私を勝手に皇后にしないでください

上野佐栁

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未来予知

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 「いつまで、そうしているつもりじゃ⁇」
 ドンゴン
 「うっ‼︎」
 「はぁー。明日こそは聞くからのう」
 ガチャ
 「いてて」
 ガザッ
 「だ、誰?」
 「あ、貴方は......ノーリンザン.テコ.シャロン!?」
 「な、なんで僕の名前知っているの⁇」
 「なんで貴方が此処に⁇」
 「そ、それは......」
 片目が、私と同じ光の反射で色が変わっている。未来能力者‼︎確か、ノーリンザンは十歳の天才と言われた神童。私が死ぬ数ヶ月前にその力を発揮していた。つまり今は、五歳ということになる。なぜ此処に、ノーリンザンがいるのは謎だけど、予想が当たっているなら、きっと私と同じで、未来予知を利用しようとしている学園長が監禁している可能性が高いわ。
 「ノーリンザン‼︎私と此処を出よう‼︎」
 「む、無理だよ‼︎僕頭悪いし......」
 「そんな事ないわ‼︎貴方は天才よ‼︎」
 「えっ?は?僕が天才⁇そんなわけないよ」
 「本当の事よ‼︎貴方は凄い才能を持っているわ‼︎私が保証するわ‼︎」
 「ほ、ほんと⁇」
 「ほんとよ‼︎」
 「何をしておる⁇」
 ビクッ
 「学園長」
 「お主逃げ出せるなどと思うな⁇此処は地獄の監獄と同じじゃ!」
 「そんな所に生徒を連れてくるなんて、性根が腐っているわね‼︎」
 「なんじゃと‼︎」
 私はあらかじめ、未来予知をしていたおかげで、学園長の動きを読み取る事が出来た。
 「くっ‼︎はっ‼︎」
 ゴン
 「がはっ‼︎」
 「ノーリンザン‼︎こっちよ‼︎」
 「う、うん‼︎」
 私達は階段を降りているはずなのに下に降りれない。何分も降りているはず。でも階段の終わりがない。きっと魔法だ。
 「これじゃ、拉致が開かない‼︎ノーリンザン‼︎この窓から飛び降りるよ‼︎」
 「そ、それじゃ、し、死んじゃうよ‼︎」
 「大丈夫!私を信じて‼︎」
 真っ直ぐ、僕を見るその目は嘘偽りのない眼差し。僕は信じてもいいと思った。此処から出られるのは、きっと彼女の助け無しでは出来たい。そう思った。
 「わかった‼︎僕、お姉さんを信じるよ‼︎」  
 「ありがとう‼︎」
 「待たんかい‼︎」
 「もう追い付いて来た‼︎せーの‼︎」
 ガチャン
 「な、なにぃいい!?」
 「お、お姉さん!?こ、これからど、どするの‼︎」
 「これを使うのよ‼︎」
 バーシャーン
 「み、水!?」
 「下まで降りれた‼︎此処から全力で走るけど、ノーリンザン大丈夫⁇」
 「ぼ、僕は平気だよ‼︎」
 「じゃあ、行くよ‼︎」
 「うん‼︎」
 見つかる前に森の中に逃げた。森は迷いやすいけど、星の位置を正確に読み取れる。ノーリンザンが居てよかったと思う。
 「こ、こっちだよ‼︎」
 「うん‼︎」
 あと少しで、学園に辿り着く。そう思うと力が漲ってきたのであった。
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