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No.12 襲撃、カーバングル
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「こんな寮って大きいんだぁ」
エイトはぼんやりと上を見上げる
前から見ると一見普通の家のように見えるが、規模は大きく、後ろに長い作りになっている。
「後ろに長いよなっ」
背中に乗っかるアベルが耳元で喋る。耳に息が当たってこそばゆい。
「じゃあ、行きますよ~」
ライカがとてとてと走っていき、ドアを開けてスタンバイする。
「ありがとねライカ」と軽くお礼を言うと、ライカは誇らしげにフフン!と鼻を伸ばす。原因作ったの君なんだけどね、なんて到底言えずに俺はハハハと声だけは笑う。
ドアをくぐると大きな空間が出現する。吹き抜けの共同スペースのようで、大きめの丸テーブルと椅子が幾つか配置されている。奥にはキッチンがあり、そこで料理が出来るみたいだ。
共同スペースではいくらかの生徒が談笑しており、相当仲がよくなっている人もいるみたいだ。取りあえず着替えないとヤバいよなぁ、とアベルを降ろして自分も着替えに行こうと考えていると、誰かが近づいてくる。思わずビクッと身構えると、あちらもビクリと反応する。
後ろから「やめときゃいいのに」だの「なんなのよ、top3が固まっちゃって」とか聞こえてくる。俺の地獄耳は騙せませんよ……
「あっ、あのぉ、気分でも悪いのでしょうか?」
金髪ショートの小柄な女の子が近づいてくる。この子は確か20位のモニカ、だったはず。
「あっ、体調が悪いわけじゃないから大丈夫だよ」
俺は手を振って平気だと合図する。
「おっ、おいエイトっ、突然手を放すなぁっ!」
がらがらと雪崩のようにアベルがずり落ちていく
「ああっ、ごめんっ」
慌てて掴もうとするもその努力虚しく、アベルは地に落ちていった。
「いってて」
腰をさすり立ち上がる。張り付いた服は乾くことなどなく、べったりと張り付いた服に沿って体の綺麗なラインが強調される。モニカはゴクッ、と息を飲み、視線はアベルに集中していた。
「エイト、痛いじゃないかぁ、ズキズキするぞ」
「あっ、私光が適性なので、修復使えますよ?」
モニカが待ってましたと言わんばかりにアベルに駆け寄る。その顔は光に満ち溢れていた。
「おっ、おう頼む」
アベルはぐいぐいくるモニカの肩に手を起きながらこくこくと頭を上下させる。
その時だった
「エイト、変な音がする」
ライカが俺の肩を揺らす。
「んっ?何も聞こえないけど」
俺はライカが気を引きたくてこんな事を言ったのではないかと軽く聞き流す。
「いや、凄い勢いで来ますよ、こっちから!」
ライカは本能的に危ないと感じたのか、両手にマナを集め、迎撃体制をとる。すると俺達の耳にも聞こえてくる。ドタドタと激しく地面を打ちつける地を踏みしめた音がっ。
「なんだこの音」
「私も聞こえてきたぞ」
俺とアベルも異変に気がつき、壁しかない方角を見る
「水法 水盾っ!」
既にマナを溜めていたライカは魔力を放出し、水の盾を作り出す。それと同時に、ドタドタと鳴り響く音はバリッと言う破壊音に変わった。
「壁がっ!」
壁が崩れ、白銀色の塊が物凄い勢いで突っ込んでくる。頼みの綱はライカの水盾のみだった、彼女の額には大粒の汗がいくつも存在しているのが確認できた。
バァン!と大きな音がなり、水盾が衝撃で割れかける、いや、この勢いじゃもう耐えられないだろう!俺は反射的に飛び出して、ライカを突き飛ばした。
「エイトくんっ!」
嫌だとライカは手を伸ばす。倒れていく体に、重力に、反抗しようとする。そんな事は不可能だと、誰がしもがわかりきっていた。
