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クロロの決意
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「私は魔法を学びたいです」
私がそう言うと、モカさんは嬉しそうな顔をしたが、ひとつだけ条件をつけることにした。
「でも!お父様たちと会えなくなるのが嫌だから一ヶ月に一回は帰ってもいいですか?」
私の答えにお父様もモカさんも固まったが、不意にモカさんが笑い出しこう言った。
「ぷっぐふふ。き、君みたいな子、ぷぐっ!はじめだよ。いいよ。君が好きな時に帰りなさい」
そう言ってくれた。私は嬉しくて嬉しくて涙が出てきた。この先何年も会えなかったらどうしようって思ってだけど、お父様たちに会いに行けるのなら私は行く。そう決意した。
「私行きます。魔法塔に行って立派な魔法使いなります」
私が堂々と言い明日また迎えに来るとモカさんはそう言って帰って行った。
次の日の早朝
「クロロ!!!!!!!」
「……公子様?」
朝早くから押しかけるギリアムが迷惑で仕方ない。
「魔法塔に行くって本当なのか⁉︎」
今にも泣きそうな顔で言い、また告白をしてきた。
「君が魔法塔に行くのなら俺も行く。君と俺は一心同体だ」
「……」
私が心の中で引いていると、ギリアムがさらに迫り早く答えをくれと言いたそうな顔で私を見つめてくる。とゆーか言った。
「そろそろ答えを出してくれないか?」
「……」
もちろん私の答えは決まっている。揺るぎない答え。動くことのない気持ち。だからもうきっぱりと言うことにした。
「お断りします」
私が最初にいつもの答えを言うと、驚いてその場で固まった。
「な、えっ?嘘……」
もう我慢する必要なんてない。私は私がやりたいようにやるんだ。
「何度も申し上げましたが、私が公子様を好きなることなんて未来永劫訪れることはありません。諦めてください」
私はそれだけ言って部屋に戻った。
ギリアムは最後の最後まで私と一緒に魔法塔に行きたいと駄々をこねたが、ギリアムのお父さん。つまり公爵に「これ以上わがままを言うならお前を勘当する」と言った。
その言葉にさすがのギリアムは黙り私の手を握り「諦めないから」と言った。
「諦めなくて結構ですけれど、私の気持ちは揺るぎませんからね?」
私はにっこりと微笑んだままそう言ってやった。
その頃お父様はこう思っていた。
「……」
うちの娘が日に日に妻に似ている気がする。妻も気が強く嫌なことを嫌だとはっきり言う性格だったが、クロロがここまではっきりと拒絶するのは公子様が原因なんだなぁ。
そんなことを思っていた。
「クロロ。そろそろ行くよ」
モカさんが私の肩にそっと手を置き移動系の魔法を使い魔法塔まで飛んだ。
「お父様。必ず立派な魔法使いなって帰ってきますね!」
私が元気よく出て行ったので、お父様たちは悲しんでいるのがばからしくなっていた。
「クロロ。魔法塔に着いたら少し気をつけてね」
「へっ⁇」
モカさんがいきなりそう言ってきた。
最初は何がなんだかわからなかったけどすぐに思い知ることになる。まさかあんなやばい人間がいるとは今の私は知る由もなかった。
私がそう言うと、モカさんは嬉しそうな顔をしたが、ひとつだけ条件をつけることにした。
「でも!お父様たちと会えなくなるのが嫌だから一ヶ月に一回は帰ってもいいですか?」
私の答えにお父様もモカさんも固まったが、不意にモカさんが笑い出しこう言った。
「ぷっぐふふ。き、君みたいな子、ぷぐっ!はじめだよ。いいよ。君が好きな時に帰りなさい」
そう言ってくれた。私は嬉しくて嬉しくて涙が出てきた。この先何年も会えなかったらどうしようって思ってだけど、お父様たちに会いに行けるのなら私は行く。そう決意した。
「私行きます。魔法塔に行って立派な魔法使いなります」
私が堂々と言い明日また迎えに来るとモカさんはそう言って帰って行った。
次の日の早朝
「クロロ!!!!!!!」
「……公子様?」
朝早くから押しかけるギリアムが迷惑で仕方ない。
「魔法塔に行くって本当なのか⁉︎」
今にも泣きそうな顔で言い、また告白をしてきた。
「君が魔法塔に行くのなら俺も行く。君と俺は一心同体だ」
「……」
私が心の中で引いていると、ギリアムがさらに迫り早く答えをくれと言いたそうな顔で私を見つめてくる。とゆーか言った。
「そろそろ答えを出してくれないか?」
「……」
もちろん私の答えは決まっている。揺るぎない答え。動くことのない気持ち。だからもうきっぱりと言うことにした。
「お断りします」
私が最初にいつもの答えを言うと、驚いてその場で固まった。
「な、えっ?嘘……」
もう我慢する必要なんてない。私は私がやりたいようにやるんだ。
「何度も申し上げましたが、私が公子様を好きなることなんて未来永劫訪れることはありません。諦めてください」
私はそれだけ言って部屋に戻った。
ギリアムは最後の最後まで私と一緒に魔法塔に行きたいと駄々をこねたが、ギリアムのお父さん。つまり公爵に「これ以上わがままを言うならお前を勘当する」と言った。
その言葉にさすがのギリアムは黙り私の手を握り「諦めないから」と言った。
「諦めなくて結構ですけれど、私の気持ちは揺るぎませんからね?」
私はにっこりと微笑んだままそう言ってやった。
その頃お父様はこう思っていた。
「……」
うちの娘が日に日に妻に似ている気がする。妻も気が強く嫌なことを嫌だとはっきり言う性格だったが、クロロがここまではっきりと拒絶するのは公子様が原因なんだなぁ。
そんなことを思っていた。
「クロロ。そろそろ行くよ」
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「お父様。必ず立派な魔法使いなって帰ってきますね!」
私が元気よく出て行ったので、お父様たちは悲しんでいるのがばからしくなっていた。
「クロロ。魔法塔に着いたら少し気をつけてね」
「へっ⁇」
モカさんがいきなりそう言ってきた。
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