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最終章 それぞれの旅路
第492話 ミルト様の紹介でお見合いをしました
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三十五歳の時、私はオストマルク王国の宰相に就任しました。
建国以来初の女性宰相だそうです、いえ、正確には記録に残されている中ではですね。
同時に建国以来二番目の平民出身の宰相です。
しかし、初の平民出の宰相であったフェアメーゲン氏と私では出発点が違います。
フェアメーゲン氏は豪商の三男坊で、国王の学友という出世しても不思議でない立場でした。
一方で私は、貧乏子だくさんの家庭に生まれ、王立学園はおろか国民学校の高等部すら出ていないのです。
私の宰相就任が公表された時、市中の民衆は沸きました、正真正銘の平民宰相の誕生だと。
まさに、立志伝中の人物に祭り上げられてしまった訳ですが……。
叙任式の日、うら若き女王陛下の御前に跪き、忠誠の言葉を述べる私の脳裏にはまったく別の言葉が浮かんでいました。
「何で、こんなことになったんだ……。」
そう、私はこんなに出世したいなど、これっぽっちも思っていなかったのですから。
私のモットーは、「玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム」だったはずです。
それが、よりによって「閑」など全く無い不本意な立場となってしましました。
野心ある人ならば誰もが羨望する私の『残念』な話を少し致しましょう。
**********
さて、私が十九歳の時、当時皇太子妃であったミルト様の思惑に嵌まりミルト様のお側に仕えることとなった経緯は以前お話しました。
これは、その続きのお話になります。
私が全身大火傷を負い臨死体験をした二十一歳の時、帝国では皇太子であったケントニス様の皇帝即位が決まりした。
ケントニス様との王国側の連絡要員であった私は肩の荷が降り、ホッと一息ついていたのです。
そんなある日、ミルト様が分厚い書類を私に差し出して言ったのです。
「これに目を通して頂戴、あなたの配偶者の候補よ。
あなたの希望に適う殿方達を選んだつもりです。
その中で気に入った人が居たら、実際に会ってもらいましょう。
もし、気に入った人が無ければ遠慮なく言ってね、次の候補達もいるから。」
ミルト様のお側にお仕えする時、良い殿方を紹介してくださると言った約束を果たして頂けるようでした。
そのおびただしい数の釣り書きにザッと目を通すと全員が貴族の子弟のようです。
思わず、私は「チェンジで。」と言いそうになりました。
ミルト様の側にお仕えする前に務めていた貴族家で目にした貴族の子弟というのにロクな人間が居なかったからです。
もちろん、ミルト様が紹介してくださる人達ですから、そんなおかしな人達ではないと理解はしています。しかし、なんとなく苦手意識があったのです。
どうせなら、王宮に出仕する平民の方が良いと常々思っていました。
とはいえ、よく中を見ずにその場でつき返すのは失礼だと思い、持ち帰ってよく読んでみました。
そこで見つけたのです、生涯の伴侶となる人を。
彼は伯爵家の末っ子で、貴族の付き合いが苦手で現在は王立博物館で収集した物品の整理や分類、更に研究をしているそうです。
王立博物館、はっきり言って閑職です。そこへ飛ばされて行った訳ではなく、自分から志望して行ったという点に惹かれました。
上々志向の強いギラギラした殿方は遠慮したいと思っていました。
その対極にあるような殿方、貴族の付き合いが苦手というのもポイントが高いです。
私は一度この方にお会いしたいと思い、流し見していた家名を確認しました。
そこで納得しました。
先代宰相、ハイリケンシュタット伯フェアメーゲン氏のご子息だったのです。
フェアメーゲン氏からして貴族の付き合いを苦手としていました、さすが親子です。
**********
ミルト様にお膳立てしていただき、私は彼と会ってみることになりました。
しかし、彼は時間になっても現われませんでした。
時間に遅れるような殿方はダメです、見込み違いかと思い席を立とうとしたとき彼は現われました。
「時間に遅れて申し訳ない。
昨日博物館に興味深いものが持ち込まれ、調べていたら時間を忘れてしまったのです。
この通りお詫び申し上げます。」
そう言って私の前で平身低頭する彼は、ヨレヨレの服にボサボサの髪の毛でとても見合いの場に現われるような身形ではありませんでした。
どうやら、博物館から直接ここへ来たようです。
私はその姿に思わず噴出してしまいました、怒る気も失せました。
「どんな物がそんなにあなたの関心を惹いたのですか?」
正面に座った彼に問い掛けると、少年のように目を輝かせて言ったのです。
「初めて見た魔導具なのです。
魔導王国で作られた物のようなのですが、一年中室内を快適な状態に保つらしいのです。
凄い技術ですね、一年中快適な温度と湿度を保つなんて夢のような道具です。」