そして
「あがあぁぁっ!」
エイトのわき腹に角が突き刺さる。血が吹き出す事も許さぬようで、その角はずぶずぶと容赦なく肉を抉っていき、しまいには逆のわき腹から角が見え始める。この角に、俺は見覚えがあった。
「カッ、カーバングル!」
光を司る神獣、カーバングルがそこにはいた。白銀のふさふさとした毛をなびかせて、俺に執拗なくらいに角を押し付ける。
「騒がしいかと思えば、なんだこの状況はっ!」
吹き抜けの二階から誰かが飛び降りてくる。視界の先に微かに見える銀髪の少年、確かあれはNo4のサーベル……視界は霞み、ぐらぐらと世界が周り始める。倒れたくないと力を入れた足もガタガタと震え始め、少しでも気を緩めたら気絶してしまうような状態。
「少し歯ぁ食いしばっとけ!」
いつの間にか間合いを詰めてきたサーベルが何か鋭いものを勢いよく振り下げる。
それは、刀だった。ギラリと輝く美しい刀身が、角に当たり火花を散らしながら角を切断する。
グァアアァッ!カーバングルもけたたましい咆哮を放ち、威圧する。
傷口が振動で刺激され、ガァッ!と叫ぶが何とか気絶だけは阻止する。痛みは半端じゃないが。
「何が起こってるのかわからんが、取りあえず大丈夫かっエイト」
剣の切っ先をカーバングルに向けたまま安否確認が行われる。
「一応生きてるけど、けっこうきつい……」
服に滲み出る血を必死に抑えながら、俺は必死に声を出す。
目の前に、神獣がいる。今はサーベルが牽制してくれてるが、長くは持ちそうもない。神獣と人間のパワーの差は圧倒的だ。このままじゃ全員死ぬことになる。
「この角さえなければっ!」
俺は無理やりでも抜いてやろうと角に手を触れる。その瞬間だった。
「なっ、なにこれっ!」
隣にいたライカとアベルが飛び退く。何故なら俺の体が今度は白く光り始めたからだ。そこで俺の頭は激しく回転しだす、俺は、イフリートから貰った石を思い出す。あれが体の一部とかだとしたら?だからこの角も反応し出しているんじゃないか?
俺は瞬時に思い切った決断を下す
「ライカ、俺に刺さってる角、引き抜いてくれ。アベルはサーベルの援護を頼む」
「わかった」
アベルは素直にサーベルの元へと走っていく。
「でもっ、そんなことしたら出欠多量でっ!」
ライカは泣きながらすがりついてくる。両手を掲げ、俺に修復を使おうとしているのか、マナを溜め始める。
「やめろっ!」
俺は叫ぶ、そんなことをしたらまずライカのマナは枯渇して、もしもの時に戦闘出来なくなる。それは危険だ。ライカはビクッと震え、マナは霧散する。
「こっちも長くは持ちそうにないよ!」
アベルがサーベルと共に魔法と刀で必死にカーバングルの進行を抑える。今更だが、あのカーバングルも、知性が一切ない獣のような暴れ方をしている。これはイフリートと同じく操られているんじゃないかと思ってしまう。
「はやく、一気に頼む」
俺は、呟く。いつ倒れるかわからなかったから、手短に、話す。
「わっ、わかったよ」
ライカは角を掴む。覚悟を決めたのだろう、目はキリッとしていて角だけを見据えている。
「じゃ、じゃあ私も手伝わせてくださいっ!」
モニカも痛みが起こらぬよう、優しく角を掴む。
すると
「私も協力するよ」「私もっ」
寮に入ってきた時に色々言ってきた二人も参戦してくれる。
「じゃあもういくよっ、さんっ、にいっ、いちっ!」
かけ声と共に四人が一気に力を入れる
「ゼローっ!」
ずりずりずりっ!と角が抜ける。あまりの痛みに死にたいという感情に支配されかけるが、俺は必死に抵抗する。
「ぬけたっ!ぬけたよエイト君っ!」
「よこ……せ」
倒れかけの体を無理やり動かして角をひったくる。そして、自分の内に秘める大量のマナを変化させていくっ!
