441 / 508
第15章 四度目の夏、時は停まってくれない
第440話 ウンディーネおかあさんの見つけたもの
しおりを挟む
何か気になることがあるようで、ウンディーネおかあさんが皇宮へ行きたいと言い出した。
おかげで、わたしが皇宮へ行くこともみんな渋々承諾したのだけど。
リタさんがわたしに釘を刺すように言ったの。
「ターニャちゃん、わかっているでしょうけど、皇宮の中では『色なし』の人は肩身が狭いですよ。
自由に歩き回ることは出来ないと思ってくださいね。」
リタさんはわたしが王国の王宮内を割と自由気ままに出入りしているのを見ている。
帝国でも同じように振る舞うのではと心配しているみたいね。
わたしだってちゃんと空気は読むわよ、失礼しちゃうわ…。
こうして、精霊の森の待機組はミルトさん達と合流することになったの。
魔導車に揺られて皇宮に行くと入り口で警備の兵士に制止された。
兵士はわたし達に対して身分と訪問先、訪問の目的を訪ねてきた。
皇宮が焼け落ち、皇帝が崩御した直後なので警備が厳しくなっているらしい。
リタさんが自分の身分を明かし、ミルトさんの私的な関係者である私達をミルトさんの許に連れて行くと返答したの。
兵士は魔導車の中を窺うと、来客の多くが『色なし』の子供であったため、怪訝な顔をした。
しかし、大使館の公使であり男爵でもあるリタさんが連れてきた人物を無碍に扱う訳にもいかない。
結局、女子供であれば害もないだろうと判断したようで、すんなりと通してくれた。
「ほら、この国では『色なし』と言うだけであんな風に見られるのですよ。
皇宮内ではくれぐれも自重してくださいよ。」
リタさんは心配性だな…。
わたしだってここ数年帝国で活動してきたの、『色なし』がどう扱われているかは十分承知しているって。
皇宮の敷地に入るとそこには無残にも焼け落ちた本宮の建物の残骸があった。
その横を離宮に向かって通り過ぎていくのだけど、焼け落ちた建物をウンディーネおかあさんがいつになく真剣な表情で眺めている。
何千年の時を生きる大精霊にとって大抵の事は些事のようで、五人のおかあさんの真剣な顔つきはついぞ見ないの。
この間、わたしが死にかけた時くらいだよ、五人のおかあさんの深刻な顔をみたのは。
そんなウンディーネおかあさんが、真剣な顔つきのままでリタさんに尋ねたの。
「この本宮の建物は、骨組みは木造だったのでしょうか?」
「いえ、御影石を積み上げて作られたもので、木の骨組みを使ったとは聞いていませんが。」
リタさんの答えが想定外だったのか、ウンディーネおかあさんは更に表情を硬くして言った。
「少々、この焼け跡をじっくりとみたいのだけど、ここで降ろしてもらえないかしら。」
ウンディーネおかあさんのいつもとは違う様子に気付いたリタさん。
「申し訳ございません。いま、焼け跡は厳重立ち入り禁止となっています。
なにか重要なことの様ですので、正式な許可を取った方が邪魔が入らないで良いと思います。」
ネルちゃんをザイヒト皇子の元へ送り届けるついでに、ケントニスさんの許可を取ってくるとリタさんは言ったの。
ウンディーネおかあさんもリタさんの説明に納得したので、一旦ミルトさんの許へ向かうことにした。
そして到着した王国の使節団が滞在する離宮、日頃から迎賓館として利用されているそうだ。
流石に、外国の賓客向けの施設に瘴気の森産の木材で作られた調度品は設えてなかったよ。
外国の賓客が体を壊したら大事だものね。
ミルトさんの許に通されると、ミルトさんはわたし達、特にウンディーネおかあさんが一緒だったことに驚いたようだ。
しかし、ネルちゃんの方が優先順位が高いようで、ネルちゃんの前に腰を屈めて話しかけた。
「ネルちゃん、良く来てくれたわね。
ザイヒト皇子が元気ないの、一緒にいて励ましてあげて。
きっと、ネルちゃんにしか出来ないことだから。
よろしくお願いしますね。」
「うん、わかった!」
ミルトさんからかけられた言葉に元気良く答えたネルちゃんは、リタさんに連れられてザイヒト皇子が滞在するケントニスさんの離宮に向かったの。
ネルちゃんを見送ったミルトさんはこちらに向き直り、ウンディーネおかあさんに軽く頭を下げた。
「ウンディーネ様、お待たせして申し訳ございませんでした。
あちらが急を要する件でございましたので。
それで、ウンディーネ様がこちらに足を向けられるとは思いもよりませんでした。
