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第12章 三度目の夏休み
第308話 ロッテちゃんの村、三年目
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翌日は朝からみんなでミーナちゃんの両親のお墓の掃除をした。
フェイさんから、ご両親の墓前に供えるようにと、両腕で抱えるような大きな花束を手渡されたミーナちゃんは凄く嬉しそうだったよ。
墓前に花束を供えお祈りを捧げるミーナちゃんをわたし達は黙って見守っていたの。
しばらく経って、墓前に向かって「また来るね。」と言ったミーナちゃんはわたし達の方を振り返り、
「ターニャちゃん、今年もここへ連れてきてくれて有り難う。
久し振りに、お父さんとお母さんに無事を報告できて嬉しかったよ。
さあ、帝国に行きましょうか。」
と言った。
うん、本当に喜んでもらえたみたい、良かった。
そして、その日のうちに揺れる魔導車に耐えながら森の屋敷に戻ったの。
**********
更に翌朝、わたし達はロッテちゃんの住む帝国の辺境の村に転移した。
そう、せっかくフェイさんが泉を作ってくれたのだから、『精霊の道』を使ってそこまで行けば良いと気が付いたの。
先日、おかあさん達にお願いして、予めこの泉に面する精霊の森の中にも魔導車を三台隠しておいたの。
フェイさんの『精霊の道』は魔導車みたいな大きなものを移動させることができないから、クロノスさんに運んでもらったんだ。
わたし達が村の北側に面した精霊の泉に転移すると、目の前にはちょうどモモの収穫をしていたロッテちゃんがいた。
収穫したモモを入れた籠を抱えたロッテちゃんは、いきなり現われたわたし達を見て呆然としている。
「うわ!ビックリした!ハンナちゃん、どこから来たの?」
「ロッテちゃん、久し振り!フェイさんに精霊の力でここまで運んでもらったんだ。」
「そうなんだ、精霊様って凄いね。
うん、一年ぶりだね、また会えて嬉しいよ、ハンナちゃん。
あっ、聖女のお姉ちゃんにお姫様もいる!
凄い!また来てくれたんだ、嬉しい!」
ロッテちゃんはわたし達を大喜びだった、でも『聖女のお姉ちゃん』はやめて欲しいな…。
ハンナちゃんはリリちゃんを紹介した後、わたし達より先に三人で村に向かって歩いていった。
先行する三人の後について村に入ると村の様子が一変していた。
「これはまた随分と賑やかになりましたね…。」
村の様子を見たハイジさんは言葉を無くしたの。
一昨年の悲壮感漂う雰囲気は全く無くなっていた、というより村が一回り大きくなっているよね。
村の中央にある広場には隊商と思われる一団が休息している。
明らかに人が増えているね、どうしたのこれ?
村長の家の前でロッテちゃんが大きな声で村長に呼びかけた。
「そんちょー!聖女のお姉ちゃんがきてくれたよ!」
ダメだって、そんな大きな声で言ったら。
「おい、見ろ、あれが聖女だってよ。」
「えっ、この村に泉を授けたって言う、あの聖女か?」
「それよりも、一緒にいるのはアーデルハイト殿下ではないのか?」
広場で休息していた人達がわたし達の方を見てざわついている。…ほらみんなの注目を集めちゃったじゃない。
「ロッテ、うるさいぞ。そんな大きな声を出さずとも聞こえるといつも言っているだろう。」
そう言いながら粗末な家から出てきた村長はわたしたちの姿を目にすると慌てて姿勢を正した。
流石に年の功か、ここでわたし達のことを呼ぶのは拙いと思ったようで、
「これはこれは、良くぞおいでくださった、汚いところで恐縮ですがどうぞ中へお入りください。」
そう言ってわたし達を中に招き入れると急いで扉を閉めた。そして、
「アーデルハイト殿下、聖女様方、それに精霊様方も、三度お目にかかれて恐縮でございます。
ようこそ、おいでくださいました。」
と言った。
「私のことは気にしないで良いですよ。私はこの二人に連れてきていただいただけですから。
それより、この二人がこの村のことを甚く心配していたのです。
是非村の様子を聞かせて差し上げてください。随分賑やかになっているようですが。」
ハイジさんに促された村長は昨年夏以降村で起こったことについて教えてくれた。
