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彩香がメイド服に着替えて夕食の支度をしていると、ほとぼりが冷めるのを待っていた和泉がやってきた。
「彩香ちゃん、さっきはごめんね」
「・・・もう気にしてないですよ」
とは言いつつも、彩香はなんとなくぎこちなかった。
「と、ところで、鷹文くんのことなんだけどね」
キッと睨む彩香。
「ち、違うのよ、彩香ちゃん!」
彩香の勢いに、和泉が後ずさりした。
「・・・で、鷹文くんがどうしたんですか?」
むくれた声で彩香が尋ねた。
「あ、あのね、鷹文くんのプレゼント、彩香ちゃんはどうするの?」
「プレゼント?」
不思議そうな顔をする彩香。
「あれ?鷹文くんの誕生日、聞いてない?」
「えっ、いつですか?」
「あらぁ、ほんとに知らなかったんだ。11月16日よ。ちなみにぃ、鷹文くんってぇ、さそり座のA型よぉ」
「16日!ほんとにもうすぐですね」
余計な情報はさらっと聞き流す彩香。
「・・・で、どうする?」
和泉は、無反応な彩香に残念そうな顔をしながら続けた。
「どうするって・・・やっぱり誕生日パーティー、ですよね?」
「そうよねぇ。彩香ちゃんは鷹文くんにプレゼントあげる?」
「そうですね。何がいいかなぁ・・・」
彩香は顎に手をあてた。
「うふふ。じゃあねぇ」
「教えてくださって、ありがとうございました」
「いぃえ~。いいのよぉ」
和泉はなぜだか満面の笑みで去っていった。
「彩香ちゃん、さっきはごめんね」
「・・・もう気にしてないですよ」
とは言いつつも、彩香はなんとなくぎこちなかった。
「と、ところで、鷹文くんのことなんだけどね」
キッと睨む彩香。
「ち、違うのよ、彩香ちゃん!」
彩香の勢いに、和泉が後ずさりした。
「・・・で、鷹文くんがどうしたんですか?」
むくれた声で彩香が尋ねた。
「あ、あのね、鷹文くんのプレゼント、彩香ちゃんはどうするの?」
「プレゼント?」
不思議そうな顔をする彩香。
「あれ?鷹文くんの誕生日、聞いてない?」
「えっ、いつですか?」
「あらぁ、ほんとに知らなかったんだ。11月16日よ。ちなみにぃ、鷹文くんってぇ、さそり座のA型よぉ」
「16日!ほんとにもうすぐですね」
余計な情報はさらっと聞き流す彩香。
「・・・で、どうする?」
和泉は、無反応な彩香に残念そうな顔をしながら続けた。
「どうするって・・・やっぱり誕生日パーティー、ですよね?」
「そうよねぇ。彩香ちゃんは鷹文くんにプレゼントあげる?」
「そうですね。何がいいかなぁ・・・」
彩香は顎に手をあてた。
「うふふ。じゃあねぇ」
「教えてくださって、ありがとうございました」
「いぃえ~。いいのよぉ」
和泉はなぜだか満面の笑みで去っていった。
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