それはどうやら取り潰しになった貴族の宝物庫から出てきた物らしいです。
未整理の物品を整理していて偶然見つけたようで、昨夜徹夜で分解して構造を調べていたようです。
その魔導具の構造から始まって、彼は魔導王国の人々の日々の暮らしぶりにまで想像を巡らしていました。
楽しそうに語る姿はまるで、新しい玩具を与えられた子供のようです。
寝不足で目を腫らした彼には言えませんでした、「それ、動く物が今でもあります、王宮に」とは。
ターニャちゃんがたくさん持っている空調の魔導具ですよね……。
そんな少し残念な彼の話を聞くうちに、彼の人となりが分ってきました。
彼は学究肌の人で感心のあることにはのめり込みますが、出世などには全く興味がないようです。
また、彼は王立学園の特別クラスを卒業しています。
特別クラスの子は優秀な子が多く人を出自で差別することは無かったようです。
問題は普通クラスの生徒達で、彼のことを俄か貴族と呼び蔑視する者が多かったそうなのです。
当時は、平民から宰相になったフェアメーゲン氏に伝統貴族からの風当たりが強かったようです。
子供の世界にもその影響があったのですね。
どうやら、それが彼の貴族嫌いの根底にあるようです。
草食動物のような穏やかな雰囲気を醸し出すその姿は、学校時代の恩師の姿を彷彿とさせます。
そして彼は尋ねてきたのです。
「僕はこのとおり冴えない男です。
このまま閑職で出世する見込みもありません。
また、貴女の出世のお役に立てることもありません。
このことは最初に申し上げておきます。」
話を聞くとフェアメーゲン氏のコネに預かろうと見合いを持ちかけてくる家もあるようです。
その辺りも、彼の貴族嫌いに拍車をかけているのでしょう。
それは好都合です。
夫婦そろって仕事漬などまっぴらですし、私はこれ以上の出世は望んでいません。
結局、私はこの人を生涯の伴侶に選びました。
私はヨレヨレの服を着たボサボサの髪の毛の彼に惹かれたのだと思います。
それは草食動物のような穏やかな恋でした。
その時、私もいい歳でした、燃えるような恋をする歳ではありませんでしたから。
**********
その後、慌ただしく結婚し、私は官舎へ移りました。
ミルト様のお側に使えるようになってからずっと続けていた王宮の部屋住まいをやっと卒業したのです。
「早く子供を作れ」というミルト様の矢のような催促もあり、子宝にも恵まれました。
一男一女を立て続けに産んだため、結局都合三年近く王宮を離れることになりました。
子供は二人ともごく普通の子です。
ミルト様やフローラ様の様な不思議な力を持っていないで安心しました。
子供に大変な思いはさせたくないです。
そして、ほぼ三年ぶりにミルト様のお側に復帰したとき、私は妙な違和感を感じたのです。
建国以来初の女性宰相だそうです、いえ、正確には記録に残されている中ではですね。
同時に建国以来二番目の平民出身の宰相です。
しかし、初の平民出の宰相であったフェアメーゲン氏と私では出発点が違います。
フェアメーゲン氏は豪商の三男坊で、国王の学友という出世しても不思議でない立場でした。
一方で私は、貧乏子だくさんの家庭に生まれ、王立学園はおろか国民学校の高等部すら出ていないのです。
私の宰相就任が公表された時、市中の民衆は沸きました、正真正銘の平民宰相の誕生だと。
まさに、立志伝中の人物に祭り上げられてしまった訳ですが……。
叙任式の日、うら若き女王陛下の御前に跪き、忠誠の言葉を述べる私の脳裏にはまったく別の言葉が浮かんでいました。
「何で、こんなことになったんだ……。」
そう、私はこんなに出世したいなど、これっぽっちも思っていなかったのですから。
私のモットーは、「玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム」だったはずです。
それが、よりによって「閑」など全く無い不本意な立場となってしましました。
野心ある人ならば誰もが羨望する私の『残念』な話を少し致しましょう。
**********
さて、私が十九歳の時、当時皇太子妃であったミルト様の思惑に嵌まりミルト様のお側に仕えることとなった経緯は以前お話しました。
これは、その続きのお話になります。
私が全身大火傷を負い臨死体験をした二十一歳の時、帝国では皇太子であったケントニス様の皇帝即位が決まりした。
ケントニス様との王国側の連絡要員であった私は肩の荷が降り、ホッと一息ついていたのです。
そんなある日、ミルト様が分厚い書類を私に差し出して言ったのです。
「これに目を通して頂戴、あなたの配偶者の候補よ。
あなたの希望に適う殿方達を選んだつもりです。
その中で気に入った人が居たら、実際に会ってもらいましょう。
もし、気に入った人が無ければ遠慮なく言ってね、次の候補達もいるから。」
ミルト様のお側にお仕えする時、良い殿方を紹介してくださると言った約束を果たして頂けるようでした。
そのおびただしい数の釣り書きにザッと目を通すと全員が貴族の子弟のようです。
思わず、私は「チェンジで。」と言いそうになりました。
