異世界で、男に抱かれる快感に目覚めちまった…!?

海藻

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第一章・俺の価値

※出生水晶※

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ドンドン!ドンドンドン!!!!

「ルカ様ァ!ルカ様ァ~!!」

先程から部屋の扉が騒がしく叩かれているのを無視してかれこれ1、2分。
まだ昼の2時だと言うのに…あと3時間は寝かせろ…


「ルカ様ァ~!!大変ですぅ~!開けてよー!!開けてくださいよォ~!!
出生水晶に何故かめちゃくちゃ育ってる男が写ってんのォ~!!」

「…なに?」


私はルカ・アルフレヒト。
この国の人口の増減とかなんか色々、色々な記録をやっている男である。…書面上は。


「馬鹿!水晶は毎日見ていたんだろうな?!」


目の前で正座をする瓜二つなひょろっと背の高い狐獣人が精一杯体を縮こませ土下座しているのを横目に、朝ごはんの甘ーいパンケーキを頬張る。

「見てますよォ~…ルカ様が寝てる間も起きてる間もずーっと!弟と代わりばんこで見てますよ…でもなんかさっきィ…水晶が光って…男か女か…誰の子供か記録しなきゃ~って覗いたら…1人の男が崖に座っててぇ…」

「崖に!?そんなワケあるか!頭を打ったんじゃないのか?!」

「だからルカ様も見てくださいよォ…これは僕達が記入できるような単純な仕事じゃないのでェ…ルカ様の魔力で今一度確認した後に責任を持って王に報告しないとォ…」

「ッチ、貸してみろ…」

この退屈すぎる仕事に就いてから数年、手伝いの2人に仕事を任せていたので水晶に手をかざすのは何年振りか…

(…失敗したら恥ずかしいな)

「…私が後はやっておくから、2人は…そうだな、庭で花摘みでもしていろ」

「「え、何?おしっこですか?」」

「は?何がだ!早く行け!」


2人が部屋を出て行った後、食器を下げさせベッドに戻る。

(ハァ…億劫だ…これで本当に赤子じゃなく成長した男が写ったら…)

体調がすこぶる悪い気がして口元を手で覆う。
…覆うだけで何も体調が悪いわけではないが。
じわ…と魔力を手から放出しながら水晶が光るのを確認する…

(あ"ぁ~…赤子赤子赤子こい…こい…)

数年稀に見る緊張感の中、閉じていた目を開けると…

『はぁ"ッ♡だめッぁ"♡』

「っ、は?」

綺麗な顔、体をした男が筋肉野郎にちんぽを扱かれている映像が映し出された。

早急に立ち上がり、先程狐の双子が
「換気しないと~死にますよぅ~」
と開けて行った窓、カーテンを全て閉じる。
扉の鍵も全て閉め、音が漏れないよう結界を張った後、再びベッドに戻り食い入るように水晶を覗いた。
薄い美しい体を何倍も太い男に組み敷かれながら跳ねさせる様子は、すぐに私の男根を刺激する。

「ッあ"♡そこは…ッぁ"♡」

筋肉野郎が美しい彼の服を捲ると、薄いピンクの乳首には銀色の何かが光っていた。

「な…ッ!なんだこれは!?穴を開けて金属を通しているのか…?!」

初めて見る卑猥な装飾に、手で持ち上げずとも腹に付きそうな男根を握り、上下させる。
こんなに興奮したのは何年振りだろうか…
外側と内側で色が違う髪の毛、耳にも存在した、乳首と同じように空いた無数の穴、それに通るキラキラとした装飾…その穴を作る工程を、是非とも水晶越しではなく、生で見たい。彼は痛いのが好きなのだろうか…
彼が達しそうになり、腹がピクピクと動き始める。

「ッはぁ、ッはぁ…ッ!」

私も彼にタイミングを合わせようと自信を握る手を早める、ここだ、と思い最後の最後まで目に焼き付けようと彼の顔を見つめ、私も達した、その時

『っはぁッ'♡ッ…え?』

なんと、彼の男根から筋肉野郎の手が外れており、私は彼と同じタイミングで快楽に浸ることは叶わなかった。

「ッはぁ!?何をやっているんだこの筋肉野郎は…!!」

パンツの中に出した精子が気持ち悪く、一気に気分が悪くなる。しかし

「ッあ"っあ"!?♡」

と急に彼が射精した。…何故だ?
筋肉野郎の声を聞きたくなくて魔力で美しい彼の声だけを抽出していたせいで、何に反応し射精したのかが分からなかった。
それもこれも、全部筋肉野郎のせいだ。

射精してしまった恥ずかしさからか、彼が泣きながら腕に顔を埋める。その顔でもう一度
溜まった熱を発散しようとした時

「ルカ様ー!!結界解いてくださいよォ~!!泣いてるの~!?」

「王様には僕達も一緒に謝ってあげますからァ~!ルカ様はきちんと朝の7時から起きて夜の10時まで仕事してましたってェ~!」

…騒がしい2人がやってきた。
音声を通さない結界も貼っておくべきだったか…

服と体を魔法で清めた後、結界を解いて双子を部屋に通す。


「で、どうでした?僕達の頭じゃなくて水晶の問題でしょ?買い替え時ですかね~…」

「…いや、良い。王には内緒でこの子に会いに行こう。今から出発だ。」

「え!?ルカ様が外に!?やっぱり今自慰してたのはあの子をオカズにしてたんですね!」

「…は?」

「いえ!ただ朝は起きずに夜を更かししながら水晶で王宮の好みの男の子の自慰を覗き見してい…「馬鹿!何言ってるんだよォ!それじゃあ僕達が夜中も今も水晶でルカ様を覗き見してたのがバレるじゃないか~!」

「…お前たち…水晶をよこせ」

双子の水晶に私を映さないよう細工をした後、私は城を後にした。
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