異世界で、男に抱かれる快感に目覚めちまった…!?

海藻

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第一章・俺の価値

※最悪の休日※

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大人気なく泣きながら、もう一度も動きたくなくて、この部屋に誰も来ないことを祈る。
朝から水責め、搾精、セックス、強姦…思い出しただけで、体力が無くなるのは明らかだった。
カラカラに乾いた喉と、空腹を感じても、今は眠りにつきたい。早く眠って、眠って、この辛さを先延ばしにしたかった。
それでも、部屋は寒いし身体中は痛くて眠れる気がしない。

(…ロイクは、気付いたかな、ルカ様も…)

魔法とか凄いなら、早く俺の場所を特定してくれよと、色々な色を発光させるルカ様の両手を思い出す。

(初めて俺の居場所を特定した時みたいに、早くここにも迎えに来いよ…)

ルカ様に、俺のお気に入りの窓を割った時みたいに、この石の壁を割って欲しい。
ロイクに、ルカ様の部屋の扉をぶち破ったみたいに、あの鉄の扉を蹴破って欲しい。
…デュランに、俺を連れて飛んで帰って欲しい。

優しかった人達を思い出す度にまた涙が出た。
泣いたせいか、また寒くなって、流石に痛い体に鞭打って、精液にまみれた、中途半端な服もそのままに、床に散乱した毛布を集める。

くしゃくしゃのシーツはそのままに、毛布を雑に置いて、その中に入った。
雑に置いたせいで中途半端な暖かさの毛布に、また後悔しながら、既に横になって動く気はもうないので、足を丸めて目を瞑った。

自分の鼻を啜る音だけが部屋に響く。

『…あと一日、ゆっくり休んでくれ』

またもクリフのセリフを思い出して、こんな最悪な休日は初めてだと悪態をついた。
そうこうしていると、廊下側から、何やら話し声と、足音が響く。

(だ、誰か来る…!)

嫌だ嫌だと震えながら、少しでも見つからないように壁側に身体を動かす。
こんなの、意味ないのに。

ガチャ…ギィ…、ガチャ……ギィー…

また、鉄の扉が2度開く音がした。

「おい、大丈夫かよ…」
「さっきのやつと変わるって約束だったんだ、リーダー達も今は買い出し中だしな…」

その会話に、身体がガクガクと震え出す。
(また…またヤられる…ヤられる…!)
痛いほどの快楽と、自分を尊重されない行為を思い出して、恐怖が身体を支配した。

「おい、君…」

「ッひ…!」

布団を捲られ、恐怖で肩が上がり、逃げるようにシーツに顔を埋めた。

「ッあ、ごめん…!」
「おい、馬鹿…!」

途端、俺を気遣うようなそぶりを見せる2人の男の声を聞いて、少し
(…こ、今度は大丈夫な奴らなのか…?)
と、シーツから顔を上げた。

「あ…、じゃ、なくて!これ…」

俺の顔に見惚れたらしい男は一瞬止まり、その後にすぐさま、俺の前に湯気の立つ食事が乗ったトレーを差し出した。

「君、ご飯を食べてなかったろ?」

リーダー達が話してたんだ、と男が付け足す。

「食べさせてあげるから、座れよ?」

な?と、俺を優しく起こした2人は、俺の両端に座って、食材を一つずつ確認してくれる。

「昼と、ほぼ一緒なんだが…」

そう言いながら、メニューを説明してくれた。
飲み物は水、トマト味のシチューに、パン、ここまでは昼間と同じで、それに追加されて、果物が乗っていた。

「ガッツリは食べられないかと思って、…果物を用意したんだ」

ほら、と俺の左側に座っていた男がその桃のような果物にフォークを刺して、俺の前に差し出す。
でも、その香りはなんだかチーズのような濃厚な香りがして、シチューよりこっちの方が食べにくそうだった。

「ッ、う"…」

少し吐き気を催した俺は、顔を背ける。
でも、それにも彼らは怒らずに、じゃあシチューはたべれるかな、と左側の男が、ちぎったパンをシチューに浸して俺の口の近くに持ってきた。
昼間、クリフに食べさせてもらったのを思い出して、爽やかなトマトの匂いに口を開ける。

「ッお、食べた…!」

両サイドの男が、まるで動物に餌をやるようにはしゃいだ。

「水は?飲むか?」

次は右の男が、コップを俺の口に持ってきた。
(そ、そんな早く飲み込めねェって…!)
手で待ってくれとジェスチャーをしながら、口の中のものを飲み込む。
俺がコップを貰おうと手を出すと、

