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第一章・俺の価値
キーチに会う方法
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「「………。」」
昼の12時、ズズ、とスープを啜る音と、コツコツと木の食器の音だけがする食卓は、まさに地獄だった。
脳内で、昨日キーチが拐われた時のおさらいをする。
キーチにベッドに入れてもらって、有頂天になりながら腕枕をした。
僕の目の色が綺麗って褒めてもらって、天にも昇る気持ちになって、僕もずっと思っていた、キーチの目の色について褒めた。
こんな時間が明日も明後日も続くなんて夢のようで、幸せを噛み締めていた時
「俺の顔好き?」
キーチのその言葉を聞いた前後、体が動かなくなった。
最初はいつもみたいに緊張して、体がビックリしたのかと思ったけど、いつになっても体が動かない僕は、異常事態だと判断して、声も出せない今の状況をなんとか伝えようと、キーチに目で訴えた。
だけどキーチは僕を見つめた後満足そうに笑い、ぐいぐい体を寄せてくるだけで…
「………」
思い出すだけで勃起して、顔が熱くなる。
チラ、と目の前で食事をするベアルを見ると、またか…といったようにため息をついた。
「…もう、忘れろ」
そう言ってベアルは食器を片付け、工房へ歩いて行ってしまう。
ベアルは頭が良くて、切り替えも早い。
だから、その言葉に対して優しくないとか言うつもりもないし、僕も理解してる。
貴族の元に行っちゃえば、キーチがもうきっと帰って来れないことも、僕らが迎えに行ってあげられないことも、忘れた方がいいことも…全部、全部分かる。
でも…
『こんなん魔法じゃん!』
『筋肉、かっこいいし』
『これまた飲みたい!』
『…デュラン』
たった1日過ごしただけで、頭の中はキーチでいっぱいだ。
それが、この先の人生もきっと同じだってことも、僕には予感できた。
これから毎日、あの森に行くたび、魔法を使うたび、ジュースを飲むたび、布団に入るたびに、きっと思い出す。
そんなの、辛すぎる。
白い髪の男がキーチの細い肩をベッドに押し付けた時も、キーチの綺麗な顔に射精した時も、キーチを、抱いていた時も。
腑が煮え繰り返るほどの怒りを感じて、悲しかったのに、それ以上に興奮していた自分を思い返して罪悪感でいっぱいになる。
行為の最中、白い髪の男に強制的にこちらを向かされたキーチが、僕の硬くなったものを見て目を見開いたのが分かった。
(…絶対、嫌われちゃったよなあ)
自分が襲われているのに、隣でただただ勃起して見ているだけの男を、嫌わないわけがない。
今日の朝、いや、魔法が解けた深夜の3時からこんな調子で、
キーチに嫌われただろうと気分を沈ませたり、
かと思うと
キーチが最後、白い髪の男に抱かれながらも僕の名前を呼んでくれたことを思い出して,本人がいない事を良いことに
キーチを思い出して抜いたりと、僕は散々な有様だった。
(…僕の魔力がもっと沢山あって、もっと、強かったら…)
もっと力があれば、キーチを失わずに済んだんだ…。
こうすれば、ああすればって後悔ばかりが募っていく。
毎日働け働けってうるさいベアルも、今日ばかりは店を閉めて、作業場で1人、趣味の木彫り人形を死んだ目をしながら彫っている。
大きな背中の周りには、もう20個ほどの木彫り人形が完成していた。
「…はぁ」
ため息をつきながら、僕も食器を片付ける。
ベアルが張った水を使い食器を洗いながら、なんとなく水に手を入れて魔力を込めた。
ふわ、と光った水が暖かくなるのを見て感じ、涙が出た。
もし今もここにキーチがいたら、きっと隣ですごいすごいって飛び跳ねる。
「俺も魔法使いたい!」とか、叶わないようなこと言って。
皿を洗い終わって涙でびちょびちょの顔を拭こうと、自分の部屋にタオルを取りに行こうとしたその時
カランカラン
と、本日休業の札を下げていたにも関わらず、扉が開いた。
「ッす、すみません!」
何やら焦った様子の声がして、タオルは諦め袖で顔を拭きながら店へ急ぐ。
僕が店へ出ると、ベアルも既にそこにいて、
僕はベアルからお客さんへ視線を移すと、ビックリして尻餅をついた。
なんとそこには、貴族の姿あった。
短く切り揃えられた髪は白色で目は金色…
昨日の男と同じ白髪と、噂だと思っていた、金色の瞳だ。
僕はビックリして、ベアルの顔を見る。
ベアルもビックリしているようで、眉間に皺を寄らせながら警戒しているようだ。
…キーチの存在を知ってる僕たちを、片付けに来たのか…?