俺の体が、光に包まれていく。
周りにいる人々はその神々しさに目を離すことが出来なかった
「次は、俺のターンだっ!」
俺は最後のパワーを振り絞って叫ぶ
「光法 修復ッ!」
エイトはぼんやりと上を見上げる
前から見ると一見普通の家のように見えるが、規模は大きく、後ろに長い作りになっている。
「後ろに長いよなっ」
背中に乗っかるアベルが耳元で喋る。耳に息が当たってこそばゆい。
「じゃあ、行きますよ~」
ライカがとてとてと走っていき、ドアを開けてスタンバイする。
「ありがとねライカ」と軽くお礼を言うと、ライカは誇らしげにフフン!と鼻を伸ばす。原因作ったの君なんだけどね、なんて到底言えずに俺はハハハと声だけは笑う。
ドアをくぐると大きな空間が出現する。吹き抜けの共同スペースのようで、大きめの丸テーブルと椅子が幾つか配置されている。奥にはキッチンがあり、そこで料理が出来るみたいだ。
共同スペースではいくらかの生徒が談笑しており、相当仲がよくなっている人もいるみたいだ。取りあえず着替えないとヤバいよなぁ、とアベルを降ろして自分も着替えに行こうと考えていると、誰かが近づいてくる。思わずビクッと身構えると、あちらもビクリと反応する。
後ろから「やめときゃいいのに」だの「なんなのよ、top3が固まっちゃって」とか聞こえてくる。俺の地獄耳は騙せませんよ……
「あっ、あのぉ、気分でも悪いのでしょうか?」
金髪ショートの小柄な女の子が近づいてくる。この子は確か20位のモニカ、だったはず。
「あっ、体調が悪いわけじゃないから大丈夫だよ」
俺は手を振って平気だと合図する。
「おっ、おいエイトっ、突然手を放すなぁっ!」
がらがらと雪崩のようにアベルがずり落ちていく
「ああっ、ごめんっ」
慌てて掴もうとするもその努力虚しく、アベルは地に落ちていった。
「いってて」
腰をさすり立ち上がる。張り付いた服は乾くことなどなく、べったりと張り付いた服に沿って体の綺麗なラインが強調される。モニカはゴクッ、と息を飲み、視線はアベルに集中していた。
「エイト、痛いじゃないかぁ、ズキズキするぞ」
「あっ、私光が適性なので、修復使えますよ?」
モニカが待ってましたと言わんばかりにアベルに駆け寄る。その顔は光に満ち溢れていた。
「おっ、おう頼む」
アベルはぐいぐいくるモニカの肩に手を起きながらこくこくと頭を上下させる。
その時だった
「エイト、変な音がする」
ライカが俺の肩を揺らす。
「んっ?何も聞こえないけど」
俺はライカが気を引きたくてこんな事を言ったのではないかと軽く聞き流す。
「いや、凄い勢いで来ますよ、こっちから!」
ライカは本能的に危ないと感じたのか、両手にマナを集め、迎撃体制をとる。すると俺達の耳にも聞こえてくる。ドタドタと激しく地面を打ちつける地を踏みしめた音がっ。
「なんだこの音」
「私も聞こえてきたぞ」
俺とアベルも異変に気がつき、壁しかない方角を見る
「水法 水盾っ!」
既にマナを溜めていたライカは魔力を放出し、水の盾を作り出す。それと同時に、ドタドタと鳴り響く音はバリッと言う破壊音に変わった。
「壁がっ!」
壁が崩れ、白銀色の塊が物凄い勢いで突っ込んでくる。頼みの綱はライカの水盾のみだった、彼女の額には大粒の汗がいくつも存在しているのが確認できた。
バァン!と大きな音がなり、水盾が衝撃で割れかける、いや、この勢いじゃもう耐えられないだろう!俺は反射的に飛び出して、ライカを突き飛ばした。
「エイトくんっ!」
嫌だとライカは手を伸ばす。倒れていく体に、重力に、反抗しようとする。そんな事は不可能だと、誰がしもがわかりきっていた。
そして
「あがあぁぁっ!」
エイトのわき腹に角が突き刺さる。血が吹き出す事も許さぬようで、その角はずぶずぶと容赦なく肉を抉っていき、しまいには逆のわき腹から角が見え始める。この角に、俺は見覚えがあった。
