私もう二度と貴方と関わりたくない

上野佐栁

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 逃走失敗してからさらに数日が経過した。
 体がいうことを聞かない。
 「ユリス」
 ピクッ
 「さぁ、俺のために反逆者を殺せ」
 やめて!また殺すの?また誰かを傷付けるの⁇いやだ!もう誰も傷付けたくない。死なせない‼︎
 「ユリス⁇さっさと行け!」
 「......だ」
 「は?」
 「いや......だ!」
 「なっ⁉︎俺の洗脳が解けただと⁉︎」
 今しかない!何故かはわからないけど......洗脳が解けた今、陛下を止められるのは私しかいない! 
 「我は魔術師。大いなる水の精霊よ。我が願いを聞き。その者に試練を与えよ。アクア‼︎」
 バーシャーン
 「ぐっ......⁉︎」
 「はぁはぁ」
 う、うまく行ったけど、アールに反撃しちゃった⁉︎私も殺させる⁉︎
 「ぐふふふ」
 「え?」
 待って。なに?きもい!やばい。アールがどんどんキモくなって行く。恋は盲目ってよく言ったものだ。まさにそうだ。
 「ユリス。お前は逃さんがある程度の自由をやろう。その力はいつか俺の物になるからな」
 なに言ってるのこの人?
 「デュールは居るか⁇」
 「はい。此処に......」
 「え?」
 この人って、デュール.ストランク⁉︎この国の最強の騎士団⁉︎
 「陛下。私にご命令を......」
 「いいだろう。そこの小娘を見張れ」
 「は?」
 「えっ?」
 「聞こえなかったのか?この生意気で逃たがりの馬鹿小娘を見張れと言ったんだ」
 物凄いいいようだな!誰が馬鹿よ!
 生意気は否定しないんだ。
 誰⁉︎
 「御意」
 最強騎士を私の見張りに使うな!この国は暇なのか?平和ボケをしているのか⁉︎
 「俺の願いはこの世界を制覇することだ。だからこの小娘の力が必要だ。エールは死んでしまったからな。惜しいことしたな」
 「......」
 あんが殺したんだろうが!あんたが私を刺し殺したくせになにぬけぬけと私が勝手に死にました‼︎みたいになってるの⁇魔法で殺してやろうか?ああん‼︎
 「......」
 後ろの幼い魔術師から殺気が漏れまくっている。陛下。なにをしたんだ?
 「ガルルル‼︎」
 「俺は行く。またなぁ。ユリス」
 あんたに二度と会わない運命を望むわよ!ばーか!
 バタン
 しーん
 き、気まずい。この騎士一言も喋らん‼︎何故?何故なのよ⁉︎
 「お前は......」
 うわっ⁉︎びっくりした⁉︎いきなり話し出したぞ?
 「エールなのか?」
 ギクッ
 「な、なんのこと?」
 「エールに似ているからな。特に魔力は......」
 「......」
 そうだ。デュールは相手の魔力を誰よりもずば抜けて感知能力が高いんだ。だから見抜かれたんだ。今バレたらまた殺される。
 「安心しろ」
 「なにが?」
 「お前のことは陛下には言わない」
 「......」
 「だから何故死んだのか......教えてくれて」
 デュールに言っていいの⁇もし言ったことで陛下に狙われたら⁇
 そんな考えが頭に浮かぶのであった。
 
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