***********
「昨年、聖女様にご指示いただいたように街道を往来する隊商に水を提供することにしたのです。
もちろん、聖女様に恵んでいただいたものでお金儲けをするのは気が引けるので、提供するのは隊商が旅の間に消費する分のみとして無償で提供したのです。
すると、水が貴重なこの辺境で無償で水が手に入ると評判になって、帝国と王国の間の交易をする隊商は必ずこの村で足を止めてくれるようになったのです。」
隊商がこの村に必ず立ち寄ることが帝都の商業組合で注目されて、冬前には帝都の商業組合から王国との交易をする隊商の宿場として正式に保護されるようになったそうだ。
そして、帝都の商業組合の援助で宿泊施設と馬車の停泊所が造られ、加えて隊商が休息できるように村の広場が拡張整備されたとのことなの。
「聖女様のおかげで食べ物もかなり自給できるようになって、飢餓で苦しむことがなくなりました。
今年も畑は青々と茂っております、是非とも見て行ってください。
それと、水を無償で提供している見返りと言っては何ですが、ここで休む隊商が商品を売ってくれるようになったのです。おかげでこの村で自給できないものを買うことが出来るようになりました。
また、この村でできた余剰作物の買取もして貰えるようになったので、収入も増えました。」
昨年わたし達が造った農地は作柄が安定しているらしい、あれだけ土壌を念入りに浄化したうえに周りを森で囲んだので瘴気の影響が少なくて済んでいるみたい。
これなら、無理な連作をしない限り安定した収穫を期待できそうだね。
「ただ、この春、ここに大きな森ができたと聞きつけた『黒の使徒』が大挙してやってきたのです。」
『黒の使徒』の連中は、武装していて物々しい雰囲気でやってきて、いきなり森に火を放ったらしい。ところが、思ったように火が点かず森を焼くことが出来なかったそうだ。
良かった、森に火がつけられることを懸念して、オークを中心とした燃え難い木だけを選んで植えておいたんだ。
どうも、木が燃え難いことだけが原因ではなく、『黒の使徒』の連中は早々に魔力切れを起こして火の魔法を放てなくなったらしい。
やっぱり、ミーナちゃんの指摘の通り瘴気の薄い場所では『色の黒い』人達は魔力切れを起こし易くなるんだ。本当に燃費の悪い連中…。
そして、思うように森に火を放てなかった『黒の使徒』の連中は、腹いせに村人に暴行を加えようとしたらしい。
そこで、ちょうど休息中だった隊商の護衛の一団と衝突が起こったみたい。
数では『黒の使徒』の方が圧倒的に多かったが、魔力切れを起こした連中と瘴気の森を往来し魔獣との戦いで鍛えられた隊商の護衛では戦闘力に大きな差があったそうだ。
結果として『黒の使徒』の連中は袋叩きにされて村から放り出されたみたい。
そして、もちろん『黒の使徒』の連中が村を襲ったことは帝都の商業組合に報告されたそうだ。
報告を受けた商業組合の幹部は激怒し、商業組合は『黒の使徒』と絶縁すると脅したみたい。
隊商にとって貴重な水場の村を攻撃するとは何事だと、商業組合は怒ったそうだ。
結果として、『黒の使徒』は今後一切この村には手を出さないということで手打ちになったとのこと。
「聖女様と商業組合の皆様のおかげで、あのヤクザのような『黒の使徒』から搾取されずに済む様になりました。
心から感謝申し上げます。」
村長は話の最後をそう締めくくった。
そう、それは良かった。
農作物が安定的に栽培できるようになって、商業組合からの後ろ盾も得られるようになったのなら、この村はもう心配しないで大丈夫だね。
わたしが、この村の状況に安堵していると村長は追加で情報をくれた。
「そうそう、『黒の使徒』がこの村で袋叩きにされて放り出されたということが、商人達の情報網に乗ってあっという間に東部辺境に広まったのです。
連中がすぐに魔力切れを起こすと言う情報と共に。
すると、聖女様が昨年森を作った村々で『黒の使徒』が返り討ちにあってたたき出されるようになったのです。
現在、この東部辺境から『黒の使徒』の影響力が急速に落ちつつあります。」
『黒の使徒』の影響力が弱まるのはいいけど、連中がすぐに魔力切れを起こすという情報があんまり広まると拙いよ。それ、誤解があるから。