悪い妄想が膨れ上がって、ただでさえ少ない魔力を手に溜める。
すると、僕の手を見た貴族が両手を上げた。
「ッあ、怪しいものじゃ無いんです…!わ、私は…っあ、えっと…」
あたあたしながら、何やらお尻のポケットから紙を出す。
「ッこ、これ!私です!」
それは、今失踪しているらしい王子を探しているという号外の切り取りだった。
「お、王子様…?」
手に溜めた魔力をまた体に流し、紙を受け取る。
「いやあ…私、両親と少し…価値観の違いで喧嘩をしまして…怒りに任せて歩いているうちに家がどこか分からなくなり…私はお披露目前、しかも即位の順は3番目なので知名度も低く、城に帰りたいと瞳の色を見せ街の人間に声をかけても何故か取り合ってもらえなくて…そ、そこで、もっともっと森を歩いていたんですけど、何でも屋って見えて、こ、ここしかないって…!」
…たくさん喋る子だなあ
3番目の王子様が行方不明なことは、僕も知っていた。そ、その王子様と間違えてキーチにあんなことしちゃったし…
また顔が熱くなるのを感じながら、王子様に向き直す。
「えっと…じゃあ、王子様は城に戻りたいってこと…?」
「はッはい!でもすみません…私には今、手持ちの金がなくて…城に着けば、勿論代金はお支払いします!お礼の品も…必ず…!って…こ、こんな事言ってるから誰にも取り合ってもらえなかったんですけど…へ、へへ…」
へにょへにょ笑う王子様を横目に、僕はこれ以上ないチャンスを感じていた。
…この王子様を送り届ければ、キーチにまた会えるかもしれない!
ベアルの方を向くと、ベアルも同じことを思っていたのか、ガチャガチャと金庫を開けている。
「ぼ、僕達、協力するよ!何でも屋の名にかけて!」
ここから王都へは片道20キロ、王子様を乗せるような立派な馬車を呼ぶにはまたお金がかかりそうだが、それでも僕はキーチに会いたかった。
「本当ですか…!良かった、よかった…!」
ホッとしたのか、王子様は泣きながらその場に座り込む。
ベアルは金庫から大量のお金を鞄に詰めているところだった。
「あれ、お金?どうしてですか?」
王子様は、それを見てきょとんとする。
「どうしてって、馬車を呼ぶだろう?」
ベアルは僕をチラリと見ながら、早く馬車をこちらに向かわせるよう電話をかけろと目配せした。
僕は慌てて電話帳を開く。
すると、僕よりも慌てた王子様が口を開いた。
「ッそ、そんな!いらないですよ馬車なんて!私なんてもう…!徒歩でも充分で…!ただ、ただ帰る道が知りたいだけなんです…!ただそれだけなのに…誰も私を無視してきて…」
僕とベアルは、互いにまた顔を見合わせる。
な、なんて安上がりな貴族なんだ…!
「だ、だがここから王都へは大体20キロもあるぞ…?!道は整備されていないから歩きにくい場所もある…」
ベアルが再度確認するも、
「ええっ!?20キロ!?私、自分の足で20キロも歩いたんですか?!これはすごい…!学校のみんなに自慢しよう…証人になってくださいますか!!」
と目を輝かせるだけだ。
ほ、本当にいいのか…
「もし今から出発すれば、徒歩で大体5時間、単純計算で5時には着くが…休憩や歩く速度も考慮すれば、到着は夜の7,8時になると考えたほうがいい。」
節約大好きなベアルは、もう金を使う選択肢は消え失せたようで、袋に詰めていた金をまた金庫に戻していた。
「はぁッ…!ありがとうございます…!では、それで!その計画で!今から出発しましょう!貴方がたは命の恩人です~!」
ばんざーい!と1人でハイテンションの王子様を見ながら、僕も一緒にばんざーい!したくなる。
これで今日の夜、キーチに会えるかもしれないんだ…!
