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第14章 四度目の春、帝国は
第362話 お疲れ様でした、旅はここまでです
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わたしはトレナール王子の話が大体終ったのを見計らって大事なことを告げることにした。
「トレナール王子、もう魔導王国の指輪の秘密を追うのは止めにしましょう。
これ以上は無駄な時間と労力を費やすだけです。」
「無駄とは何事ですか。
その言葉はいかな本家の姫と言えども許すことは出来ませんぞ。
王家の指輪は、魔導王国の正統な血を引く者の証、王権の象徴なのです。」
トレナール王子は西の大陸の三国が王家の指輪を返納したことを知らないからね。
これから、それを教えてあげないと。
「その指輪はもう西の大陸の三国には存在しないのですよ。
既に王権の象徴としての意味は失ったのです。」
「それはいったいどういうことですか?」
「西の大陸の三国は、魔導王国から離れ西の大陸に根ざした国として歩むことを決めたのです。
三国が保有する王家の指輪は、わたしに返納され、わたしはそれを受け入れました。
もう、三国にとって王家の指輪を光らせることなど意味がないのです。指輪がないのですから。」
わたしの言葉を聞いたトレナール王子は茫然自失としている。
ちょっと、薬が効きすぎたかな?
つかの間の後、我に返ったトレナール王子が言った。
「姫、指輪をお返しください。
王家の指輪は誇り高き魔導王国の末裔の証、おいそれと放棄して良い物ではないのです。」
いや、既に二千年も前に滅亡してしまった国のことを誇り高いとかといわれても……。
「イヤです。
三国の統治者はそれぞれの国の中で話し合って、国の総意として魔導王国の頚木から解き放たれることを望んだのです。
あなたの勝手な思い込みを聞き入れて返せる訳ないじゃないですか。」
わたしは、トレナール王子のお兄さん、ノルヌーヴォ王国の皇太子から聞いた話を王子にした。
王侯貴族も、市民も既に現地の人との混血が進んで魔導王国の人間であると言う意識が殆んどなくなっていること。
これからも交易を国の産業の中心に据えていくためには、周辺国との一層の融和が必要で魔導王国の末裔にこだわることは障害以外の何物でもないこと。
更には、魔導王国の血に拘る者の中にトレナール王子のように、外交や内政の和を乱そうとする者が現れることが懸念され、百害あって一利なしと判断されたこと。
「では、我々の三ヶ国の統治者も国民も、周辺国の顔色を伺いながら弱腰外交を続けることを真に望んでいると言うのですか。みなが屈辱に感じていないと言うのですか。」
そんなことをわたしに言われても知らないよ。
わたしは国の総意で魔導王国と決別するとしか聞いていないから。
ただ、エフォールさんが言っていたね。
「わたしは見ての通り子供なので大人の世界のことはよく分からないの。
だから、エフォールさんから聞いたとおりに言うね。
三国は周辺国の要求に対して一方的に譲歩しているということはないそうよ。
だいたい、何らかの要求を呑むときは、相応の見返りを得ているんだって。
ただ、三国は侵略国家なので周辺国の国民からあまり良い感情を持たれていないの。
だから、表面上は三国が譲歩した面のみ強調されているんだって。
三国の歴代の統治者はみなしたたかで、表面上は譲歩したように見えてもトータルでは利益になっている場合も結構あるんだって言っていたよ。」
わたしには分からない事だけど、国と国との話し合いはお互いに譲歩しながら落とし所を探っていくんだって。
お互いに強気で一歩も譲歩しない状況を突き詰めていくと結局は戦争という無駄なことを引き起こしてしまうって言っていた。
三国はそうならないように上手く舵を取っているんだって。
「それでは、まるで商人のようではないか。
国が、統治者がそんな弱腰では周辺国に舐められてしまうではないか。」
うん?これなら、わたしでも答えられるよ。
「えっ、だって交易を国の柱にしているんでしょう?