「わかった、分かったから!」

と言いながら、右側の男が俺の手を邪魔だというように払いながら、また口元へコップを持ってくる。
(あぁ…俺も実家の犬によく手から餌あげたくて、犬が自分で食べないように阻止しながら顔に手、持ってってたな…)
それと同じか、と観念してゆっくり水を飲む。

「…これ飲んでるか?」
「飲んでるよ、喉が動いてる」

ほんとだ、と言いながら2人はまた俺を注意深く観察した。
(…犬の気持ちが数年越しによく分かる)
2人は交互に俺に食べさせたり飲ませたり、食事を進めながら会話をした。

「なあ、服ってあるかな」
「このサイズはもうなあ…さっきクリフが買ってきたやつだし」

さっきの男に無理矢理、中途半端に脱がされ伸び切ってボロボロ、しかも所々精液が付着したソレについて議論する。
(…この服、クリフが態々買ってきたのか…)
お下がりとかじゃ無かったんだ、と、生活が苦しいから仕方ない、と溢そうとした数時間前のクリフを思い出す。
また、キスを拒否した後悔が押し寄せてきて顔を俯かせた。

「あれ、もうお腹いっぱい?」
「まだ5、6口だ、きっとまだ食べる」

「ッぅ"…」

左の男が、まだ咀嚼する俺の顎を持ち、また口元に、今度はさっきより少し大きめにちぎられたパンを差し出す。
(だから、待てって…!)
待てのジェスチャーをしようとしても、右の男にコップを取らないよう拘束された手はビクともしない。

「おい、動くなよ」

俺が手を退けようとしたのが分かったのか、右側の男が俺の両手を拘束する手に力を込めたのが分かった。

「ほら、口開けて」

「ッ"ン"…!」

まだ口の中に、さっき入ったパンが残っているのにも関わらず、乱暴に顎を掴まれ口に入れられる。
(い、犬のペースを守れよ…!)
先程、自分を通して犬の気持ちがわかったことで、自分を咄嗟に犬に例える。
…脳まで俺は、奴隷に落ちたのか。
口をいっぱいにしながら、鼻から深呼吸をする。右側の男が、コップを持ったのが分かった。

「ほら、早く飲みこめ」

そう言って、左の男がしたように俺の顎を持ち上げてコップを口に付けさせる。
強い力でコップが押し付けられ、歯と挟まれ当たった場所から血が滲むのが分かった。

「ッぉ"え…ッ、!」

口に広がる血の味に、気持ち悪くなって口の物を出す。

「おい、きッたねェ!」
「こらこら、ダメだろ…!」

2人が、口から出した俺の物を集めてまた俺の口へ入れ込もうとする。

「ッん"…!」

一度口から出したものをまた口の中に入れるのは嫌で、目と口を力強く瞑ってそれを拒否した。
だが、それが気に食わなかったのか、右側の男が食え、飲めと俺の肩を揺らしたり、終いには俺をベッドに倒した。
倒れながら、壁に頭を打つ気がして体が固まる。
座っていた俺は、ベッドに垂直になるよう勢いよく倒れたが、頭をギリギリ壁に打たない、絶妙な位置に倒れ安堵した。
(ッ危ねェ…、スタイル抜群で良かった…!)
こんな状況でも、自己愛は健在だ。
胴が短くて足が長い、己の体に感謝した。
(早く帰って、この身体を鏡で見れたら人生それでいい…!)
安全な衣食住が確定なことは前提に、対して欲が浅くもない事を願った。

ギィ…ギッ…

「ッひ…!」

だが、上に乗る男の気配にまた体が強張る。
あんなに食べろと俺の口へ寄越したくせに、もうそれは良いのか手には何も持っていない。

「折角俺らが親切にしてやったのによお」

そう言いながら、俺の両肩を腕でシーツに縫い付けながら右側の男がカチャカチャとベルトを外している。
左側の男は、

「服、着替えさせる前で良かったな」

と、右側の男に声をかけながら俺の残した食事を食べていた。
(…ッあいつ、俺がさっき口から出したやつまで食ってる…!)
ドロドロの物を、指に絡め舐めている男に吐き気がして、またも、う…と声が出た。
目を瞑りながら、良い奴らだと思ったのにと絆されかけた自分に涙が出る。
絆されようが絆されまいが、きっとこの状況は確定だっただろうが。

「ほら、パンとシチューばっか食ってないでタンパク質も摂れよ」

その言葉に、目を瞑っていても今自分がどんな状況にいるのかが一瞬で理解できた。
(嫌だ嫌だ…!それだけは…!)