先ほどの地獄の空気感はどこへやら、僕の心はまた前向きになっていた。
昼の12時、ズズ、とスープを啜る音と、コツコツと木の食器の音だけがする食卓は、まさに地獄だった。
脳内で、昨日キーチが拐われた時のおさらいをする。
キーチにベッドに入れてもらって、有頂天になりながら腕枕をした。
僕の目の色が綺麗って褒めてもらって、天にも昇る気持ちになって、僕もずっと思っていた、キーチの目の色について褒めた。
こんな時間が明日も明後日も続くなんて夢のようで、幸せを噛み締めていた時
「俺の顔好き?」
キーチのその言葉を聞いた前後、体が動かなくなった。
最初はいつもみたいに緊張して、体がビックリしたのかと思ったけど、いつになっても体が動かない僕は、異常事態だと判断して、声も出せない今の状況をなんとか伝えようと、キーチに目で訴えた。
だけどキーチは僕を見つめた後満足そうに笑い、ぐいぐい体を寄せてくるだけで…
「………」
思い出すだけで勃起して、顔が熱くなる。
チラ、と目の前で食事をするベアルを見ると、またか…といったようにため息をついた。
「…もう、忘れろ」
そう言ってベアルは食器を片付け、工房へ歩いて行ってしまう。
ベアルは頭が良くて、切り替えも早い。
だから、その言葉に対して優しくないとか言うつもりもないし、僕も理解してる。
貴族の元に行っちゃえば、キーチがもうきっと帰って来れないことも、僕らが迎えに行ってあげられないことも、忘れた方がいいことも…全部、全部分かる。
でも…
『こんなん魔法じゃん!』
『筋肉、かっこいいし』
『これまた飲みたい!』
『…デュラン』
たった1日過ごしただけで、頭の中はキーチでいっぱいだ。
それが、この先の人生もきっと同じだってことも、僕には予感できた。
これから毎日、あの森に行くたび、魔法を使うたび、ジュースを飲むたび、布団に入るたびに、きっと思い出す。
そんなの、辛すぎる。
白い髪の男がキーチの細い肩をベッドに押し付けた時も、キーチの綺麗な顔に射精した時も、キーチを、抱いていた時も。
腑が煮え繰り返るほどの怒りを感じて、悲しかったのに、それ以上に興奮していた自分を思い返して罪悪感でいっぱいになる。
行為の最中、白い髪の男に強制的にこちらを向かされたキーチが、僕の硬くなったものを見て目を見開いたのが分かった。
(…絶対、嫌われちゃったよなあ)
自分が襲われているのに、隣でただただ勃起して見ているだけの男を、嫌わないわけがない。
今日の朝、いや、魔法が解けた深夜の3時からこんな調子で、
キーチに嫌われただろうと気分を沈ませたり、
かと思うと
キーチが最後、白い髪の男に抱かれながらも僕の名前を呼んでくれたことを思い出して,本人がいない事を良いことに
キーチを思い出して抜いたりと、僕は散々な有様だった。
(…僕の魔力がもっと沢山あって、もっと、強かったら…)
もっと力があれば、キーチを失わずに済んだんだ…。
こうすれば、ああすればって後悔ばかりが募っていく。
毎日働け働けってうるさいベアルも、今日ばかりは店を閉めて、作業場で1人、趣味の木彫り人形を死んだ目をしながら彫っている。
大きな背中の周りには、もう20個ほどの木彫り人形が完成していた。
「…はぁ」
ため息をつきながら、僕も食器を片付ける。
ベアルが張った水を使い食器を洗いながら、なんとなく水に手を入れて魔力を込めた。
ふわ、と光った水が暖かくなるのを見て感じ、涙が出た。
もし今もここにキーチがいたら、きっと隣ですごいすごいって飛び跳ねる。
「俺も魔法使いたい!」とか、叶わないようなこと言って。
皿を洗い終わって涙でびちょびちょの顔を拭こうと、自分の部屋にタオルを取りに行こうとしたその時
カランカラン
と、本日休業の札を下げていたにも関わらず、扉が開いた。
「ッす、すみません!」
何やら焦った様子の声がして、タオルは諦め袖で顔を拭きながら店へ急ぐ。
僕が店へ出ると、ベアルも既にそこにいて、
僕はベアルからお客さんへ視線を移すと、ビックリして尻餅をついた。
なんとそこには、貴族の姿あった。
短く切り揃えられた髪は白色で目は金色…
昨日の男と同じ白髪と、噂だと思っていた、金色の瞳だ。
僕はビックリして、ベアルの顔を見る。
ベアルもビックリしているようで、眉間に皺を寄らせながら警戒しているようだ。
…キーチの存在を知ってる僕たちを、片付けに来たのか…?
