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怪物と言われた皇太子
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いざ主人の元に‼︎
ガチャ
「......誰だ?」
「......」
私は主人の姿を見て絶句した。左部分の顔は紫に変色しており、体には血の色で文字が刻まれていた。髪は薄紫、瞳は私と同じで、ピンクの宝石眼だ。まるで、この人はこの国で唯一の汚点と言われた......怪物と恐れられた呪いの継承者。ルーブス.ラン.ジュルク.シュリエット皇太子殿下ようだ。
「誰だと聞いている!お前......生意気だぞ‼︎」
「......マリア.リスルです」
「そうか。俺は、この国の後継者、ルーブス.ラン.ジュルク.シュリエットだ」
「......」
目の前に居る人が......私の主人が、皇太子なの?嘘でしょ。本物なの?陛下が言ってた。「驚くな。逃げ出すな」って意味はこう言う事だったの?他の人達はきっとこの顔を見て逃げ出したんだろ。彼の顔を見てわかった。瞳には希望の光なんてない。あるのは絶望だけ。そうな感じがした。
「......どうした?俺を世話するメイドではなかったのか?」
「......その通りでございます」
「じゃあ早くしろ」
「......はい」
見た目は私と同い年に見える。私は今年で十歳になる。皇太子もそのぐらいなのではないだろうか?
「お前......若いな。俺よりも少し年下か?」
「え?」
「今年で何歳だ」
それ聞いてどうするの?
「......九歳です」
「俺より一個年下か」
「......」
ええええええええ!?私よりも年上だったの!?だって、どう見ても八.九歳ぐらいじゃん!
「なんだその顔は?俺の背が小さいって言いたいのか?」
「い、いえそんな事は......」
「むぅー。俺は年上だ!敬え!」
「は、はい」
やだ可愛!見た目はあれだけど、頬を膨らませて可愛い。まるで......かまってほしい子猫ちゃんみたい‼︎やばい。こんな可愛い主人なら喜んで受け入れるわ。最高の職場!
「......なんだ?さっきからニヤニヤして、気持ち悪いぞ」
「す、すみません。殿下があまりにも可愛くてつい......」
はっ!?私は何を言っているの?主人に向かって今、とんでもない事を言った!?やばい。怒ってるよね?
「......」
無言。何も言えないほどに怒ってるの?
「......そんなこと言うのはお前だけだぞ。この俺を怪物って言わないのはお前が初めてだ」
「......」
あれ?怒ってない。それどころか照れてる!?やばい。可愛すぎて萌え死にしそう。あと鼻血も出そう。
「......マリアだったか?これはから俺の世話をしろ。逃げ出す事は許さないからな」
「......」
普通にはい言って言えばいいの?なんか違う気がする。それだと嘘を言っているように見える。
「殿下。私は貴方のメイドです。だから......ルーブス殿下のお側に絶対に居ます」
「......」
驚いた顔をして固まっている殿下。私はそっと手を握った。
「......殿下のお側に居ます。殿下のメイドとしてこれから頑張ります」
これが、私と殿下の初めての出会いだった。
ガチャ
「......誰だ?」
「......」
私は主人の姿を見て絶句した。左部分の顔は紫に変色しており、体には血の色で文字が刻まれていた。髪は薄紫、瞳は私と同じで、ピンクの宝石眼だ。まるで、この人はこの国で唯一の汚点と言われた......怪物と恐れられた呪いの継承者。ルーブス.ラン.ジュルク.シュリエット皇太子殿下ようだ。
「誰だと聞いている!お前......生意気だぞ‼︎」
「......マリア.リスルです」
「そうか。俺は、この国の後継者、ルーブス.ラン.ジュルク.シュリエットだ」
「......」
目の前に居る人が......私の主人が、皇太子なの?嘘でしょ。本物なの?陛下が言ってた。「驚くな。逃げ出すな」って意味はこう言う事だったの?他の人達はきっとこの顔を見て逃げ出したんだろ。彼の顔を見てわかった。瞳には希望の光なんてない。あるのは絶望だけ。そうな感じがした。
「......どうした?俺を世話するメイドではなかったのか?」
「......その通りでございます」
「じゃあ早くしろ」
「......はい」
見た目は私と同い年に見える。私は今年で十歳になる。皇太子もそのぐらいなのではないだろうか?
「お前......若いな。俺よりも少し年下か?」
「え?」
「今年で何歳だ」
それ聞いてどうするの?
「......九歳です」
「俺より一個年下か」
「......」
ええええええええ!?私よりも年上だったの!?だって、どう見ても八.九歳ぐらいじゃん!
「なんだその顔は?俺の背が小さいって言いたいのか?」
「い、いえそんな事は......」
「むぅー。俺は年上だ!敬え!」
「は、はい」
やだ可愛!見た目はあれだけど、頬を膨らませて可愛い。まるで......かまってほしい子猫ちゃんみたい‼︎やばい。こんな可愛い主人なら喜んで受け入れるわ。最高の職場!
「......なんだ?さっきからニヤニヤして、気持ち悪いぞ」
「す、すみません。殿下があまりにも可愛くてつい......」
はっ!?私は何を言っているの?主人に向かって今、とんでもない事を言った!?やばい。怒ってるよね?
「......」
無言。何も言えないほどに怒ってるの?
「......そんなこと言うのはお前だけだぞ。この俺を怪物って言わないのはお前が初めてだ」
「......」
あれ?怒ってない。それどころか照れてる!?やばい。可愛すぎて萌え死にしそう。あと鼻血も出そう。
「......マリアだったか?これはから俺の世話をしろ。逃げ出す事は許さないからな」
「......」
普通にはい言って言えばいいの?なんか違う気がする。それだと嘘を言っているように見える。
「殿下。私は貴方のメイドです。だから......ルーブス殿下のお側に絶対に居ます」
「......」
驚いた顔をして固まっている殿下。私はそっと手を握った。
「......殿下のお側に居ます。殿下のメイドとしてこれから頑張ります」
これが、私と殿下の初めての出会いだった。
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