いったい、何があったのでしょうか。」
ミルトさんは対応を後回しにしたことを謝罪し、用件を尋ねてきたの。
わたし達の活動で大分マシになったとは言え、帝都は王国に比べ瘴気が濃い。
瘴気を嫌う大精霊のウンディーネおかあさんが態々来るのは余程のことがあると感じたみたい。
「驚かせてゴメンね。そんな大げさなことではないわ。
ターニャちゃんが暇を持て余して、ミルトのところへ行きたいと言っていたの。
私も気になることがあったので、ついでに付いて来たのよ。」
ウンディーネおかあさんは、ミルトさんへの気配りから、笑いながら大したことないと言ったの。
でも、その目は笑っていなかった……。
**********
ミルトさんの部屋で暫く待っていると、リタさんが戻ってきたの。
忙しいはずのケントニスさんを伴って…、まさか皇帝自ら来るとは思わなかった。
リタさんの話だと、ヴィクトーリアさん達の部屋に通されたネルちゃんは、寝台の上で膝を抱えて蹲っているザイヒト皇子を無言で抱きしめると、そのまま何も言わずに寄り添っているそうだ。
ザイヒト皇子が少しでも元気になれば良いね。
で、ケントニスさんだけど……。
「あなたがティターニアさんのお母様ですか。
先日この国の皇帝になったケントニスと申します。
ティターニアさんには日頃並々ならぬお世話になっています。
この度は私達が無理なお願いをしたせいでご息女の健康を害してしまい申し訳ございません。」
いきなり、ウンディーネおかあさんに頭を下げた…、皇帝としての威厳など欠片もないよ……。
どうやら、リタさんからわたしの母親が来たと聞いて、抗議に来たと勘違いしたらしい。
因みに、ケントニスさんにはおかあさんが精霊だとは言っていない。
ハイジさん達から聞いているかは知らないけど。
それを聞いたウンディーネおかあさんはニコニコと笑って言った。
「いいのよ、あなたがやらせた訳ではないのでしょう。
結果としてあなた方が得をしたとしても、この子が自発的やり始めたこと。
あなたがそう謝ることもないわ。
むしろ、黒い連中をとっちめるためにあなた方を利用したふしさえあるしね。」
どうやら、ウンディーネおかあさんは、一国の皇帝であるケントニスさんがわたしの体のことに責任を感じて謝罪してきたことに機嫌を良くしたみたい。
「まあ、でも、あなた方が責任を感じるとしたら、あんな黒い連中を野放しにしたことでしょうね。
あんな輩がいなければ、この子もそんなにむきにならなかったでしょうからね。
そうそう、今日は文句をつけに来たのではないのよ。
その黒い連中がしでかした現場を見せてもらいに来たの。
あの燃え跡に入る許可を頂けないかしら。」
ああ、『黒の使徒』にはご立腹なのね、奴らに好き勝手させたことには一言いいたかったのね。
でも、従来は帝室の方が『黒の使徒』の傀儡だった訳だし、ケントニスさんはそれを知らなかったのだから苦情を言うのも可哀想だよ。
で、ウンディーネおかあさんは本題を切り出したのだけど、いったい何がそんなに気になるのだろう?
**********
そしてやってきた焼け跡、ケントニスさんの住む離宮に近いところは焦げてはいるが建物は姿を残している。
建物に沿って皇宮に入り口方面へ歩くと、本宮の中ほどは建物が崩れ落ちて無残な姿を晒しているの。
丁度、魔導車の窓からウンディーネおかあさんが真剣な眼差しで見つめていた辺りだね。
護衛の騎士の先導で崩れ落ちた建物部分に入ると、ウンディーネおかあさんは足元から何かを拾い上げた。
黒い石ころ?
ウンディーネおかあさんは拾い上げたそれを、日にかざしてしてじっくりと観察していた。
そして、「見てみなさい」と言ってわたしに差し出したの。
「ガラス?」
石ころかと思ったそれは、僅かに透明感を持ちキラキラと輝いている。
「黒曜石、大雑把に言えば天然のガラスね。
ターニャちゃん、こんな堅固な石造りの建物が火災になるとこんな風に崩れ落ちたりしないの。
普通はね、離宮に面した場所のように中の物は燃え尽きても建物の躯体は原形を留めているの。」
やっぱり、ガラスなんだ。
でも、ウンディーネおかあさんが言おうとしている事が、わたしには理解できなかった。
周りを見てもみんな首を傾げているし……。
そんな中で、ウンディーネおかあさんに言葉を返したのはハンナちゃんだった。
「黒曜石?
あっ、火山だ!