国全体が大きな商人みたないものじゃない。なんで商人のような事をしたらダメなの?」
わたしが皇子の言葉に対して質問を投げかけたら王子は黙り込んでしまった。
**********
話はこれだけではない。もう一つ重要なことがある。
「それと、あなたが野盗の集まりと言っていた集団、あれは『黒の使徒』っていって一応あれでもこの国の国教なの。
どうみても無法者の集団なのだけど、あれで一応宗教団体なのよ。
ところで、あなたはあの集団の紋章は目にしたかな。」
わたしがトレナール王子に問い掛けるとそのようなモノは目にしていないと言う。
リタさんに頼んで護身用のナイフを出してもらった。
流石に、同じ年頃のトレナール王子の目の前でスカートの中をごそごそやるのは気が引けたようで一旦部屋の外に出てナイフを持ってきた。
「これ、『黒の使徒』の連中が暗殺用に使っているナイフなんだけど、柄頭の所を見て。
その紋章に見覚えはないかしら?」
わたしはトレナール王子の前にナイフを差し出して柄頭に刻まれた紋章を見てもらった。
「これは、……。
我が王家と同じ紋章、魔導王国の王家の紋章ではないですか。
あの無法者の集団がこの紋章を使っていると言うのですか?」
トレナール王子は信じられないと言う顔をするが、わたしは王子の疑問に答えるように話した。
「そう、間違いなくその紋章は、『黒の使徒』が使っている物。
おそらく、『黒の使徒』の教祖はスタインブルグの領主だと思う。
そして、わたし達の推測では、代々の教皇はスタインブルグの領主の末裔だと思っているの。
あなたと同じ魔導王国の王家の血を引く者だということよ。
何が、誇り高き魔導王国の王家よ。
今では、国を蝕む無法者の集団の指導者よ。」
わたしは、『黒の使徒』がやってきた悪事の数々を示し、『黒の使徒』が国教を隠れ蓑にした無法者の集団に過ぎないことを説明した。
そして、わたし達が『黒の使徒』を帝国から排除するために動いていることも。
「だから、あなたが、あの山の中の施設にちょっかいを出すのは止めて欲しいの。
あなたが侵入したことで、あの施設の警戒がより厳重になったら困るのよ。
もう気が済んだでしょう。
三国は王家の指輪を返上して王家の指輪の秘密を探る理由もなくなった。
あなたが至高の存在だと思っていた魔導王国の末裔は無法者の頭領に成り下がっているの。
幻滅したでしょう。 」
これだけ言えば、魔導王国の再興なんて妄言を吐くのは止めてくれるんじゃないかな。
わたしはそう期待していたのだけど……。
「姫、やはり、余と契りを結んで共に魔導王国の再興を図りましょう。
悪党などに尊き魔導王国の名を汚されたままにしておくことは断じて許せません。
西の大陸の三国を統一して魔導王国の正統な王家はここに引き継がれていると知らしめるのです。」
まだ言うか、こいつ諦めが悪いな……。
いやだよ、面倒臭い。
だいたい勝ち目が一つも無いじゃない、誰もそんなことを望んでいないのだから。
ということで、おやすみなさい、トレナール王子。せめて、少しの間でも良い夢を。
**********
「ターニャちゃん、よくぞ、トレナール王子を保護してくれたわ。
これで、ノルヌーヴォ王国に対しては貸しを一つ作ることができたわ。
これは、これから交易を拡大して行く上でポイントが高いわよ。」
トレナール王子を連れて帰ったら、ミルトさんは上機嫌だ。
今は、王都ヴィーナヴァルトの王宮、表の宮にある応接室でミルトさんと一緒にノルヌーヴォ王国の大使の到着を待っているところなの。
話の通じないトレナール王子には、あの場で再び眠ってもらったよ。
そして、フェイさんやソールさんに協力してもらって、ヴィーナヴァルトの王宮に運んでもらったの。
王宮に着くとすぐにミルトさんに取り次いでもらい、ミルトさんからノルヌーヴォ王国の大使館にトレナール王子を引き取りに来るように依頼を出してもらったんだ。
トレナール王子は貴人用の牢獄に入れてあるよ、何があっても扉を開けない様に看守に言いつけて。
トレナール王子があんなに諦めが悪いとは思わなかった。
頭は良い人なので、理解してもらえるかと思ったのだけど、王の座に対する執念は理屈ではなかったらしい。
でも、今回はトレナール王子の異常とも言える行動力に感謝だね。
知りたかった『黒の使徒』の本拠地の情報がかなり明らかになったからね。
なかでも、スタインブルグの城内の見取り図が手に入ったのが有り難いよ。
あっ、もちろんトレナール王子から巻き上げたんだよ。
だって、もうノルヌーヴォ王国へ帰るのだからいらないものでしょう。
それなら、わたし達が有効活用してあげないとね。
「トレナール王子、もう魔導王国の指輪の秘密を追うのは止めにしましょう。
これ以上は無駄な時間と労力を費やすだけです。」
「無駄とは何事ですか。
その言葉はいかな本家の姫と言えども許すことは出来ませんぞ。
王家の指輪は、魔導王国の正統な血を引く者の証、王権の象徴なのです。」
トレナール王子は西の大陸の三国が王家の指輪を返納したことを知らないからね。
これから、それを教えてあげないと。
「その指輪はもう西の大陸の三国には存在しないのですよ。
既に王権の象徴としての意味は失ったのです。」
「それはいったいどういうことですか?」
「西の大陸の三国は、魔導王国から離れ西の大陸に根ざした国として歩むことを決めたのです。
三国が保有する王家の指輪は、わたしに返納され、わたしはそれを受け入れました。
もう、三国にとって王家の指輪を光らせることなど意味がないのです。指輪がないのですから。」
わたしの言葉を聞いたトレナール王子は茫然自失としている。
ちょっと、薬が効きすぎたかな?
