民への周知も行き届いており、どこの町でも開始するときには患者さんの列ができていた。
今のところ、行きで遭遇した悪性の風邪の流行のような事態は見られず、順調に旅程をこなしている。
どの町に行っても、創世教の治癒術師の施術を受けることができず、病気や怪我を悪化させてしまった人が相当数みられた。
創世教の治癒術師の施術を受けるために掛かるお金は、普通の人の稼ぎでは支払えるものではないらしい。一部のお金持ちしか受けられないって、ここに来た患者さんが口を揃えて言っている。
創世教、創造神を唯一神と崇める宗教団体で、長い歴史を持ち大陸で最も多くの信者を抱えている。
帝国では国教の『黒の使途』があり創世教と伍しているが、信仰の自由を国是としているオストマルク王国ではほとんどの住民が創世教の信者という状態になっている。
そして、創世教は信者に対し毎年一人当たり幾らという寄進を、まるで税金のように求めるそうだ。
このことに対する不満を何度も患者さんに聞かされてしまった。
聞くところでは創世教の活動で一般の人に関係するのは、結婚式、成人式、葬式くらいだという。
それぞれ、司祭さんが儀式を取り仕切って祝福の言葉などを下さるそうだ。
もちろんそれにも、お布施が要求されるんだって。お布施って言っても祭事ごとに金額が決まってるみたいだよ。
何をしてもらうにもお布施を要求されるのなら、毎年定期的に支払っている寄進は何のためにあるのかって不満たらたらだったよ。
毎年寄進しているのだから、治癒術師の施術に要求するお布施を少なくして欲しいというのが町の人たちの声だった。
わたし達が、精霊神殿の奉仕活動としてこうした治癒術の施術を行っていると聞くと、精霊神殿に改宗するにはどうすればいいのかと尋ねてくる人も結構いた。
その度に、『精霊神殿は宗教団体ではなく、王家が精霊に感謝の気持ちを表すために家として祀っているもの』だから組織だった信者はいませんよとの説明を繰り返すことになった。
この奉仕活動も、精霊が与えてくれた奇跡の力を特定の人の利益に利用するのではなく、広く民と分かち合うために行っているものだと話した。
それを聞いた人たちは、精霊に与えられた力ということをあまり信じていないようだった。
**********
王都への旅路も半分近くまで来て、かなり寒くなってきた。
考えてみればまだ真冬なんだよね。
帰り道はゆっくりで良かった。行きのようなペースで北上したら急激に寒くなって体が耐えられなかったよ。
今日の診療活動を終えて天幕の撤去を始めようとしたとき、一人の女性が訪ねて来た。
創世教の女性神官の服を纏った女性はマリアと名乗った。見た目は二十歳前くらいかな?
「今日、みなさんの活動を拝見させていただきました。」
そう切り出したマリアさんの表情は穏やかで、ここに苦情を言いに来た訳ではないようだ。
ポルトにいる間、創世教の司祭がミルトさんのところを訪れては遠まわしに早く帰れと言って来た。
わたし達がいると商売上がったりだという文句を差し障りのない言葉に置き換えて言ってくるんだ。
創世教の人を見るとついまた苦情を言いに来たのかと思ってしまう。
「みなさんの行いを見ていますと、みなさんの方が創世教の教えるところの民の救済に適っているような気がするのです。」
マリアさんは西部地方の小さな農村の出身らしい。飢饉のないこの国なので飢える事はなかったが裕福な家ではなかったそうだ。
初等国民学校を出たら畑を手伝うか、働きに出るかで、中等学校へ通うことなど考えられない経済状況だったらしい。
そんなマリアさんに転機が訪れたのは初等学校の一年のとき。魔法の授業中に治癒術の適性があるとわかったんだって。
その日のうちに村にいる創世教の神官さんが家に来て、マリアさんを引き取るということになったそうだ。一月もしないうちに近くの街からお迎えが来て王都に送られたんだって。
王都には教会の学校があって、創世教の教義や治癒術と一緒に一般教養として高等国民学校程度までの学問も教えているんだって。
マリアさんは、そこに入ってきれいな服と美味しい食事を与えられると共に高等教育を施されたらしい。
学校を卒業したマリアさんは、数年前にこの町の教会に治癒術師として送られてきたらしいが、創造神の恩寵をあまねく民にもたらすという教義とは裏腹にお金持ちしにしか治癒術を施さないことに日頃から疑問を抱いていたそうだ。
「司祭様はおっしゃるのです、『教義を実践するためには先立つものが必要なんだよ』と。
それは理解できるのですが、治癒術であまり多額の礼金を要求するのは如何なものかと思うのです。」
マリアさんは純粋な人のようだ。ミルトさんが創世教を批判しているのと同じような思いがあるらしい。
それで、無償で治癒術を施しているわたし達の話を聞きに来たみたいだね。
「運よく精霊様から与えてもらったこの力でお金儲けなどしたら精霊様に愛想を尽かされてしまいます。
わたし達王族は、民の税で何一つ不自由のない生活させてもらっているのです。せっかく手にした力ですから、この力を使って日頃お世話になっている民に還元しようと考えただけですよ。
まあ、最近増長している創世教への意趣返しの意味も無きにしも非ずですし、王族の人気取りの意味もありますけどね。」
「ハァ…、精霊ですか?」
ミルトさんの話に戸惑いを見せるマリアさん、精霊の存在を信じていなければそういう反応になるよね。
「まあ、そこは信じるのも信じないのも個人の自由ですわ。私は無理に信じろとは言わないわ。
それはともかく、あなたみたいな考えを持っている人が創世教の中にもいるとわかって嬉しいわ。
私も創世教は営利主義に走りすぎだと思うのよ。
民の信仰を集めているのだから、少しは民に施しを与えた方が良いと思うの。」
「やはりそう思いますか。」
マリアさんは沈んだ表情で言う。
「でもね、教団の中でそんな事を言ったらダメよ。出る杭は打たれるというでしょう。
あなたが、教団を変えたいと思うなら今は我慢して司教さんの指示に従いなさい。
そして、あなたが教団の中で発言力のある立場になったときに今と同じ考えを持っていたら、声を上げるの。
そのときまであなたは力を蓄えなさい、それと同じ意見を持つ仲間を集めるの。」
マリアさんは黙って聞いている。
マリアさんの表情を見たミルトさんが付け加えた。
「もしあなたが教団を変えたいなどという大それた考えではなく、個人的に今の仕事に納得できないと言うのであらば、幾らでも相談に乗るわよ。
ちょうど、精霊神殿に常駐の治癒術師を置ければいいなと考えていたところなの。
私は皇太子妃のミルトよ。その気があるなら、王宮に私を訪ねてきなさい。
創世教を抜けるのにお金の面で問題があるなら私が解決してあげるわ。」
あ、悪魔のささやきだ。露骨に引き抜きに出たよ、本当に抜け目ないな、この人…。
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