「ッン"、!ン"ーーッ!!」

目を瞑ったまま、次は本当に拒否したくて顔を背け、足をバタつかせる。
右側の男はイラついたように、おい、と左側の男の名前を呼んで、俺の足を抑えさせた。

「なあ、良い子だから…」

まるで俺が何か我儘を言っているかのように、諭すようにそう言いながら、俺の頬にねちょ…と硬いものが押し付けられる。
(ッひ…!マジで、マジで無理…ッ!)
血の味にも吐き気を催す俺にとって、男のものを口に入れるなんてできるはずがなかった。

「ほら、口開けろ…ッ!」

俺の両肩を拘束していた腕を外し、物凄い力で俺の顎と頭を掴み口を開けさせようとする。
(頭蓋骨…ッ、割れる…!!)
物凄い圧力を感じながら、それでも口は開かなかった。

「これじゃ、入れられても歯が当たるよ」

俺の足を拘束して、まだ食事をしているのかもごもごと話す男に、俺の顔を掴んでいた男がチ、と舌打ちをする。

「フェラで済ませてやろうと思ったのに」

全く…と、呆れた様子でそう言うと、俺の顔から手を離した。
(命…命セーフ…ッ!)
いまだに残る圧力の余韻で、掴まれた場所が冷たいのを感じながらも、一先ず頭蓋骨を潰される心配がなくなった俺は目を開けた。

もう立ち位置は右左ではなくなっているが右側の男、さっき俺の口にコップを当てたり、俺の口にちんぽを持ってきていた男が、勃ち上がった物を隠そうともせずに部屋を彷徨いているのが分かった。
何やら、外の様子を伺った後に戻ってくる。

(…何か警戒してる?)

「まだ、大丈夫そうか」
「ここから来て何分か測ってない」

2人はそう言いながら、何やら迫る時間に、うんうんと悩み始める。
(お願いだからやめてくれ…!)
早くそのタイムリミットが来るよう願いながら、こいつらがヤケにならないよう一応大人しくして、目も合わせないようまた瞑る。

「…でもまあ、いいか…」

しかし、そんな俺の気遣いは無意味で、さっき俺の足を拘束していた食事中の男と交代し、さっき俺の口にちんぽを持ってきていた男が、俺の足を開かせてくる。

「ッあ"…、!」

そして全く濡れていない指を、俺の後ろへ力任せに入れた。
(下手くそ…、下手くそ下手くそ、!)
ぐにぐにと、中で太い指が動く感覚がする。
痛く、圧迫感のあるだけのソレに、さっき強姦してきた奴の方が上手だったと、地獄のどんぐりの背比べをした。

「ッぁ"…!あ"…ッ、!」

「さっきまでヤってたからか、中が緩い」

嬉しそうに笑いながら、声が出てる、気持ちいいのかと俺に聞くその男。
(気持ちいいわけないだろ…!)
中で指が乱暴に動き、それに合わせて体も揺れる。
さっきまで後頭部に当たっていたシーツは、壁に押しやられて冷たい石に変わっていた。
何度か俺の中を擦ったあと、

「…っ"い"…!」

「時間もねえし、前戯はやめるか…」

と、俺から乱暴に指を引き抜く男。
前戯の意味を分かっていなさそうなその言葉に、馬鹿野郎と心の中で悪態をついた。

「ッあぁ…挿入れるぞ…」

「っあ"…!」

俺の尻に先走りを塗りつける余裕もないのか、すぐ俺の中に入ってこようとする男。
(この歳で童貞かよ、コイツ…!)
今日何度目かの行為に、こんなままならない男のものもすんなり飲み込んだ俺の尻に、自分でも辟易する。

「ッはは、あったけえ」

俺の中の感想を言いながら、男はすぐさま律動を開始した。

パンッパンッパンッ

「っあ"…あ"…!」

全くと言っていいほど快楽と結びつかない、揺らされるだけソレに、少し安堵する。
(コイツが下手で良かった…)
内臓を押し上げられるせいで声は出るし、不快感はとてつもないが、快楽で降りて来られない辛すぎるあの感覚が無いのは嬉しかった。

「ッはは、どうだ?ん?」

俺の声を聞いて、感じていると勘違いしている男は、嬉しそうに俺の顔へ顔を近づけた。
(…頑張られても困るな)
俺が中で気持ちよくないと知って、前を触られたりしては面倒だと思った俺は、あからさまな声を出す。

「っあ"…、ぁ"、きもちい…ッ♡きもちいです…ッ!♡」

媚びるような声に自分でも笑いそうになりながらも、演技を続ける。
(早くイって終わらせろ…)
男の射精を促すように、腹筋を使って自主的に男のモノを締め付けた。

「っお"ぉ"ッ…!ぉ"…!!」

下品な声を出しながら上を向き、快楽に浸る男。
(は、馬鹿じゃん)
内心、相当馬鹿にしながら気が良くなった俺は、男を締め付けながら笑いそうになる。

パンッ、パンパンパンパンッ!

