明日は、屋上で会おう。

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第二章 竜胆楓 城戸早苗

採寸

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5月10日
放課後

「よし、誰もいないね。」
「始めますか?」
 放課後、楓と早苗の二人は3年B組の横にある教室にいた。

5月9日
「横教室?」
「あぁ、教室は担任の先生がたまに忘れ物を取りに来るんだ。見つかったら面倒くさいから、あんまり使われていない教室を使ったらいいじゃないか?」
「なるほど…使ってもいいのですか?」
「俺が許可する。」
「俺って…。」

5月10日
「澤村先生、怖そうなのにめちゃくちゃ優しいね!じゃあ始めちゃおうか!!」
「今日はコスプレの準備…あれ、相園さんは?」
「あっ、歯医者だって。虫歯4本あるらしい。まだ裁縫の準備は遅れそうだから、服のサイズとか測っておいてね!って言ってたよ!」
「では、今日はバスト、ウエスト、ヒップ等を測りましょう。採寸……これからかなり大変になりますね。メジャーは持ってきてます。」
「城戸さんありがと~!早速やろうか!」
「はい。」
 早苗は笑顔で頷いた。
「まず楓ちゃん…ウエストを測ります。シャツになってもらえるかな。」
「えぇ!?学校でやっていいことなのかな~。」
 楓は恥ずかしそうにしながら、一枚服を脱いだ。早苗は勉強用のタブレットを見ながら、メジャーを楓の腰に巻きつけた。
「こうやって測るんだね~。なんか恥ずかしいや」
「くびれた部分…こう、ですかね?ほっ…68cm…っと。」
 早苗はノートの隅に『68cm』と書いた。
「じゃあ次はヒップ。」
「結構サクサク進むもんだねぇ。」
 早苗はネットに書かれているの説明を見た。
「一番突き出している部分…って、楓ちゃんけっこう大きいね」
「恥ずかしすぎる!!!城戸さんが言う言葉じゃないよぅ…」
 早苗は楓の尻をまじまじと見た後、メジャーを巻きつけた。
「91、かな?えっと…はい。次はバストね。うーん…ないなぁ。1人で測る方法しか検索結果出ないよ…まぁ勘でやろう。腕をTの字にしてくれる?」
 楓は顔を真っ赤にしながら腕を上げた。
「こんな感じ…かな?」
「そんな感じ。測るよ~。」
 早苗がメジャーを通し、測ろうとする。早苗の動きがピタリと止んだ。悪い顔をして、指先を脇へ動かした。
「こしょこしょこしょ~。」
「ひぃぃっ!?」
「えへへ。びっくりした?」
 早苗はニヤニヤしながら楓の顔を見た。楓の額には汗が付いている。
「可愛いね~。楓ちゃんは」
「ちょっとやめてよ!?もうっ……」
「ほらほら。こしょこしょ~」
 早苗は指を繊細に動かし、くすぐり始めた。
「はっ、ははっ…!!やめてよ!!ひぃっ!!」
 くすぐられ続け、体勢を崩し、楓は倒れ込んだ。早苗が上に乗っかるようにした体勢になる。
「ふふっ…!」
 その時、教室の扉がガラガラと開いた。二人の身体がピクリと動く。
「調子どうだ?………あっ」
「あっ」
「あっ」
 現れたのは澤村先生だった。目と目が合う。楓の上に早苗が乗り、指先を胸辺りに立てる…誤解を生む体勢だった。
「……すまない。」
 澤村先生は、勢いよく開けた扉をゆっくり閉じようとした。
「ちょっと待ってください!!!!」
 2人は声を揃えて叫んだ。
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