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一人は嫌だ
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「質問。この方は誰ですか?」
「またアンドロイド?あんたも物好きだね?」
「ツム君!あたし達が居るのにまだアンドロイドのマスターになる気ですか?むぅー!」
「え、えーと、俺にはよくわからん」
「お主らも此奴のアンドロイドか?」
「はい。そうでーす‼︎」
「うむ。そうだ。わし達は、ツムグのアンドロイドであり、わしらのマスターであるぞ」
「肯定。ツムグがマスターになってくれてとてもユナは嬉しいです」
「ふーん。愛されておるのう」
「......」
俺の名前は、雑賀ツムグだ。よくわからないうちにアンドロイドのステラが、俺達が住んで居るアンドロイドハウスにやって来た。
「ツムグ殿。お主はアンドロイドに愛されておるのう。妾もお主を気に居るかもしれんのう。くくく。妾もツムグと呼ぶとしようぞ」
「は、はぁー?」
「ツムグ君!僕達に出来る事があったらなんでも言ってね?」
「あ、ああ。ありがとうな?」
「うちのマスターを取られるのは嫌なんだし!」
「あんたねぇ、いきなり来て、ツムグを独占しようとすんじゃないわよ!」
「いきなりの横槍は許さない」
「ツムグさんって、色んなアンドロイド......しかも女の子にモテますね」
「ツムグ。私が最初のアンドロイドだよ?忘れないで」
「なんの話だ‼︎」
「拙僧な奴らだな」
「何ですって‼︎」
「お、落ち着け‼︎」
「確認。ツムグはこのアンドロイドのマスターになる気ですか?」
「え?あ、ああ。俺はアンドロイドを救いたいからな」
「......面白いのう」
「え?」
「妾はお主を気に入りつつある。感謝せよ」
「は、はぁー?」
「あの、ツムグさん。少しいいですか?」
「ん?どうした?」
「此処では何なんで、少し外に出てもらえますか?」
「別にいいけど......」
とある空き地
「此処ならいいですね」
「で、話って何だ?」
「ステラの事ですが、気を付けてください」
「え?気を付けろって......何で?」
「あの子は人に依存するタイプです。一度依存されれば死ぬまで解放してくれません。それに......ステラは一度依存したらその人以外いらないって思って消すかもしれないんです」
「......」
「この話を信じるかどうかは、ツムグさん。貴方自身です」
「......わかった。肝に免じておくよ」
「はい」
次の日学校
「えー。また、この学校にアンドロイドが来た。マスターは居ないがお前ら襲うなよ?」
「だから襲わないってば!?」
「誘拐もするなよ?」
「するかよ!」
「入れ」
ガラガラ
「通いの季節じゃのう」
「通いの季節って何!?」
「妾は、天之川ステラじゃ。お主らのことは興味持たんが好きになりかけの人が居るのじゃよ。その人を追って此処まで来た。まぁよろしく頼むぞ」
「......好きになりかけねぇ?」
「何だ?ティーナ⁇」
「ツムグ。浮気者」
「何なんだよ!」
「マスター」
「なんだ......」
「......」
「......」
「......」
「......」
「なんか言えよ!」
「ツムグあんた、また女の子を引っ掛けるの?最低なんだし」
「違うわ!」
「つ、ツムグ君。僕は君を信じているからね」
「あははは。レット君は正直言って、ツムグはヘタレだって思ってるよ」
「いきなりの悪口」
「おい。ツムグ。わっち達と言うものがありながら他の女子と和気藹々とするなどあっていいと思っておるのか?」
「立腹。ユナ達は、ツムグを生涯愛すると誓ったのに......ツムグはそうではなかったのですね?」
「間際らしい言い方やめて!?」
「ツムグ。妾に勉強を教えろ」
「は?」
「妾は勉強が苦手なのじゃよ」
「え、えーと?」
「ツムグ」
「マスター」
「呼びかけ。ツムグ」
「おい。ツムグ」
「ツムグ君」
「ツムグ」
「ツムグ‼︎」
「......」
色んな意味でのピンチだ。男子生徒からの視線がめちゃくちゃ痛い。
数日後の朝
「......起きたか?」
「ん?うーん?あ......ステラか?おはよ......って、おい!何俺の部屋に入っているんだよ!」
「数日間、お主を見て来たが悪い奴ではないな?少し気に入ってぞ」
「そ、そうか」
「さて、お主の周りに居る奴らは邪魔じゃのう」
「......え」
「もう妾は一人は嫌なのじゃよ。だからお主を生涯の伴侶として迎えてやってもいいぞ」
「......」
何を言っているのかわからなかった。生涯の伴侶って、それまだ高校生なんだけど!?その時、ふと思い出した。リーフの忠告を。
「あの子は人に依存するタイプです。一度依存されれば死ぬまで解放してくれません。それに......ステラは一度依存したらその人以外いらないって思って消すかもしれないんです」
本当にそんな事になったら俺は、ステラを今まで通りに見れるだろうか?
