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誘拐
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「まだ、フェアリーナは見つからないのか‼︎」
「も、ももも、申し訳ございません⁉︎北と西は全て調べ終わり今、東と南を調べている最中でございます」
ゴンッ
「ひっ⁉︎」
「遅い!もしフェアリーナに何かあったら貴様らを処刑する」
「ぜ、全力を尽くして探します」
ガタガタッ
「チッ!もうこんなところまで兵達が居るのかよ?」
「......」
「引き篭もり姫様は随分とまぁおとなしいな?死ぬ恐怖とかないのか?」
「私は死にません」
「へぇー?面白え」
「もし今、私が死んで困るのは貴方も同じではありませんか?」
「は?なんでそう思う?」
「もしお父様に今回のことがバレ死の淵に立たせれれば貴方も終わりです」
「ほぉう?この俺が簡単に捕まるとでも?」
「いいえ。そうは思いません。ですが、姫である私が居れば死を回避できる確率が上がります。違いますか?」
「ぷっあはは‼︎やっぱり面白え女。アッミンドのお気に入りなだけあって気が強い」
「そうですか?」
こんばんは。フェアリーナです。私はいきなりの誘拐されて実はとても吐きそうです。でもそうは悟られないように冷静になって逃げるタイミングを計らなければいけません。アッミンドにもお父様にも悲しい想いはされたくありません‼︎
「どこに向かっているのですか?」
「おっ!それを聞くのか?いいだろ?教えてやるよ」
「......」
「アッミンドの故郷でもあるアルムース王国に向かっている。そこでお前を俺のお妃に迎えてやる。感謝しろ」
「ありがた迷惑ですね?」
「はあ?」
「私はアッミンドが好きで貴方なんて微塵も興味ありませんから」
「言ってくれるねぇ⁇その言葉を後悔されるほどにいい思いされてやるよ」
「いりません。気持ち悪いです」
「フンッ!そんな大口を叩けるのは今だけだ!」
「......」
こんな女、アッミンド以外には靡かねえのかよ?くだらねー。ただ弟の困る顔を見たいだけだが......。
「この女を本当に俺の物にするのもありだな?」
次の日
「もうすぐで着くぜ。これでお前はもうこの俺の物だ」
「......」
「ん?寝てるのか?」
「......」
「おーい」
ガッ!
「いっ⁉︎」
「ぐっ!」
ダッ
「ま、待て!お前らそいつを捕まえろ!骨を折っても構わん!」
「はぁはぁ......」
私はなんてはしたないまでを⁉︎いくら誘拐されたからって王子様のあそこを蹴るなんて‼︎姫失格です。
「......」
カチャッ
「これは使いたくありませんでした」
今私が持っているのは空を飛ぶアンティークだ。あの日母を失ってからはあまり目に入れないようにしていた。怖かった。苦しかった。胸が張り裂けそうな気持ちになる。持っているだけでも辛い。でもいざっとなった時のためにずっと持ち続けていた。役に立つ日が来たのです。
「......でも今はこれに頼るしかありません!」
アッミンドの元に戻りたい。あの温かく迎えてくれるお家に帰ってただいまって言ってたいです‼︎
そして私はアンティークを使った。
「も、ももも、申し訳ございません⁉︎北と西は全て調べ終わり今、東と南を調べている最中でございます」
ゴンッ
「ひっ⁉︎」
「遅い!もしフェアリーナに何かあったら貴様らを処刑する」
「ぜ、全力を尽くして探します」
ガタガタッ
「チッ!もうこんなところまで兵達が居るのかよ?」
「......」
「引き篭もり姫様は随分とまぁおとなしいな?死ぬ恐怖とかないのか?」
「私は死にません」
「へぇー?面白え」
「もし今、私が死んで困るのは貴方も同じではありませんか?」
「は?なんでそう思う?」
「もしお父様に今回のことがバレ死の淵に立たせれれば貴方も終わりです」
「ほぉう?この俺が簡単に捕まるとでも?」
「いいえ。そうは思いません。ですが、姫である私が居れば死を回避できる確率が上がります。違いますか?」
「ぷっあはは‼︎やっぱり面白え女。アッミンドのお気に入りなだけあって気が強い」
「そうですか?」
こんばんは。フェアリーナです。私はいきなりの誘拐されて実はとても吐きそうです。でもそうは悟られないように冷静になって逃げるタイミングを計らなければいけません。アッミンドにもお父様にも悲しい想いはされたくありません‼︎
「どこに向かっているのですか?」
「おっ!それを聞くのか?いいだろ?教えてやるよ」
「......」
「アッミンドの故郷でもあるアルムース王国に向かっている。そこでお前を俺のお妃に迎えてやる。感謝しろ」
「ありがた迷惑ですね?」
「はあ?」
「私はアッミンドが好きで貴方なんて微塵も興味ありませんから」
「言ってくれるねぇ⁇その言葉を後悔されるほどにいい思いされてやるよ」
「いりません。気持ち悪いです」
「フンッ!そんな大口を叩けるのは今だけだ!」
「......」
こんな女、アッミンド以外には靡かねえのかよ?くだらねー。ただ弟の困る顔を見たいだけだが......。
「この女を本当に俺の物にするのもありだな?」
次の日
「もうすぐで着くぜ。これでお前はもうこの俺の物だ」
「......」
「ん?寝てるのか?」
「......」
「おーい」
ガッ!
「いっ⁉︎」
「ぐっ!」
ダッ
「ま、待て!お前らそいつを捕まえろ!骨を折っても構わん!」
「はぁはぁ......」
私はなんてはしたないまでを⁉︎いくら誘拐されたからって王子様のあそこを蹴るなんて‼︎姫失格です。
「......」
カチャッ
「これは使いたくありませんでした」
今私が持っているのは空を飛ぶアンティークだ。あの日母を失ってからはあまり目に入れないようにしていた。怖かった。苦しかった。胸が張り裂けそうな気持ちになる。持っているだけでも辛い。でもいざっとなった時のためにずっと持ち続けていた。役に立つ日が来たのです。
「......でも今はこれに頼るしかありません!」
アッミンドの元に戻りたい。あの温かく迎えてくれるお家に帰ってただいまって言ってたいです‼︎
そして私はアンティークを使った。
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