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仲直り
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「はぁー」
私の名前はマリア。先日、殿下と喧嘩してしまいました。
「早く謝らなきゃ」
殿下は悪くない。私が勝手に怒鳴っただけ。悪いのは私。
「殿下に合わせる顔がないよ」
その頃殿下は
「ううぅーん!うぅーん!」
「で、殿下?どうなさったのですか?」
「マリアを怒らせた」
「えっ?あの温厚なマリアをですか?」
一体何をしたら怒らせる?
マリアの部屋は悲惨な状況で使用禁止。窓が割れ、皿や本やガラスなどが散らばっている。
「俺が悪いのに素直に謝りにいけない」
「殿下」
此処はなんで言えば正解だ?
「で、殿下みたいな素敵な方が謝る必要性を全く感じません!むしろ謝るのはマリアですよ!」
ギロッ
「マリアが間違っているとでも?」
「い、いえ!そんなつもりは......」
コトッ
「ん?なんの音だ?」
「私が見てきます」
ガチャ
部屋の前に何故かぬいぐるみ。
「......」
執事あまりの出来事に絶句。
「何があったんだ?」
「い、いえ。その......部屋の前にぬいぐるみが置かれておりまして......」
「ぬいぐるみ⁇」
そう言って、廊下に出る。
「これってクマのぬいぐるみ⁇」
「一体誰がこんなものを⁇」
「わからないが、可愛いな」
白くて目がピンクで、まるでマリアのようだ。
「俺行ってくる」
「......マリアのところにですか?」
「ああ!」
「いってらっしゃいませ」
その頃マリアは
「......」
コツコツ
さ、流石にぬいぐるみは幼稚すぎたかなぁ?
「殿下にぬいぐるみって......私のアホ!」
一体何がしたくて、ぬいぐるみなの?私ってとんでもないアホで馬鹿なの?
「ああああ!」
もう取り返しにも行けないし!
「殿下に素直に謝れば良かった」
いくらあんな悲惨な状況になっていようが、相手は殿下だよ?時期皇帝陛下だよ?生意気すぎた!
「今度こそ、私は殺されるかも......」
婚約者とかいきなりいろいろあったけど、あんなに喧嘩するのは初めてだ。
「......殿下」
「はぁはぁ、マリア!」
一体何処に行ったんだ⁇
「マリアが行きそうな場所は!」
仮マリアの部屋。
「ふぅー。明日からは普通に仕事があるからいつも通りに接しなきゃ!」
頑張れ私!そして謝れ!殿下に謝るのよ!
そう意気込んでいると、不意にドアを叩く音が聞こえた。
コンコン
「誰ですか?」
「俺だ。少しいいか」
「で、殿下⁉︎」
ガチャ
「......」
「......」
しーん
めっちゃくちゃ気まずい!どうしよう。何か言わなきゃ!何を話せば?いきなり謝る⁇それ一択だよね?
「ごめんなさい‼︎」
「ごめん‼︎」
「えっ?」
「はっ?」
「で、殿下?」
「マリア⁇」
「ぷっ!」
「ぷっあはは!」
「二人ともおんなじこと考えてたな?」
「はい!」
「此間は悪かった。その何も出来ないなんて思われたくなくて意地を張ってごめん」
「いえ。私こそ、殿下に怒鳴ってごめんなさい」
「これで仲直りだな?」
「はい!」
私達はお互いをまだあまり知らない。だからぶつかり合うこともたくさんあるだろう。だけど、そうやってぶつかって仲直りをして絆を深めるのもいいと思うよね?
そう思った。マリアなのであった。
私の名前はマリア。先日、殿下と喧嘩してしまいました。
「早く謝らなきゃ」
殿下は悪くない。私が勝手に怒鳴っただけ。悪いのは私。
「殿下に合わせる顔がないよ」
その頃殿下は
「ううぅーん!うぅーん!」
「で、殿下?どうなさったのですか?」
「マリアを怒らせた」
「えっ?あの温厚なマリアをですか?」
一体何をしたら怒らせる?
マリアの部屋は悲惨な状況で使用禁止。窓が割れ、皿や本やガラスなどが散らばっている。
「俺が悪いのに素直に謝りにいけない」
「殿下」
此処はなんで言えば正解だ?
「で、殿下みたいな素敵な方が謝る必要性を全く感じません!むしろ謝るのはマリアですよ!」
ギロッ
「マリアが間違っているとでも?」
「い、いえ!そんなつもりは......」
コトッ
「ん?なんの音だ?」
「私が見てきます」
ガチャ
部屋の前に何故かぬいぐるみ。
「......」
執事あまりの出来事に絶句。
「何があったんだ?」
「い、いえ。その......部屋の前にぬいぐるみが置かれておりまして......」
「ぬいぐるみ⁇」
そう言って、廊下に出る。
「これってクマのぬいぐるみ⁇」
「一体誰がこんなものを⁇」
「わからないが、可愛いな」
白くて目がピンクで、まるでマリアのようだ。
「俺行ってくる」
「......マリアのところにですか?」
「ああ!」
「いってらっしゃいませ」
その頃マリアは
「......」
コツコツ
さ、流石にぬいぐるみは幼稚すぎたかなぁ?
「殿下にぬいぐるみって......私のアホ!」
一体何がしたくて、ぬいぐるみなの?私ってとんでもないアホで馬鹿なの?
「ああああ!」
もう取り返しにも行けないし!
「殿下に素直に謝れば良かった」
いくらあんな悲惨な状況になっていようが、相手は殿下だよ?時期皇帝陛下だよ?生意気すぎた!
「今度こそ、私は殺されるかも......」
婚約者とかいきなりいろいろあったけど、あんなに喧嘩するのは初めてだ。
「......殿下」
「はぁはぁ、マリア!」
一体何処に行ったんだ⁇
「マリアが行きそうな場所は!」
仮マリアの部屋。
「ふぅー。明日からは普通に仕事があるからいつも通りに接しなきゃ!」
頑張れ私!そして謝れ!殿下に謝るのよ!
そう意気込んでいると、不意にドアを叩く音が聞こえた。
コンコン
「誰ですか?」
「俺だ。少しいいか」
「で、殿下⁉︎」
ガチャ
「......」
「......」
しーん
めっちゃくちゃ気まずい!どうしよう。何か言わなきゃ!何を話せば?いきなり謝る⁇それ一択だよね?
「ごめんなさい‼︎」
「ごめん‼︎」
「えっ?」
「はっ?」
「で、殿下?」
「マリア⁇」
「ぷっ!」
「ぷっあはは!」
「二人ともおんなじこと考えてたな?」
「はい!」
「此間は悪かった。その何も出来ないなんて思われたくなくて意地を張ってごめん」
「いえ。私こそ、殿下に怒鳴ってごめんなさい」
「これで仲直りだな?」
「はい!」
私達はお互いをまだあまり知らない。だからぶつかり合うこともたくさんあるだろう。だけど、そうやってぶつかって仲直りをして絆を深めるのもいいと思うよね?
そう思った。マリアなのであった。
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