そのことはまだわからない。
「またアンドロイド?あんたも物好きだね?」
「ツム君!あたし達が居るのにまだアンドロイドのマスターになる気ですか?むぅー!」
「え、えーと、俺にはよくわからん」
「お主らも此奴のアンドロイドか?」
「はい。そうでーす‼︎」
「うむ。そうだ。わし達は、ツムグのアンドロイドであり、わしらのマスターであるぞ」
「肯定。ツムグがマスターになってくれてとてもユナは嬉しいです」
「ふーん。愛されておるのう」
「......」
俺の名前は、雑賀ツムグだ。よくわからないうちにアンドロイドのステラが、俺達が住んで居るアンドロイドハウスにやって来た。
「ツムグ殿。お主はアンドロイドに愛されておるのう。妾もお主を気に居るかもしれんのう。くくく。妾もツムグと呼ぶとしようぞ」
「は、はぁー?」
「ツムグ君!僕達に出来る事があったらなんでも言ってね?」
「あ、ああ。ありがとうな?」
「うちのマスターを取られるのは嫌なんだし!」
「あんたねぇ、いきなり来て、ツムグを独占しようとすんじゃないわよ!」
「いきなりの横槍は許さない」
「ツムグさんって、色んなアンドロイド......しかも女の子にモテますね」
「ツムグ。私が最初のアンドロイドだよ?忘れないで」
「なんの話だ‼︎」
「拙僧な奴らだな」
「何ですって‼︎」
「お、落ち着け‼︎」
「確認。ツムグはこのアンドロイドのマスターになる気ですか?」
「え?あ、ああ。俺はアンドロイドを救いたいからな」
「......面白いのう」
「え?」
「妾はお主を気に入りつつある。感謝せよ」
「は、はぁー?」
「あの、ツムグさん。少しいいですか?」
「ん?どうした?」
「此処では何なんで、少し外に出てもらえますか?」
「別にいいけど......」
とある空き地
「此処ならいいですね」
「で、話って何だ?」
「ステラの事ですが、気を付けてください」
「え?気を付けろって......何で?」
「あの子は人に依存するタイプです。一度依存されれば死ぬまで解放してくれません。それに......ステラは一度依存したらその人以外いらないって思って消すかもしれないんです」
「......」
「この話を信じるかどうかは、ツムグさん。貴方自身です」
「......わかった。肝に免じておくよ」
「はい」
次の日学校
「えー。また、この学校にアンドロイドが来た。マスターは居ないがお前ら襲うなよ?」
「だから襲わないってば!?」
「誘拐もするなよ?」
「するかよ!」
「入れ」
ガラガラ
「通いの季節じゃのう」
「通いの季節って何!?」
「妾は、天之川ステラじゃ。お主らのことは興味持たんが好きになりかけの人が居るのじゃよ。その人を追って此処まで来た。まぁよろしく頼むぞ」
「......好きになりかけねぇ?」
「何だ?ティーナ⁇」
「ツムグ。浮気者」
「何なんだよ!」
「マスター」
「なんだ......」
「......」
「......」
「......」
「......」
「なんか言えよ!」
「ツムグあんた、また女の子を引っ掛けるの?最低なんだし」
「違うわ!」
「つ、ツムグ君。僕は君を信じているからね」
「あははは。レット君は正直言って、ツムグはヘタレだって思ってるよ」
「いきなりの悪口」
「おい。ツムグ。わっち達と言うものがありながら他の女子と和気藹々とするなどあっていいと思っておるのか?」
「立腹。ユナ達は、ツムグを生涯愛すると誓ったのに......ツムグはそうではなかったのですね?」
「間際らしい言い方やめて!?」
「ツムグ。妾に勉強を教えろ」
「は?」
「妾は勉強が苦手なのじゃよ」
「え、えーと?」
「ツムグ」
「マスター」
「呼びかけ。ツムグ」
「おい。ツムグ」
「ツムグ君」
「ツムグ」
「ツムグ‼︎」
「......」
色んな意味でのピンチだ。男子生徒からの視線がめちゃくちゃ痛い。
数日後の朝
「......起きたか?」
「ん?うーん?あ......ステラか?おはよ......って、おい!何俺の部屋に入っているんだよ!」
「数日間、お主を見て来たが悪い奴ではないな?少し気に入ってぞ」
「そ、そうか」
「さて、お主の周りに居る奴らは邪魔じゃのう」
「......え」
「もう妾は一人は嫌なのじゃよ。だからお主を生涯の伴侶として迎えてやってもいいぞ」
「......」
何を言っているのかわからなかった。生涯の伴侶って、それまだ高校生なんだけど!?その時、ふと思い出した。リーフの忠告を。
「あの子は人に依存するタイプです。一度依存されれば死ぬまで解放してくれません。それに......ステラは一度依存したらその人以外いらないって思って消すかもしれないんです」
本当にそんな事になったら俺は、ステラを今まで通りに見れるだろうか?
そのことはまだわからない。
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