「あ"っ、あ"、あ"…ッ!」

「っ、…フッ、フッ…!」

早くなる男の腰の動きと、声も出さない荒い息に、限界が近いと感じた俺は勝利を確信した。
(今回は早く終わりそうだ…)
体力を温存して、フェラも回避して…価値観のバクには気付きながらも、酷い行為の後にはコレがとても楽に思えた。

パンッパンッパンッパンッ!♡

「あ"、あ"…あ"…ッ、ぁ'あ"あ"ッ!?♡」

だが、男のモノがある一点を掠め、俺は大きな声を出す。
(ッやば、見たかった…見つかった…!)
さっきの自主的な収縮とは違い、快楽でビクビクと俺の内壁が男を締め付けるのが分かった。

「ッく、なんだこれ…ッ!」

それが気持ちよかったのか、腰を回し、今俺が声を上げた場所を探そうとする男。
(最悪…さいッあくだ…!!)
あとちょっとで終わってたのにと、律動をやめ俺に腰を回す男に涙が出る。

「ッあ"ぁ"ッ!!♡」

またも男が俺のいい場所を探し当て、今度は突く場所が正確に分かったのか、またも律動を開始した。

パンッパンッパンッパンッ…!♡

「ッあ"ぁ"ッ!♡ぁ"あ"ぁ"…ッ!!♡」

「ッおい、さっき嘘ついたのかあ?ん?」

俺の明らかな変化に、先程の声が演技だと分かったのか、イラつきながら男がまた俺の顎を掴んだ。
ビックリして目を開くと、近くに男の顔がある。

「なあ…、嘘吐きは泥棒の始まりだぞ」

泥棒よりいくらか罪が重そうな事をやりながらそんな事をいう男に、嫌悪感が止まらない。
だが、そんな表情になってしまっていたのか

「調子に…ッ乗るなよ…!!」

「ッぅ'ああ"ッ!?♡ッ"ぃ"ッ…!!"」

俺をズリッ、と下へ引き摺り、ベッドから落とした。
ガチん、と頭が石に打ち付けられ、打った場所にジワジワとした感覚が広がる。

パンッパンッ…!♡

「っご"、ごめんなさい…ッ"♡ご"ォッ"♡」

恐怖で身体を震わせながら、腰を振る男へ謝ると、何やら大きなものが口入れられた。
(ッな、なに…!?何…ッ?!)
響く頭を無視し、状況を知るためにあたりを見渡す。
すると、俺のすぐ隣で膝立ちになった食事をしていた男が、さっきのパンを俺の口に詰めているのだと分かった。
(だから、いらねぇって…!!)

パンッパンッ…!♡

「ッん"ォッ♡ぉ"…♡お"ッ…!♡」

口に蓋をされたせいで声が出せず、呼吸もままならない。
白目を向きながら、さっきとは打って変わって刺激されるしこりに、身体中が快楽の波を受けガクガクと震えた。

パンパンパンパンパンパンッ!!♡

「ッはぁ…!はぁ…ッ!はぁ…ッ!!」

「ッォ"……!ッ…!ン"ぉ…!!」

また、限界が近付いたのか律動を早める男と、またも俺の口にパンを詰める男。
窒息しそうで、舌で喉に蓋をし、鼻呼吸にシフトしたいのに、快楽のせいで喉が開く。

パンパンパンパンパンパンッ!♡

「ッあぁ…、射精るッ、射精る…ッ!!」

「……ッ"!♡ッ"…!!」

ビューッ!♡ビュルッ!♡

声を出せない俺も無視して、男は物凄い勢いで俺の中へ射精した。
中に出される熱いモノに、おれの内壁が震え、腹がギュウギュウ収縮するのに、少し遅れて空イきしたのだと分かる。

「ッはぁ…もう一回だ…」

「……ッ…!ッ…、!」

酸欠になりながら、またも自身を俺の中で扱き固くする男に目を見開く。
(もう…ッ、いいだろ…!)
意識が遠くなる予感がして、目を閉じようとした、その時だった。

「ッあ、ヤバい!」

俺の隣で、俺の口にパンを詰めたあとまた食事を続行していた男が、何やら焦った様子で立ちあがる。
その声に、俺の中で固くなったソレを数回打ち付けていた男が、ズルッと早急に俺の中から抜け出た。

「……ッ!」

身体をビクビクと跳ねさせながら、廊下からのコツコツという靴音を聞く。
周りで2人が食器を片付けたり、服を着る間もなく、

ガチャ…ギィ…

と、一つ目の扉が開く音がした。
白くなる視界の端で、2人はもう手遅れだと思ったのか、動かずに扉をただ見ているのが伺える。

ガチャ…ギィィー……

また一つ扉が開く頃には、俺は意識を手放していた。




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