ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

植物の力を持つアンドロイド花園リーフその1

　ザァー
　「はぁはぁ。くっ！」
　「なんで逃げるの?」
　「まともにお話を出来る状況ではありませんよ」
　「......そう。貴方は唐突に裏切った。なぜ?」
　「闇の組織クィーンズブラックの側に居るのが嫌になったんですよ」
　「そう。なら壊すだけ」
　「壊すではなく......殺すの間違いでは?」
　「どっちでもいい」
　「......」
　「今日は雨が酷いんだし！」
　「霙。今日は傘が手放す事が出来そうにないですね？」
　「わっちは雨が嫌いだ」
　「疑問。なぜですか?」
　「濡れたくないからに決まっておるだろう！」
　「納得。そうですね」
　「今日の体育は体育館でやりそうね」
　「どっちでもいい。でも勝負には全力で勝ちに行く」
　「私も勝ちに行く」
　パキーン
　「窓が割れた！？」
　「ゔっ‼︎」
　「確認。リーフ⁇なぜ貴方が窓を突き破って来るのですか?」
　「うっう......」
　「大変！？け、怪我してる‼︎」
　「早く保健室に！」
　「チッ！校舎の方に飛んで行ったか......」
　「今日はもう戻れ」
　「はい。マスター」
　保健室
　「いっ......‼︎」
　「質問。なぜ、窓を突き破って来たのですか⁇それにその怪我はどうしたんですか?」
　「......アラムです。アラムが突然襲って来たんです」
　「......」
　「心当たりはあるのか?」
　「ひとつだけあります」
　「そ、それは何?」
　バーン
　「リーフ‼︎」
　「お母様。お父様」
　パチィッ
　「......」
　「この馬鹿！何怪我なんかしてるの⁇あんたは化け物なんだから怪我なんてすぐに治しなさいよ！」
　「......はい」
　「立腹。そんな言い方はないと思います‼︎それにアンドロイドだって怪我をする時があります。なのにそんな言い方はあんまりです‼︎」
　「わしもユナの考えに賛同だ。貴様らわしらアンドロイドをなんだと思っておる?アンドロイドは道具でもなんでもないぞ。心だってあるし痛みだってある。そんな事すらわからんのか?」
　「今のは謝るべき‼︎」
　「そ、そうだ。そうだ！」
　「謝ってください」
　「私らの娘をどうしようと勝手でしょ⁇それに人間を辞めた娘なんて要らないのよ‼︎」
　「......」
　「いくらなんでもそんな言い方......」
　「いいんです。私が悪いので......皆んなさんは関係ありません」
　「そう。なら帰るわよ」
　「......はい。わかりました」
　「リーフ‼︎」
　「......あ」
　「なんなんだし！あの親！いくらなんでも酷すぎるんだし！」
　「同感。ユナもそう思います。アンドロイドは人間の道具ではありません」
　「わっちも腹が立って仕方ないんだけど‼︎」
　「謝る事も出来ない人達が一番人間らしくない」
　「リーフさん。大丈夫でしょうか?」
　「ぼ、僕達で何か出来る事ないのかなぁ?」
　「此処はあたしの出番ですね！」
　「み、ミルク！？」
　「疑問。何故貴方が此処に居るのですか?」
　「まだ放課後になっていないはず......」
　「学校をすっぽかして来ちゃいました！」
　「駄目でしょ‼︎」
　「うふふ」
　「わっち達で必ず、リーフを救ってやろうぞ」
　「うん」
　「はい」
　「もちろんだ！」
　「......アラム」
　「ツツリ⁇何か言った?」
　「なんでもない」
　「そう」
　「ぱ、パーティーをひ、開くのはどうかなぁ?」
　「いいね！」
　「善は急げね。早速何か準備しなくちゃ」
　「提案。ホームパーティーはどうですか?」
　「流石、ユナ！いい考えね」
　「急ぐべき」
　こうして、リーフのためのパーティーを行うために準備をする。ツムグ達であった。