家政婦さんは同級生のメイド女子高生

coche

文字の大きさ
199 / 428
1

198

しおりを挟む
「おじさん、今いい?」
ノックをしてドアを開けた明衣が書斎に入ってきた。少し遅れて彩香も入った。
「どうしました、明衣ちゃん。おや、彩香くんも」
「ご相談が、ありまして」
彩香は少し言いにくそうだった。
「なんでしょうか?」と盛雄。
「鷹文君の、お誕生日のことで」
「ああ・・・もうそんな時期ですね」
盛雄が遠い目をした。
「明衣から聞きました。鷹文君のお母さんの命日が前日だって」
「はい」
「ずっと何もしてない、って」
「鷹文も私も、そういう気持ちになれませんでね」
盛雄が静かに立ち上がって窓の外へ目を向けた。
「そう、ですよね・・・」
「でも!彩香来てから鷹文変わったよね、おじさん」
「・・・そうですね。以前に比べて鷹文も、だいぶ元気になってきました。ありがとう、彩香くん」
盛雄は振り返って彩香に優しく微笑んだ。
「いえ。そんな・・・」
「そろそろいいのかもしれませんね・・・その方が由美さんも喜んでくれるでしょうし」
盛雄は鷹文の部屋の方を見ながら呟いた。
「由美・・・ママ・・・」
「鷹文のお母さんの名前だよ?」
「うん・・・」
明衣の言葉に、彩香はなんとなく返事した。
「彩香くん、お願いしてもいいですか?」
「え⁉︎」
一瞬、彩香は何のことかわからなかった。
「鷹文の誕生日です」
「あっ!そうですね」
「お願いしてもいいでしょうか?」
盛雄はもう一度尋ねた。
「はい」
彩香は頷いた。
「みんなも呼んで盛り上げようよ!何するかも考えなくっちゃ。彩香、行こう!」
明衣は元気よく書斎から出て行った。
「では、私も失礼します」
ドアの前で一礼した彩香も後に続いた。
「よろしくお願いします」
そんな二人を盛雄は優しい顔で見つめていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

不思議な夏休み

廣瀬純七
青春
夏休みの初日に体が入れ替わった四人の高校生の男女が経験した不思議な話

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

処理中です...