家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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2月に入ったばかりの放課後。
駅に向かって歩きながら、ゆずはここ最近ずっと気になっていたことを彩香に尋ねた。
「ねえ、さいちゃん。あ、あのね・・・チョコ・・・どんなの、作るの?」
ゆずは、できるだけさりげなく聞くつもりだったが、気がつくとまじまじと彩香の横顔を見つめていた。
「うーん、チョコ型に入れるだけじゃつまらないよねぇ・・・」
ゆずの切羽詰まった感に気づくこともなく、彩香は考えるように天気のいい空を見ながら答えた。
「ぶ、ブラウニー、とか・・・どう?」
ゆずにしては珍しく、かまをかけてみる。
「うーん・・・人数考えると、やっぱりあれかなぁ?」
「?あれって?」
彩香がもう決めているらしいことを意外に感じながら、ゆずは一番知りたかったことを尋ねた。
「あのね・・・」
彩香はゆずの耳元でささやいた。
「・・・うわぁ、おいしそうね」
今まで不安でいっぱいだったゆずの目が、キラキラと輝いた。
「そう?割と簡単だから、彩乃と一緒に時々作るんだけどね」
「妹と一緒にチョコ作るなんていいなぁ」
「じゃあ、ゆずも一緒に作る?」
「うっ・・・こ、今度、ね」
今回だけは全部自分の手で作って大和に渡したいと思うゆずだった。

しばらくすると鷹文の家が見えてきた。
「バイト、頑張ってね!」
「うん。じゃあまた明日」
ゆずとバイバイした彩香は、鷹文の家に入っていった。
「よ、よかったぁ・・・」
なんとか彩香が作るものを聞き出せたゆずは、ホッと一安心して歩き始めた。
大和にどんなチョコをプレゼントしようか、ちょっとドキドキ、ニコニコしながら駅に向かう、乙女なゆずだった。
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