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第一章・俺の価値
一人じゃ生活もできねぇ!後編
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「…ッうあ!え、あ、ベアルさんが先?ってこと?」
てっきり風呂の時間って言われたから俺の番だと思ったけど、あれ、俺が入るぞって合図だったのか?
水抜きしてますか?という具合にバッキバキに割れた逆三角形の筋肉が褐色の皮膚に包まれた様はかっこよくて直視できないほどだ。
「…俺が先?違うぞ,一緒に入るんだ」
「あ、え何?!なんで?俺別に一人で入れるけど?!」
俺なんていないみたいにするする衣服を脱いでいくベアルさん。
ち、ちんぽデッッッッカ…て、マジでこの思考はヤバい…どんどん性癖が歪む…精液売る作戦はナシになったんだから今まで通りの…女の子抱く生活、いや、性活に戻らないといけないのに…
「だって君は魔法、使えないだろう」
服を脱ぎ終わってこちらにやってくるベアルさんがそう言う。
(え…魔法ないと水出ねェとかそういう感じ?でもそれならデュランも水出なくね?)
そう思った途端、後ろから声がした。
「ごめんね~力尽くで釘打つと木が割れるから時間かけないといけなくて遅くなっちゃった」
「…あ、え、まさか2人で協力して毎日風呂入ってるってこと!?」
「ん?そうだよ~?じゃないとシェアハウスなんてしないでしょ」
か、カルチャーショック再びだ…!
こんな魔力に頼り切った生活…そりゃあ貴族が貴族な所以だよな…
「さ、早く服を脱げ」
「ッぉうわぁ!?じ、自分で!自分で脱げるんで!!」
初対面の凄みがまだ効いてるのか、ベアルさんに近づかれるとビクビクしてしまう。
「そ、そうか…」
少し耳をペショ…とするベアルさん。
…耳かわいいな
「じゃ、僕水沸かすからね~」
俺よりも遅く着いたくせにもう裸のデュランは、風呂場に張ってある水に手を突っ込む。
「え!待って待って!見たい!」
俺はそそくさと服を脱ぎ捨て、デュランの横で風呂場を覗き込んだ。
「っ、ちょ、当たってるから、」
「は?あ、腕?ごめんごめん」
(…ちんぽ当たったみたいな反応やめろよ…)
今日何度目かも分からないけど顔を赤らめたデュランの腕に視線を落とす。
「…はは、なんか緊張するな」
「いいから!早く見てェ!」
ワクワクしながらデュランを催促すると、風呂場の水がふわ、と黄色く発光し始める。
「うおー!スゲェ!」
「…なんか、キーチに見られてるといつもより魔力が出る気がする…」
「はは、どゆこと?」
後ろでベアルさんが扉を閉める音を聞きながら、まだ注意深く風呂を覗く。
「…これくらいかな、もっと熱い方がいい?」
俺が手を入れてみると、本当にちょうど良い温度だった
「バッチリ!」
「そりゃよかった!」
3畳ほどの風呂場に大の男が3人、しかも半分は浴槽が閉めているので本当に狭いのにイェーイ!と嬉しくなってデュランとハイタッチする。
「ははは、元気だなぁ」
後ではベアルさんがタオルで石鹸を擦り泡を立てている。
「キゥチ、来なさい」
「ん?」
手を引かれ、鏡の前の椅子に座らされる。
おお、この世界に来て初めて鏡を見たな…やっぱり俺の顔…自分でも好きだ…。
鏡をまじまじと見つめていると、背中を大きな手が撫でた。
てっきり風呂の時間って言われたから俺の番だと思ったけど、あれ、俺が入るぞって合図だったのか?
水抜きしてますか?という具合にバッキバキに割れた逆三角形の筋肉が褐色の皮膚に包まれた様はかっこよくて直視できないほどだ。
「…俺が先?違うぞ,一緒に入るんだ」
「あ、え何?!なんで?俺別に一人で入れるけど?!」
俺なんていないみたいにするする衣服を脱いでいくベアルさん。
ち、ちんぽデッッッッカ…て、マジでこの思考はヤバい…どんどん性癖が歪む…精液売る作戦はナシになったんだから今まで通りの…女の子抱く生活、いや、性活に戻らないといけないのに…
「だって君は魔法、使えないだろう」
服を脱ぎ終わってこちらにやってくるベアルさんがそう言う。
(え…魔法ないと水出ねェとかそういう感じ?でもそれならデュランも水出なくね?)
そう思った途端、後ろから声がした。
「ごめんね~力尽くで釘打つと木が割れるから時間かけないといけなくて遅くなっちゃった」
「…あ、え、まさか2人で協力して毎日風呂入ってるってこと!?」
「ん?そうだよ~?じゃないとシェアハウスなんてしないでしょ」
か、カルチャーショック再びだ…!
こんな魔力に頼り切った生活…そりゃあ貴族が貴族な所以だよな…
「さ、早く服を脱げ」
「ッぉうわぁ!?じ、自分で!自分で脱げるんで!!」
初対面の凄みがまだ効いてるのか、ベアルさんに近づかれるとビクビクしてしまう。
「そ、そうか…」
少し耳をペショ…とするベアルさん。
…耳かわいいな
「じゃ、僕水沸かすからね~」
俺よりも遅く着いたくせにもう裸のデュランは、風呂場に張ってある水に手を突っ込む。
「え!待って待って!見たい!」
俺はそそくさと服を脱ぎ捨て、デュランの横で風呂場を覗き込んだ。
「っ、ちょ、当たってるから、」
「は?あ、腕?ごめんごめん」
(…ちんぽ当たったみたいな反応やめろよ…)
今日何度目かも分からないけど顔を赤らめたデュランの腕に視線を落とす。
「…はは、なんか緊張するな」
「いいから!早く見てェ!」
ワクワクしながらデュランを催促すると、風呂場の水がふわ、と黄色く発光し始める。
「うおー!スゲェ!」
「…なんか、キーチに見られてるといつもより魔力が出る気がする…」
「はは、どゆこと?」
後ろでベアルさんが扉を閉める音を聞きながら、まだ注意深く風呂を覗く。
「…これくらいかな、もっと熱い方がいい?」
俺が手を入れてみると、本当にちょうど良い温度だった
「バッチリ!」
「そりゃよかった!」
3畳ほどの風呂場に大の男が3人、しかも半分は浴槽が閉めているので本当に狭いのにイェーイ!と嬉しくなってデュランとハイタッチする。
「ははは、元気だなぁ」
後ではベアルさんがタオルで石鹸を擦り泡を立てている。
「キゥチ、来なさい」
「ん?」
手を引かれ、鏡の前の椅子に座らされる。
おお、この世界に来て初めて鏡を見たな…やっぱり俺の顔…自分でも好きだ…。
鏡をまじまじと見つめていると、背中を大きな手が撫でた。
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