黒曜石って溶岩が急速に冷やされたものだって図鑑に書いてあった。」
ウンディーネおかあさんはハンナちゃんの頭を撫でながら笑みをもらした。
そして、
「ハンナちゃんは本当に博識ね、えらいわよ。
そう、この黒曜石は溶けた建物の躯体がフェイの水で急激に冷やされて結晶化したものね。
これを見つけただけでも、態々出向いてきただけの甲斐はあったわ。」
と言った。
おかげで、わたしが皇宮へ行くこともみんな渋々承諾したのだけど。
リタさんがわたしに釘を刺すように言ったの。
「ターニャちゃん、わかっているでしょうけど、皇宮の中では『色なし』の人は肩身が狭いですよ。
自由に歩き回ることは出来ないと思ってくださいね。」
リタさんはわたしが王国の王宮内を割と自由気ままに出入りしているのを見ている。
帝国でも同じように振る舞うのではと心配しているみたいね。
わたしだってちゃんと空気は読むわよ、失礼しちゃうわ…。
こうして、精霊の森の待機組はミルトさん達と合流することになったの。
魔導車に揺られて皇宮に行くと入り口で警備の兵士に制止された。
兵士はわたし達に対して身分と訪問先、訪問の目的を訪ねてきた。
皇宮が焼け落ち、皇帝が崩御した直後なので警備が厳しくなっているらしい。
リタさんが自分の身分を明かし、ミルトさんの私的な関係者である私達をミルトさんの許に連れて行くと返答したの。
兵士は魔導車の中を窺うと、来客の多くが『色なし』の子供であったため、怪訝な顔をした。
しかし、大使館の公使であり男爵でもあるリタさんが連れてきた人物を無碍に扱う訳にもいかない。
結局、女子供であれば害もないだろうと判断したようで、すんなりと通してくれた。
「ほら、この国では『色なし』と言うだけであんな風に見られるのですよ。
皇宮内ではくれぐれも自重してくださいよ。」
リタさんは心配性だな…。
わたしだってここ数年帝国で活動してきたの、『色なし』がどう扱われているかは十分承知しているって。
皇宮の敷地に入るとそこには無残にも焼け落ちた本宮の建物の残骸があった。
その横を離宮に向かって通り過ぎていくのだけど、焼け落ちた建物をウンディーネおかあさんがいつになく真剣な表情で眺めている。
何千年の時を生きる大精霊にとって大抵の事は些事のようで、五人のおかあさんの真剣な顔つきはついぞ見ないの。
この間、わたしが死にかけた時くらいだよ、五人のおかあさんの深刻な顔をみたのは。
そんなウンディーネおかあさんが、真剣な顔つきのままでリタさんに尋ねたの。
「この本宮の建物は、骨組みは木造だったのでしょうか?」
「いえ、御影石を積み上げて作られたもので、木の骨組みを使ったとは聞いていませんが。」
リタさんの答えが想定外だったのか、ウンディーネおかあさんは更に表情を硬くして言った。
「少々、この焼け跡をじっくりとみたいのだけど、ここで降ろしてもらえないかしら。」
ウンディーネおかあさんのいつもとは違う様子に気付いたリタさん。
「申し訳ございません。いま、焼け跡は厳重立ち入り禁止となっています。
なにか重要なことの様ですので、正式な許可を取った方が邪魔が入らないで良いと思います。」
ネルちゃんをザイヒト皇子の元へ送り届けるついでに、ケントニスさんの許可を取ってくるとリタさんは言ったの。
ウンディーネおかあさんもリタさんの説明に納得したので、一旦ミルトさんの許へ向かうことにした。
そして到着した王国の使節団が滞在する離宮、日頃から迎賓館として利用されているそうだ。
流石に、外国の賓客向けの施設に瘴気の森産の木材で作られた調度品は設えてなかったよ。
外国の賓客が体を壊したら大事だものね。
ミルトさんの許に通されると、ミルトさんはわたし達、特にウンディーネおかあさんが一緒だったことに驚いたようだ。
しかし、ネルちゃんの方が優先順位が高いようで、ネルちゃんの前に腰を屈めて話しかけた。
「ネルちゃん、良く来てくれたわね。
ザイヒト皇子が元気ないの、一緒にいて励ましてあげて。
きっと、ネルちゃんにしか出来ないことだから。
よろしくお願いしますね。」
「うん、わかった!」
ミルトさんからかけられた言葉に元気良く答えたネルちゃんは、リタさんに連れられてザイヒト皇子が滞在するケントニスさんの離宮に向かったの。
ネルちゃんを見送ったミルトさんはこちらに向き直り、ウンディーネおかあさんに軽く頭を下げた。
「ウンディーネ様、お待たせして申し訳ございませんでした。
あちらが急を要する件でございましたので。
それで、ウンディーネ様がこちらに足を向けられるとは思いもよりませんでした。
いったい、何があったのでしょうか。」
ミルトさんは対応を後回しにしたことを謝罪し、用件を尋ねてきたの。
わたし達の活動で大分マシになったとは言え、帝都は王国に比べ瘴気が濃い。
