転生した先が牧場系のゲームだった件について

上野佐栁

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牧場生活の始まり

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 私の名前はユミ。今年で十六歳になる牧場主だ!
 何故そうなったかって?それは遡ること一年前
 「ユミに牧場を継がせたい?何を言っているんだ!父さんの理想のためにうちの娘を使うな!」
 「これはユミ自身が決めることだ。ユミはわしの後を継ぎたいと前に言っておった。だから......」
 「駄目だ!俺は反対だ!ユミに牧場主は身が重すぎる」
 「......」
 「貴方......少し落ち着いて......」
 「うるさい!もしユミに無理矢理にでも継がせるなら絶縁する」
 バーン
 「ゆ、ユミ⁉︎」
 「ゼェゼェ......わ、私の意見もなしに勝手に決めないで!」
 「ユミ......お前は牧場主になりたいと言うのか?」
 「そ、そうだよ。私はお爺ちゃんの後を継ぎたいの」
 「......だ」
 「え⁇」
 「絶縁だ!」
 「......」
 「もう知らん!出て行け!」
 「貴方!」
 「うるさい。黙れ。牧場主になろうなどと吐かすやつは我が家にはいらん」
 「......最低。私も知らない。私はお爺ちゃんに着いて行く」
 「......ユミ」
 「今までありがとうございました。では私は行きます」
 「本当に良いのか?」
 「......うん。いいの。これでいいの」
 「そうか」
 そして一年後
 「もぉー」
 「うふふ。コビネは元気だなぁ」
 コビネというのは牛でお爺ちゃんに初めてプレゼントしてもらった大切な友達だ。
 

 「もぉーもぉー!」
 「あははは!くすぐったいよ」
 「メェー」
 「ヒミ!お前も元気か?」
 「メェーメェー」
 「よしよし」
 ヒミは羊のことだ。
 「......お爺ちゃん」
 今、お爺ちゃんは病院に居る。私が来てから半年のことで突然お爺ちゃんが倒れてしまった。それからこの牧場には今は動物があまり居ない。牛一頭に羊一匹に鶏が三羽だけだ。
 「コケッ!」
 「おぉー!トト、トミ、トンカチ!お前達も元気みたいだね」
 私は今の生活に満足している。牧場とは他に野菜も育ててる。まだまだ未熟だけど頑張りたいと思っている。
 「......前世ではこんなに楽しいことはなかった。転生してよかった」
 そう。私には前世の記憶がある。前世ではいじめを受けて先生や親にも相談したのに
 「気のせいでしょ⁇」
 「柏木さんの勘違いじゃない?」
 「......」
 何もしてくれなかった。だから自殺をするほどに追い込まれた。いや正確には私の唯一友達だった鳩を殺されて絶望しそのまま死んだ。そして死ぬ前にやっていたゲームが希望溢れるアニマルライフだ。私の大好きなゲームで大切なデータが入っている。鳩と一緒にゲームをしながら将来について話したっけ?
 「あの子は天国で元気かなぁ⁇それとも私みたいに転生したのかなぁ?」
 今そんなことを考えてももう意味がない。転生したから余生を楽しむんだ!
 「もぉー」
 ペロッ
 「ん?コビネ⁇どうしたの?」
 「もぉーもぉーもぉー」
 「うふふ。慰めてくれてるの?ありがとう」
 「やぁ?君が引き篭もりの牧場主⁇」
 「え......」
 「よおっ!久しぶり。俺だぜ」
 「ゆ、ユウマ⁉︎」
 突然幼馴染が私の牧場にやって来たのだ!
 「ん?待てよ?誰が引き篭もりですって⁉︎」
 私はこいつが苦手だ。いや大っ嫌いだ!
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