つかの間の後、我に返ったトレナール王子が言った。
「姫、指輪をお返しください。
王家の指輪は誇り高き魔導王国の末裔の証、おいそれと放棄して良い物ではないのです。」
いや、既に二千年も前に滅亡してしまった国のことを誇り高いとかといわれても……。
「イヤです。
三国の統治者はそれぞれの国の中で話し合って、国の総意として魔導王国の頚木から解き放たれることを望んだのです。
あなたの勝手な思い込みを聞き入れて返せる訳ないじゃないですか。」
わたしは、トレナール王子のお兄さん、ノルヌーヴォ王国の皇太子から聞いた話を王子にした。
王侯貴族も、市民も既に現地の人との混血が進んで魔導王国の人間であると言う意識が殆んどなくなっていること。
これからも交易を国の産業の中心に据えていくためには、周辺国との一層の融和が必要で魔導王国の末裔にこだわることは障害以外の何物でもないこと。
更には、魔導王国の血に拘る者の中にトレナール王子のように、外交や内政の和を乱そうとする者が現れることが懸念され、百害あって一利なしと判断されたこと。
「では、我々の三ヶ国の統治者も国民も、周辺国の顔色を伺いながら弱腰外交を続けることを真に望んでいると言うのですか。みなが屈辱に感じていないと言うのですか。」
そんなことをわたしに言われても知らないよ。
わたしは国の総意で魔導王国と決別するとしか聞いていないから。
ただ、エフォールさんが言っていたね。
「わたしは見ての通り子供なので大人の世界のことはよく分からないの。
だから、エフォールさんから聞いたとおりに言うね。
三国は周辺国の要求に対して一方的に譲歩しているということはないそうよ。
だいたい、何らかの要求を呑むときは、相応の見返りを得ているんだって。
ただ、三国は侵略国家なので周辺国の国民からあまり良い感情を持たれていないの。
だから、表面上は三国が譲歩した面のみ強調されているんだって。
三国の歴代の統治者はみなしたたかで、表面上は譲歩したように見えてもトータルでは利益になっている場合も結構あるんだって言っていたよ。」
わたしには分からない事だけど、国と国との話し合いはお互いに譲歩しながら落とし所を探っていくんだって。
お互いに強気で一歩も譲歩しない状況を突き詰めていくと結局は戦争という無駄なことを引き起こしてしまうって言っていた。
三国はそうならないように上手く舵を取っているんだって。
「それでは、まるで商人のようではないか。
国が、統治者がそんな弱腰では周辺国に舐められてしまうではないか。」
うん?これなら、わたしでも答えられるよ。
「えっ、だって交易を国の柱にしているんでしょう?