「カッ、カーバングル!」
光を司る神獣、カーバングルがそこにはいた。白銀のふさふさとした毛をなびかせて、俺に執拗なくらいに角を押し付ける。
「騒がしいかと思えば、なんだこの状況はっ!」
吹き抜けの二階から誰かが飛び降りてくる。視界の先に微かに見える銀髪の少年、確かあれはNo4のサーベル……視界は霞み、ぐらぐらと世界が周り始める。倒れたくないと力を入れた足もガタガタと震え始め、少しでも気を緩めたら気絶してしまうような状態。
「少し歯ぁ食いしばっとけ!」
いつの間にか間合いを詰めてきたサーベルが何か鋭いものを勢いよく振り下げる。
それは、刀だった。ギラリと輝く美しい刀身が、角に当たり火花を散らしながら角を切断する。
グァアアァッ!カーバングルもけたたましい咆哮を放ち、威圧する。
傷口が振動で刺激され、ガァッ!と叫ぶが何とか気絶だけは阻止する。痛みは半端じゃないが。
「何が起こってるのかわからんが、取りあえず大丈夫かっエイト」
剣の切っ先をカーバングルに向けたまま安否確認が行われる。
「一応生きてるけど、けっこうきつい……」
服に滲み出る血を必死に抑えながら、俺は必死に声を出す。
目の前に、神獣がいる。今はサーベルが牽制してくれてるが、長くは持ちそうもない。神獣と人間のパワーの差は圧倒的だ。このままじゃ全員死ぬことになる。
「この角さえなければっ!」
俺は無理やりでも抜いてやろうと角に手を触れる。その瞬間だった。
「なっ、なにこれっ!」
隣にいたライカとアベルが飛び退く。何故なら俺の体が今度は白く光り始めたからだ。そこで俺の頭は激しく回転しだす、俺は、イフリートから貰った石を思い出す。あれが体の一部とかだとしたら?だからこの角も反応し出しているんじゃないか?
俺は瞬時に思い切った決断を下す
「ライカ、俺に刺さってる角、引き抜いてくれ。アベルはサーベルの援護を頼む」
「わかった」
アベルは素直にサーベルの元へと走っていく。
「でもっ、そんなことしたら出欠多量でっ!」
ライカは泣きながらすがりついてくる。両手を掲げ、俺に修復を使おうとしているのか、マナを溜め始める。
「やめろっ!」
俺は叫ぶ、そんなことをしたらまずライカのマナは枯渇して、もしもの時に戦闘出来なくなる。それは危険だ。ライカはビクッと震え、マナは霧散する。
「こっちも長くは持ちそうにないよ!」
アベルがサーベルと共に魔法と刀で必死にカーバングルの進行を抑える。今更だが、あのカーバングルも、知性が一切ない獣のような暴れ方をしている。これはイフリートと同じく操られているんじゃないかと思ってしまう。
「はやく、一気に頼む」
俺は、呟く。いつ倒れるかわからなかったから、手短に、話す。
「わっ、わかったよ」
ライカは角を掴む。覚悟を決めたのだろう、目はキリッとしていて角だけを見据えている。
「じゃ、じゃあ私も手伝わせてくださいっ!」
モニカも痛みが起こらぬよう、優しく角を掴む。
すると
「私も協力するよ」「私もっ」
寮に入ってきた時に色々言ってきた二人も参戦してくれる。
「じゃあもういくよっ、さんっ、にいっ、いちっ!」
かけ声と共に四人が一気に力を入れる
「ゼローっ!」
ずりずりずりっ!と角が抜ける。あまりの痛みに死にたいという感情に支配されかけるが、俺は必死に抵抗する。
「ぬけたっ!ぬけたよエイト君っ!」
「よこ……せ」
倒れかけの体を無理やり動かして角をひったくる。そして、自分の内に秘める大量のマナを変化させていくっ!
俺の体が、光に包まれていく。
周りにいる人々はその神々しさに目を離すことが出来なかった
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俺は最後のパワーを振り絞って叫ぶ
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