すぐ魔力切れを起こすのは瘴気の薄い場所でだからね。
瘴気の濃い場所では連中を侮れないよ。無茶する人が出てこなければ良いのだけど。
フェイさんから、ご両親の墓前に供えるようにと、両腕で抱えるような大きな花束を手渡されたミーナちゃんは凄く嬉しそうだったよ。
墓前に花束を供えお祈りを捧げるミーナちゃんをわたし達は黙って見守っていたの。
しばらく経って、墓前に向かって「また来るね。」と言ったミーナちゃんはわたし達の方を振り返り、
「ターニャちゃん、今年もここへ連れてきてくれて有り難う。
久し振りに、お父さんとお母さんに無事を報告できて嬉しかったよ。
さあ、帝国に行きましょうか。」
と言った。
うん、本当に喜んでもらえたみたい、良かった。
そして、その日のうちに揺れる魔導車に耐えながら森の屋敷に戻ったの。
**********
更に翌朝、わたし達はロッテちゃんの住む帝国の辺境の村に転移した。
そう、せっかくフェイさんが泉を作ってくれたのだから、『精霊の道』を使ってそこまで行けば良いと気が付いたの。
先日、おかあさん達にお願いして、予めこの泉に面する精霊の森の中にも魔導車を三台隠しておいたの。
フェイさんの『精霊の道』は魔導車みたいな大きなものを移動させることができないから、クロノスさんに運んでもらったんだ。
わたし達が村の北側に面した精霊の泉に転移すると、目の前にはちょうどモモの収穫をしていたロッテちゃんがいた。
収穫したモモを入れた籠を抱えたロッテちゃんは、いきなり現われたわたし達を見て呆然としている。
「うわ!ビックリした!ハンナちゃん、どこから来たの?」
「ロッテちゃん、久し振り!フェイさんに精霊の力でここまで運んでもらったんだ。」
「そうなんだ、精霊様って凄いね。
うん、一年ぶりだね、また会えて嬉しいよ、ハンナちゃん。
あっ、聖女のお姉ちゃんにお姫様もいる!
凄い!また来てくれたんだ、嬉しい!」
ロッテちゃんはわたし達を大喜びだった、でも『聖女のお姉ちゃん』はやめて欲しいな…。
ハンナちゃんはリリちゃんを紹介した後、わたし達より先に三人で村に向かって歩いていった。
先行する三人の後について村に入ると村の様子が一変していた。
「これはまた随分と賑やかになりましたね…。」
村の様子を見たハイジさんは言葉を無くしたの。
一昨年の悲壮感漂う雰囲気は全く無くなっていた、というより村が一回り大きくなっているよね。
村の中央にある広場には隊商と思われる一団が休息している。
明らかに人が増えているね、どうしたのこれ?
村長の家の前でロッテちゃんが大きな声で村長に呼びかけた。
「そんちょー!聖女のお姉ちゃんがきてくれたよ!」
ダメだって、そんな大きな声で言ったら。
「おい、見ろ、あれが聖女だってよ。」
「えっ、この村に泉を授けたって言う、あの聖女か?」
「それよりも、一緒にいるのはアーデルハイト殿下ではないのか?」
広場で休息していた人達がわたし達の方を見てざわついている。…ほらみんなの注目を集めちゃったじゃない。
「ロッテ、うるさいぞ。そんな大きな声を出さずとも聞こえるといつも言っているだろう。」
そう言いながら粗末な家から出てきた村長はわたしたちの姿を目にすると慌てて姿勢を正した。
流石に年の功か、ここでわたし達のことを呼ぶのは拙いと思ったようで、
「これはこれは、良くぞおいでくださった、汚いところで恐縮ですがどうぞ中へお入りください。」
そう言ってわたし達を中に招き入れると急いで扉を閉めた。そして、
「アーデルハイト殿下、聖女様方、それに精霊様方も、三度お目にかかれて恐縮でございます。
ようこそ、おいでくださいました。」
と言った。
「私のことは気にしないで良いですよ。私はこの二人に連れてきていただいただけですから。
それより、この二人がこの村のことを甚く心配していたのです。
是非村の様子を聞かせて差し上げてください。随分賑やかになっているようですが。」
ハイジさんに促された村長は昨年夏以降村で起こったことについて教えてくれた。
***********
「昨年、聖女様にご指示いただいたように街道を往来する隊商に水を提供することにしたのです。