国全体が大きな商人みたないものじゃない。なんで商人のような事をしたらダメなの?」
わたしが皇子の言葉に対して質問を投げかけたら王子は黙り込んでしまった。
**********
話はこれだけではない。もう一つ重要なことがある。
「それと、あなたが野盗の集まりと言っていた集団、あれは『黒の使徒』っていって一応あれでもこの国の国教なの。
どうみても無法者の集団なのだけど、あれで一応宗教団体なのよ。
ところで、あなたはあの集団の紋章は目にしたかな。」
わたしがトレナール王子に問い掛けるとそのようなモノは目にしていないと言う。
リタさんに頼んで護身用のナイフを出してもらった。
流石に、同じ年頃のトレナール王子の目の前でスカートの中をごそごそやるのは気が引けたようで一旦部屋の外に出てナイフを持ってきた。
「これ、『黒の使徒』の連中が暗殺用に使っているナイフなんだけど、柄頭の所を見て。
その紋章に見覚えはないかしら?」
わたしはトレナール王子の前にナイフを差し出して柄頭に刻まれた紋章を見てもらった。
「これは、……。
我が王家と同じ紋章、魔導王国の王家の紋章ではないですか。
あの無法者の集団がこの紋章を使っていると言うのですか?」
トレナール王子は信じられないと言う顔をするが、わたしは王子の疑問に答えるように話した。
「そう、間違いなくその紋章は、『黒の使徒』が使っている物。
おそらく、『黒の使徒』の教祖はスタインブルグの領主だと思う。
そして、わたし達の推測では、代々の教皇はスタインブルグの領主の末裔だと思っているの。
あなたと同じ魔導王国の王家の血を引く者だということよ。
何が、誇り高き魔導王国の王家よ。
今では、国を蝕む無法者の集団の指導者よ。」
わたしは、『黒の使徒』がやってきた悪事の数々を示し、『黒の使徒』が国教を隠れ蓑にした無法者の集団に過ぎないことを説明した。
そして、わたし達が『黒の使徒』を帝国から排除するために動いていることも。
「だから、あなたが、あの山の中の施設にちょっかいを出すのは止めて欲しいの。
あなたが侵入したことで、あの施設の警戒がより厳重になったら困るのよ。
もう気が済んだでしょう。
三国は王家の指輪を返上して王家の指輪の秘密を探る理由もなくなった。
あなたが至高の存在だと思っていた魔導王国の末裔は無法者の頭領に成り下がっているの。
幻滅したでしょう。 」
これだけ言えば、魔導王国の再興なんて妄言を吐くのは止めてくれるんじゃないかな。
わたしはそう期待していたのだけど……。
「姫、やはり、余と契りを結んで共に魔導王国の再興を図りましょう。
悪党などに尊き魔導王国の名を汚されたままにしておくことは断じて許せません。
西の大陸の三国を統一して魔導王国の正統な王家はここに引き継がれていると知らしめるのです。」
まだ言うか、こいつ諦めが悪いな……。
いやだよ、面倒臭い。
だいたい勝ち目が一つも無いじゃない、誰もそんなことを望んでいないのだから。
ということで、おやすみなさい、トレナール王子。せめて、少しの間でも良い夢を。
**********
「ターニャちゃん、よくぞ、トレナール王子を保護してくれたわ。
これで、ノルヌーヴォ王国に対しては貸しを一つ作ることができたわ。
これは、これから交易を拡大して行く上でポイントが高いわよ。」
トレナール王子を連れて帰ったら、ミルトさんは上機嫌だ。
今は、王都ヴィーナヴァルトの王宮、表の宮にある応接室でミルトさんと一緒にノルヌーヴォ王国の大使の到着を待っているところなの。
話の通じないトレナール王子には、あの場で再び眠ってもらったよ。
そして、フェイさんやソールさんに協力してもらって、ヴィーナヴァルトの王宮に運んでもらったの。
王宮に着くとすぐにミルトさんに取り次いでもらい、ミルトさんからノルヌーヴォ王国の大使館にトレナール王子を引き取りに来るように依頼を出してもらったんだ。
トレナール王子は貴人用の牢獄に入れてあるよ、何があっても扉を開けない様に看守に言いつけて。
トレナール王子があんなに諦めが悪いとは思わなかった。
頭は良い人なので、理解してもらえるかと思ったのだけど、王の座に対する執念は理屈ではなかったらしい。
でも、今回はトレナール王子の異常とも言える行動力に感謝だね。
知りたかった『黒の使徒』の本拠地の情報がかなり明らかになったからね。
なかでも、スタインブルグの城内の見取り図が手に入ったのが有り難いよ。
あっ、もちろんトレナール王子から巻き上げたんだよ。
だって、もうノルヌーヴォ王国へ帰るのだからいらないものでしょう。
それなら、わたし達が有効活用してあげないとね。
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