瘴気を嫌う大精霊のウンディーネおかあさんが態々来るのは余程のことがあると感じたみたい。
「驚かせてゴメンね。そんな大げさなことではないわ。
ターニャちゃんが暇を持て余して、ミルトのところへ行きたいと言っていたの。
私も気になることがあったので、ついでに付いて来たのよ。」
ウンディーネおかあさんは、ミルトさんへの気配りから、笑いながら大したことないと言ったの。
でも、その目は笑っていなかった……。
**********
ミルトさんの部屋で暫く待っていると、リタさんが戻ってきたの。
忙しいはずのケントニスさんを伴って…、まさか皇帝自ら来るとは思わなかった。
リタさんの話だと、ヴィクトーリアさん達の部屋に通されたネルちゃんは、寝台の上で膝を抱えて蹲っているザイヒト皇子を無言で抱きしめると、そのまま何も言わずに寄り添っているそうだ。
ザイヒト皇子が少しでも元気になれば良いね。
で、ケントニスさんだけど……。
「あなたがティターニアさんのお母様ですか。
先日この国の皇帝になったケントニスと申します。
ティターニアさんには日頃並々ならぬお世話になっています。
この度は私達が無理なお願いをしたせいでご息女の健康を害してしまい申し訳ございません。」
いきなり、ウンディーネおかあさんに頭を下げた…、皇帝としての威厳など欠片もないよ……。
どうやら、リタさんからわたしの母親が来たと聞いて、抗議に来たと勘違いしたらしい。
因みに、ケントニスさんにはおかあさんが精霊だとは言っていない。
ハイジさん達から聞いているかは知らないけど。
それを聞いたウンディーネおかあさんはニコニコと笑って言った。
「いいのよ、あなたがやらせた訳ではないのでしょう。
結果としてあなた方が得をしたとしても、この子が自発的やり始めたこと。
あなたがそう謝ることもないわ。
むしろ、黒い連中をとっちめるためにあなた方を利用したふしさえあるしね。」
どうやら、ウンディーネおかあさんは、一国の皇帝であるケントニスさんがわたしの体のことに責任を感じて謝罪してきたことに機嫌を良くしたみたい。
「まあ、でも、あなた方が責任を感じるとしたら、あんな黒い連中を野放しにしたことでしょうね。
あんな輩がいなければ、この子もそんなにむきにならなかったでしょうからね。
そうそう、今日は文句をつけに来たのではないのよ。
その黒い連中がしでかした現場を見せてもらいに来たの。
あの燃え跡に入る許可を頂けないかしら。」
ああ、『黒の使徒』にはご立腹なのね、奴らに好き勝手させたことには一言いいたかったのね。
でも、従来は帝室の方が『黒の使徒』の傀儡だった訳だし、ケントニスさんはそれを知らなかったのだから苦情を言うのも可哀想だよ。
で、ウンディーネおかあさんは本題を切り出したのだけど、いったい何がそんなに気になるのだろう?
**********
そしてやってきた焼け跡、ケントニスさんの住む離宮に近いところは焦げてはいるが建物は姿を残している。
建物に沿って皇宮に入り口方面へ歩くと、本宮の中ほどは建物が崩れ落ちて無残な姿を晒しているの。
丁度、魔導車の窓からウンディーネおかあさんが真剣な眼差しで見つめていた辺りだね。
護衛の騎士の先導で崩れ落ちた建物部分に入ると、ウンディーネおかあさんは足元から何かを拾い上げた。
黒い石ころ?
ウンディーネおかあさんは拾い上げたそれを、日にかざしてしてじっくりと観察していた。
そして、「見てみなさい」と言ってわたしに差し出したの。
「ガラス?」
石ころかと思ったそれは、僅かに透明感を持ちキラキラと輝いている。
「黒曜石、大雑把に言えば天然のガラスね。
ターニャちゃん、こんな堅固な石造りの建物が火災になるとこんな風に崩れ落ちたりしないの。
普通はね、離宮に面した場所のように中の物は燃え尽きても建物の躯体は原形を留めているの。」
やっぱり、ガラスなんだ。
でも、ウンディーネおかあさんが言おうとしている事が、わたしには理解できなかった。
周りを見てもみんな首を傾げているし……。
そんな中で、ウンディーネおかあさんに言葉を返したのはハンナちゃんだった。
「黒曜石?
あっ、火山だ!
黒曜石って溶岩が急速に冷やされたものだって図鑑に書いてあった。」
ウンディーネおかあさんはハンナちゃんの頭を撫でながら笑みをもらした。
そして、
「ハンナちゃんは本当に博識ね、えらいわよ。
そう、この黒曜石は溶けた建物の躯体がフェイの水で急激に冷やされて結晶化したものね。
これを見つけただけでも、態々出向いてきただけの甲斐はあったわ。」
と言った。
19
あなたにおすすめの小説
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる