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「ねえ明衣。鷹文くんの誕生日なんだけど・・・」
翌日、明衣と一緒に洗濯物を取り込みながら、彩香が尋ねた。
「えっ、鷹文の?」
「うん。いつもどんな風にしてるの?」
「う、うん・・・特に、何も、しないかな・・・」
明衣にしてはめずらしく歯切れが悪かった。
「どうしたの?」
「う、うん・・・」
彩香は明衣が話すのを待った。
「・・・実はね、鷹文のお母さんが亡くなったの、鷹文の誕生日の前日なの」
「えっ・・・」
彩香は次の言葉が浮かばなかった。
「だからね、ずっとやってないんだ。誕生日パーティー」
明衣は膝の上の洗濯物を見つめた。
「そう、なんだ」
「でもさ・・・もうそろそろいいのかもね」
と彩香の方を向く明衣。
「どうして?」
「彩香が来てからさ、鷹文、なんとなく変わったんだよね」
「そうなの?」
「うん。なんていうか、明るくなった?」
「明るく?」
笑わない鷹文を見慣れいる彩香には、にわかには理解できなかった。
「中学の頃から比べれば、あれでもかなり良くなったんだよ。ほんとだよ」
明衣が念を押した。
「そうなんだ」
「ご飯だってあんまり食べなかったんだから。彩香の料理だけだよ。鷹文があんなにちゃんと食べるの。あ、あと、お母さんのもか・・・」
明衣の声が小さくなった。
「だからさ!彩香の料理でパーティーしてくれればきっと喜ぶと思うんだよね、鷹文。やろうよ!」
「う、うん・・・」
彩香は素直に頷けなかった。
「そうだ!おじさんにも聞いてみよっか」
と明衣が立ち上がった。
「そうね。そのほうがいいわね」
二人は盛雄のいる書斎へ向かった。
翌日、明衣と一緒に洗濯物を取り込みながら、彩香が尋ねた。
「えっ、鷹文の?」
「うん。いつもどんな風にしてるの?」
「う、うん・・・特に、何も、しないかな・・・」
明衣にしてはめずらしく歯切れが悪かった。
「どうしたの?」
「う、うん・・・」
彩香は明衣が話すのを待った。
「・・・実はね、鷹文のお母さんが亡くなったの、鷹文の誕生日の前日なの」
「えっ・・・」
彩香は次の言葉が浮かばなかった。
「だからね、ずっとやってないんだ。誕生日パーティー」
明衣は膝の上の洗濯物を見つめた。
「そう、なんだ」
「でもさ・・・もうそろそろいいのかもね」
と彩香の方を向く明衣。
「どうして?」
「彩香が来てからさ、鷹文、なんとなく変わったんだよね」
「そうなの?」
「うん。なんていうか、明るくなった?」
「明るく?」
笑わない鷹文を見慣れいる彩香には、にわかには理解できなかった。
「中学の頃から比べれば、あれでもかなり良くなったんだよ。ほんとだよ」
明衣が念を押した。
「そうなんだ」
「ご飯だってあんまり食べなかったんだから。彩香の料理だけだよ。鷹文があんなにちゃんと食べるの。あ、あと、お母さんのもか・・・」
明衣の声が小さくなった。
「だからさ!彩香の料理でパーティーしてくれればきっと喜ぶと思うんだよね、鷹文。やろうよ!」
「う、うん・・・」
彩香は素直に頷けなかった。
「そうだ!おじさんにも聞いてみよっか」
と明衣が立ち上がった。
「そうね。そのほうがいいわね」
二人は盛雄のいる書斎へ向かった。
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