悪い妄想が膨れ上がって、ただでさえ少ない魔力を手に溜める。
すると、僕の手を見た貴族が両手を上げた。
「ッあ、怪しいものじゃ無いんです…!わ、私は…っあ、えっと…」
あたあたしながら、何やらお尻のポケットから紙を出す。
「ッこ、これ!私です!」
それは、今失踪しているらしい王子を探しているという号外の切り取りだった。
「お、王子様…?」
手に溜めた魔力をまた体に流し、紙を受け取る。
「いやあ…私、両親と少し…価値観の違いで喧嘩をしまして…怒りに任せて歩いているうちに家がどこか分からなくなり…私はお披露目前、しかも即位の順は3番目なので知名度も低く、城に帰りたいと瞳の色を見せ街の人間に声をかけても何故か取り合ってもらえなくて…そ、そこで、もっともっと森を歩いていたんですけど、何でも屋って見えて、こ、ここしかないって…!」
…たくさん喋る子だなあ
3番目の王子様が行方不明なことは、僕も知っていた。そ、その王子様と間違えてキーチにあんなことしちゃったし…
また顔が熱くなるのを感じながら、王子様に向き直す。
「えっと…じゃあ、王子様は城に戻りたいってこと…?」
「はッはい!でもすみません…私には今、手持ちの金がなくて…城に着けば、勿論代金はお支払いします!お礼の品も…必ず…!って…こ、こんな事言ってるから誰にも取り合ってもらえなかったんですけど…へ、へへ…」
へにょへにょ笑う王子様を横目に、僕はこれ以上ないチャンスを感じていた。
…この王子様を送り届ければ、キーチにまた会えるかもしれない!
ベアルの方を向くと、ベアルも同じことを思っていたのか、ガチャガチャと金庫を開けている。
「ぼ、僕達、協力するよ!何でも屋の名にかけて!」
ここから王都へは片道20キロ、王子様を乗せるような立派な馬車を呼ぶにはまたお金がかかりそうだが、それでも僕はキーチに会いたかった。
「本当ですか…!良かった、よかった…!」
ホッとしたのか、王子様は泣きながらその場に座り込む。
ベアルは金庫から大量のお金を鞄に詰めているところだった。
「あれ、お金?どうしてですか?」
王子様は、それを見てきょとんとする。
「どうしてって、馬車を呼ぶだろう?」
ベアルは僕をチラリと見ながら、早く馬車をこちらに向かわせるよう電話をかけろと目配せした。
僕は慌てて電話帳を開く。
すると、僕よりも慌てた王子様が口を開いた。
「ッそ、そんな!いらないですよ馬車なんて!私なんてもう…!徒歩でも充分で…!ただ、ただ帰る道が知りたいだけなんです…!ただそれだけなのに…誰も私を無視してきて…」
僕とベアルは、互いにまた顔を見合わせる。
な、なんて安上がりな貴族なんだ…!
「だ、だがここから王都へは大体20キロもあるぞ…?!道は整備されていないから歩きにくい場所もある…」
ベアルが再度確認するも、
「ええっ!?20キロ!?私、自分の足で20キロも歩いたんですか?!これはすごい…!学校のみんなに自慢しよう…証人になってくださいますか!!」
と目を輝かせるだけだ。
ほ、本当にいいのか…
「もし今から出発すれば、徒歩で大体5時間、単純計算で5時には着くが…休憩や歩く速度も考慮すれば、到着は夜の7,8時になると考えたほうがいい。」
節約大好きなベアルは、もう金を使う選択肢は消え失せたようで、袋に詰めていた金をまた金庫に戻していた。
「はぁッ…!ありがとうございます…!では、それで!その計画で!今から出発しましょう!貴方がたは命の恩人です~!」
ばんざーい!と1人でハイテンションの王子様を見ながら、僕も一緒にばんざーい!したくなる。
これで今日の夜、キーチに会えるかもしれないんだ…!
先ほどの地獄の空気感はどこへやら、僕の心はまた前向きになっていた。
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