転移しちゃいました!?

みおん

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2話 ここはどこですか?

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「ちっ!」

私はユイ

今、目の前にいるスライムと戦闘中…なのだが…

ユイ「うわあああああ!!キモイぃぃぃぃ!」

そう…何を隠そう。私はこの戦闘が初めてなのだ

え?聞いてないって?そんなことはどうでもいいんだけど、このスライム、めっちゃキモいんだって!

「ドスン」

ユイ「ん?」

「いっつー……ん?ここどこ?」

ユイ「あんた…誰よ…」

「いや、あんたこそ誰?って危ない!」

ユイ「へ?」

あっ、そういえばスライムと戦ってたの忘れてた!

「ていっ!せいっ!これでどうだ!」

ユイ「え…?」

「『ライトニングニードル』!」

ユイ「その魔法…何…?」

「えええええ!?今魔法使ってた!?」

ユイ「無意識だったの!?」

「詠唱をしたのは何となく覚えてるけど…」

ユイ「でも…スライムをたったの一撃で倒すってすごいね」

「いや…というかここはどこ?」

ユイ「ファンタジアっていう世界だよ」

「ファンタジア…」

ユイ「あなたの名前は?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

名前…?名前…本名は流石に不味い気がする…

ユイ「ねえ」

柚の英語ってなんだっけ…えーっと……

「シトロン」

ユイ「え?」

「名前はシトロン」

ユイ「?…私はユイよ」

えええええ!?普通に日本っぽい名前じゃん!考えた私が馬鹿だったよ…

というかすごいユイって子が私の事ガン見してるし…

何は話題を…

ユイ「ねえ、シトロン」

シトロン「は、はい!」

ユイ「どこから来たの?あんな魔法見たこと無かったからどこで習ったのか知りたいから…」

シトロン「あ…えっと…」

ユイ「無理にとは言わないんだけど…」

シトロン「私、ファンタジアの人間じゃないの!」

ユイ「え?」

シトロン「…日本からきたの」

ユイ「ニホン?そんな名前の国があるのね!ニホンか~行ってみたいな~」

シトロン「シトロンって名前も偽名なの!」

ユイ「え?」

シトロン「本当は柚って名前なの」

ユイ「ユズか~」

柚「木偏に由来の由って書いて」

ユイ「漢字で柚ってこと?」

柚「うん」

ユイ「私の名前、糸偏に吉で結って言うんだ。みんな漢字で覚えてくれないから困ってたんだ…」

柚「そうなんだ。そういえば、他にも日本から来たって言ってた人いなかった?」

結「その辺はわかんないな~…。騎士の国に行ったら何かわかるかも」

柚「騎士の国?」

結「うん。あそこの王様人脈が広いことで有名だから」

柚「どこにあるの?」

結「ほら、ここからも見える。あれよ」

柚「あ、あれか~」

結「私はもう少しレベルを上げなきゃいけないから…また会えたらいいね」

柚「そっか、ありがとう。またね。結」

結「うん、またね」
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