ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

文字の大きさ
34 / 41

一番古いアンドロイド

しおりを挟む
 俺の名前は、雑賀ツムグだ。俺は今、クルルとデートをしている。何故そうなったかというと、少し前に俺が暴走して、クルル達アンドロイドが俺を止めてくれた。だからそのお礼にデートをする事になった。順番は、ティーナ、ツツリ、リーフ、ミルク、沙由里、ルーアーとユナ、空、クルルだ。
 このデートまじで大変だった。妙に距離近いし、すぐに抱きつくし色々とされるしもう大変って言葉じゃあ言えないかもしれん。
 「ツムグ。今日は公園で休みましょう?」
 「え?それでいいの?」
 「うん。今日のデートは、ツムグを癒すことだから」
 「い、癒す?」
 そう言って、クルルはベンチに座り膝をポンポンと手で軽く叩いた。
 「あの......これは一体?」
 「膝枕」
 「ひ、膝枕!?」
 「うん。おいで」
 「は、はい」
 そっと、クルルの太ももに頭を乗せる。
 「や、柔らかい」
 「そう。良かった」
 って、何を言っているんだよ!俺は!?
 「此処数日間お疲れ様です。マスター」
 「あ、ああ......サン......キュー......な」
 疲れていたせいもあって、横になった瞬間に寝てしまった。
 「おやすみなさい。マスター」
 シャラン
 「ん?なんの音?」
 「お主はマスターが大事か?」
 「......誰?」
 「妾は......天之川ステラ。お主達よりも更に古いアンドロイドじゃ。もう百年近くは生きおるな」
 「......え」
 「見えんじゃろう?こう見えても婆様なんじゃよ」
 「......」
 「そう警戒せんでも良いじゃろ?妾はお主に問いかけに来たんじゃ。お主は幸せか?」
 「え?しあわ......」
 そう言いかけた時、あの時の胸の痛みを思い出した。私だけのマイマスターだったはずのツムグはもう皆んなのマスターなんだと思い知らされる。
 「独占したいじゃろ?だったらその男を殺せばお主だけの物になるぞ」
 「......」  
 「妾が願いを叶えてあげようか?妾はの力を風じゃが、人一人殺すぐらいなのは簡単じゃ」
 「......させない」
 「ほぉう?お主は強い。しかし......マスター登録をして弱くなった。お主には妾を倒す事は出来ぬ。大人しく諦めるのじゃな」
 「ザインル‼︎」
 どのぐらい経っただろうか。俺はドーンと言う音で目を覚ました。
 「......んー?なんの音だ?」
 「おー。起きたか?」
 「......は?クルル⁇」  
 「......」
 「くくく。お主は起きるのがちっとばかし遅かろう」
 「おい。クルルに何したんだよ?」
 「少し眠らせたと言っておこう。お主は其奴が大事なのか?」
 「当たり前だ!アンドロイドは俺の家族だ!」
 「そう言ってもらえて其奴も嬉しかろう。しかしお主には死んでもらうぞ。その方が其奴のためになるじゃろう」
 「グラビテーション‼︎」
 「なっ!?」
 「クルルちゃん!大丈夫なんだし?」
 「気を失っているだけみたいです」  
 「よ、よかった」
 「うむ。久しいな。リーフ殿」
 「......ステラ⁇」
 「知り合いなの?」
 「はい。ステラは私達の中でも一番最初に造られたアンドロイド旧型のチップを使っているはずです。皆さんのは私よりも一つ世代が下の新旧型です」
 「へ、へぇー」
 「此奴何者?」
 「ツムグさんのことですか?」
 「そうじゃ。この者何者じゃ?普通はこんなにもアンドロイドのマスターなどになれはずなかろう?」
 「そうですね。ですが、なれるんですよ。ツムグさんならですけどね」
 「......お主に興味を持った。少しの間お主の側に居ようぞ」
 「は?」
 「気に入ったらマスターにしてやらん事もないぞ」
 「あ、相変わらず気まぐれ屋さんですね?」
 「良いではないか。良いではないか」
 こうして、新たなアンドロイド、天之川ステラが俺達の元に来た。このアンドロイドがのちにとんでもないことをする事はまだ知らない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...