ミルト様の側にお仕えする前に務めていた貴族家で目にした貴族の子弟というのにロクな人間が居なかったからです。
もちろん、ミルト様が紹介してくださる人達ですから、そんなおかしな人達ではないと理解はしています。しかし、なんとなく苦手意識があったのです。
どうせなら、王宮に出仕する平民の方が良いと常々思っていました。
とはいえ、よく中を見ずにその場でつき返すのは失礼だと思い、持ち帰ってよく読んでみました。
そこで見つけたのです、生涯の伴侶となる人を。
彼は伯爵家の末っ子で、貴族の付き合いが苦手で現在は王立博物館で収集した物品の整理や分類、更に研究をしているそうです。
王立博物館、はっきり言って閑職です。そこへ飛ばされて行った訳ではなく、自分から志望して行ったという点に惹かれました。
上々志向の強いギラギラした殿方は遠慮したいと思っていました。
その対極にあるような殿方、貴族の付き合いが苦手というのもポイントが高いです。
私は一度この方にお会いしたいと思い、流し見していた家名を確認しました。
そこで納得しました。
先代宰相、ハイリケンシュタット伯フェアメーゲン氏のご子息だったのです。
フェアメーゲン氏からして貴族の付き合いを苦手としていました、さすが親子です。
**********
ミルト様にお膳立てしていただき、私は彼と会ってみることになりました。
しかし、彼は時間になっても現われませんでした。
時間に遅れるような殿方はダメです、見込み違いかと思い席を立とうとしたとき彼は現われました。
「時間に遅れて申し訳ない。
昨日博物館に興味深いものが持ち込まれ、調べていたら時間を忘れてしまったのです。
この通りお詫び申し上げます。」
そう言って私の前で平身低頭する彼は、ヨレヨレの服にボサボサの髪の毛でとても見合いの場に現われるような身形ではありませんでした。
どうやら、博物館から直接ここへ来たようです。
私はその姿に思わず噴出してしまいました、怒る気も失せました。
「どんな物がそんなにあなたの関心を惹いたのですか?」
正面に座った彼に問い掛けると、少年のように目を輝かせて言ったのです。
「初めて見た魔導具なのです。
魔導王国で作られた物のようなのですが、一年中室内を快適な状態に保つらしいのです。
凄い技術ですね、一年中快適な温度と湿度を保つなんて夢のような道具です。」
それはどうやら取り潰しになった貴族の宝物庫から出てきた物らしいです。
未整理の物品を整理していて偶然見つけたようで、昨夜徹夜で分解して構造を調べていたようです。
その魔導具の構造から始まって、彼は魔導王国の人々の日々の暮らしぶりにまで想像を巡らしていました。
楽しそうに語る姿はまるで、新しい玩具を与えられた子供のようです。
寝不足で目を腫らした彼には言えませんでした、「それ、動く物が今でもあります、王宮に」とは。
ターニャちゃんがたくさん持っている空調の魔導具ですよね……。
そんな少し残念な彼の話を聞くうちに、彼の人となりが分ってきました。
彼は学究肌の人で感心のあることにはのめり込みますが、出世などには全く興味がないようです。
また、彼は王立学園の特別クラスを卒業しています。
特別クラスの子は優秀な子が多く人を出自で差別することは無かったようです。
問題は普通クラスの生徒達で、彼のことを俄か貴族と呼び蔑視する者が多かったそうなのです。
当時は、平民から宰相になったフェアメーゲン氏に伝統貴族からの風当たりが強かったようです。
子供の世界にもその影響があったのですね。
どうやら、それが彼の貴族嫌いの根底にあるようです。
草食動物のような穏やかな雰囲気を醸し出すその姿は、学校時代の恩師の姿を彷彿とさせます。
そして彼は尋ねてきたのです。
「僕はこのとおり冴えない男です。
このまま閑職で出世する見込みもありません。
また、貴女の出世のお役に立てることもありません。
このことは最初に申し上げておきます。」
話を聞くとフェアメーゲン氏のコネに預かろうと見合いを持ちかけてくる家もあるようです。
その辺りも、彼の貴族嫌いに拍車をかけているのでしょう。
それは好都合です。
夫婦そろって仕事漬などまっぴらですし、私はこれ以上の出世は望んでいません。
結局、私はこの人を生涯の伴侶に選びました。
私はヨレヨレの服を着たボサボサの髪の毛の彼に惹かれたのだと思います。
それは草食動物のような穏やかな恋でした。
その時、私もいい歳でした、燃えるような恋をする歳ではありませんでしたから。
**********
その後、慌ただしく結婚し、私は官舎へ移りました。
ミルト様のお側に使えるようになってからずっと続けていた王宮の部屋住まいをやっと卒業したのです。
「早く子供を作れ」というミルト様の矢のような催促もあり、子宝にも恵まれました。
一男一女を立て続けに産んだため、結局都合三年近く王宮を離れることになりました。
子供は二人ともごく普通の子です。
ミルト様やフローラ様の様な不思議な力を持っていないで安心しました。
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