引き篭もり姫

上野佐栁

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信頼関係

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 「なあああああ⁉︎」

 バーン

 「フェリーナ⁉︎何があったんだ?」

 「......」

 「なんだ?お前達その顔は?」

 「いやぁー。お邪魔だなぁって思っただけですよ」

 「な、なんだと?フェリーナは違うよ
な⁇」

 「......」

 「フェリーナ⁇」

 ぷいっ

 ガーン

 「フェリーナにそっぽ向かれた」

 「お父様。今回はタイミングが悪すぎます」

 「フェリーナ!お前まで何を言ってるんだよ!」

 「僕たちはこのあとお楽しみがあるので出て行ってください」

 「このくそ王子!やはりフェリーナとの婚約を認めるんじゃなかった!」

 「お父様。アッミンドを悪く言うのは私が許しません」

 ズゥーン

 「僕たちこう見えて信頼し合ってますから」

 「はい。お父様が心配することは何もありません」 

 「一年後ぐらいにはお祖父様になって居られるでしょうね⁇」

 「む、娘に手を出したらただじゃ済まされないぞ!」

 「わ、私はむしろ......アッミンドとの子供が......その......ほしくてたまらないです」

 しーん

 「は、恥ずかしいです!」

 「フェリーナ!僕たち幸せな夫婦生活を過ごそう」
 
 「許さん!」
 
 「お父様。これ以上私とアッミンドとの時間を邪魔をするなら家出します」
 
 「そ、それだけは!わ、わかった。認める。認めるから家出しなくでくれ!」
 
 「フェリーナ凄い」

 少し感心したアッミンドなのであった。

 そして皇帝強制退場‼︎

 「これで邪魔者は居なくなったね⁇」

 「はい」

 「もう君を離したりはしない」

 「私もアッミンドの手から離れません」

 「じゃあ今日は寝かせないからね?」

 「や、優しくしてくださいね?」

 「もちろんだよ」

 次の日の朝

 どーよん

 「ふ、フェリーナ⁇大丈夫⁇」

 「はい。でも少し痛かったです」

 「ご、ごめんね?次からはもっと優しくするから?だからねぇ⁇機嫌直して?」

 「いえ。少し疲れただけなので......気にしないでください」

 「そ、そう?」

 「はい。少し顔を洗ってきます」

 洗面台

 かぁー

 無理無理無理です!アッミンドの顔をまともに見られせません‼︎

 「あっ⁉︎こんなところに跡を残してる⁉︎」

 首や胸元辺りにびっしりと跡が残っていた。

 「あばばばばば!アッミンドの大馬鹿者です!」

 そう言わずにはいられないフェリーナのであった。

 ちなみにそのあと皇帝にめちゃくちゃ睨まれたアッミンドは皇帝にいろいろと言われたのであった。

 さらにフェリーナは今日も一日引き篭もり大いにひとりの時間を満喫したのであった。

 「やはりお昼寝は大好きです」

 昨日寝られなかった分だけお昼寝をしたフェリーナのであった。
 
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