もちろん、聖女様に恵んでいただいたものでお金儲けをするのは気が引けるので、提供するのは隊商が旅の間に消費する分のみとして無償で提供したのです。
すると、水が貴重なこの辺境で無償で水が手に入ると評判になって、帝国と王国の間の交易をする隊商は必ずこの村で足を止めてくれるようになったのです。」
隊商がこの村に必ず立ち寄ることが帝都の商業組合で注目されて、冬前には帝都の商業組合から王国との交易をする隊商の宿場として正式に保護されるようになったそうだ。
そして、帝都の商業組合の援助で宿泊施設と馬車の停泊所が造られ、加えて隊商が休息できるように村の広場が拡張整備されたとのことなの。
「聖女様のおかげで食べ物もかなり自給できるようになって、飢餓で苦しむことがなくなりました。
今年も畑は青々と茂っております、是非とも見て行ってください。
それと、水を無償で提供している見返りと言っては何ですが、ここで休む隊商が商品を売ってくれるようになったのです。おかげでこの村で自給できないものを買うことが出来るようになりました。
また、この村でできた余剰作物の買取もして貰えるようになったので、収入も増えました。」
昨年わたし達が造った農地は作柄が安定しているらしい、あれだけ土壌を念入りに浄化したうえに周りを森で囲んだので瘴気の影響が少なくて済んでいるみたい。
これなら、無理な連作をしない限り安定した収穫を期待できそうだね。
「ただ、この春、ここに大きな森ができたと聞きつけた『黒の使徒』が大挙してやってきたのです。」
『黒の使徒』の連中は、武装していて物々しい雰囲気でやってきて、いきなり森に火を放ったらしい。ところが、思ったように火が点かず森を焼くことが出来なかったそうだ。
良かった、森に火がつけられることを懸念して、オークを中心とした燃え難い木だけを選んで植えておいたんだ。
どうも、木が燃え難いことだけが原因ではなく、『黒の使徒』の連中は早々に魔力切れを起こして火の魔法を放てなくなったらしい。
やっぱり、ミーナちゃんの指摘の通り瘴気の薄い場所では『色の黒い』人達は魔力切れを起こし易くなるんだ。本当に燃費の悪い連中…。
そして、思うように森に火を放てなかった『黒の使徒』の連中は、腹いせに村人に暴行を加えようとしたらしい。
そこで、ちょうど休息中だった隊商の護衛の一団と衝突が起こったみたい。
数では『黒の使徒』の方が圧倒的に多かったが、魔力切れを起こした連中と瘴気の森を往来し魔獣との戦いで鍛えられた隊商の護衛では戦闘力に大きな差があったそうだ。
結果として『黒の使徒』の連中は袋叩きにされて村から放り出されたみたい。
そして、もちろん『黒の使徒』の連中が村を襲ったことは帝都の商業組合に報告されたそうだ。
報告を受けた商業組合の幹部は激怒し、商業組合は『黒の使徒』と絶縁すると脅したみたい。
隊商にとって貴重な水場の村を攻撃するとは何事だと、商業組合は怒ったそうだ。
結果として、『黒の使徒』は今後一切この村には手を出さないということで手打ちになったとのこと。
「聖女様と商業組合の皆様のおかげで、あのヤクザのような『黒の使徒』から搾取されずに済む様になりました。
心から感謝申し上げます。」
村長は話の最後をそう締めくくった。
そう、それは良かった。
農作物が安定的に栽培できるようになって、商業組合からの後ろ盾も得られるようになったのなら、この村はもう心配しないで大丈夫だね。
わたしが、この村の状況に安堵していると村長は追加で情報をくれた。
「そうそう、『黒の使徒』がこの村で袋叩きにされて放り出されたということが、商人達の情報網に乗ってあっという間に東部辺境に広まったのです。
連中がすぐに魔力切れを起こすと言う情報と共に。
すると、聖女様が昨年森を作った村々で『黒の使徒』が返り討ちにあってたたき出されるようになったのです。
現在、この東部辺境から『黒の使徒』の影響力が急速に落ちつつあります。」
『黒の使徒』の影響力が弱まるのはいいけど、連中がすぐに魔力切れを起こすという情報があんまり広まると拙いよ。それ、誤解があるから。
すぐ魔力切れを起こすのは瘴気の薄い場所でだからね。
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