家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「・・・と言うわけなんだが」
ここは関係者が勢揃いした文芸部部室。
鷹文は動画を見終えた一同を見回した。
「・・・あの、鷹文。一ついいかしら?」と玲。
「ああ」
「・・・なんであんたが橋畑さんと会ってるのよ!」
玲がいきり立った。
「橋畑さん、京都にいたんで修学旅行の時に」
「そうじゃなくって!なんで私になんの断りもなくってことよ!!」
「ああ、そのことか。いや、相手にしてくれるかどうかもわからなかったから、一人で行ったんだ」
「そ、そう・・・それにしても、事前に一言くらいあっても良かったんじゃないの」
と腕をくみながら不満そうに顔を逸らす玲。
「すまん・・・」
「・・・まあいいわ」
素直に謝った鷹文にまだ不満は残るものの、玲は引き下がった。
「私もいいかな、斉藤くん」
次に演劇部部長の伊藤みのりが手を上げた。
「はい。なんでしょうか?」
「これって・・・本物の橋畑正広なのか?」
「はい、映画監督の橋畑さんです」
「ってことはだな!斉藤くん。我々の劇が、舞台が映画になるのか⁉︎」
みのりは前のめりで尋ねた。
「正確には後日販売されるメディアの特典ディスクになります。それから、アニメの中ではメインキャラたちが演劇部の舞台と同じものを演じるそうです」
「な、何と言うことだ・・・私たちがあの橋畑作品に関われるのか・・・」
みのりは、わなわなと手を震わせながら目を大きく見開いた。
「まあ、そういうことです」
「あ、あの、斉藤くん。文芸部は・・・」
今度は文芸部部長の野村みゆきが控えめに手を上げた。
「文芸部は脚本ということで一応全員クレジットされる予定です。俺だけじゃ女子の会話とか書ききれませんから」
「そ、そうなんですね・・・まま、麻希ちゃん、私たちの名前も出るんだって!」
みゆきは嬉しそうに麻希の手を取った。
「そう、ですね・・・」
麻希はその間も呆然と鷹文を見つめていた。
「それで、今日集まってもらったのは、橋畑アニメへの協力をしてもいいかっていう確認をしたかったのですが。特に演劇部は出演者も多いですので」
「あ、ああ、そうだな。それは私の一存では決めかねる」
「はい、もちろんです。この動画後で渡しますので、部員全員に見てもらって決めてください」
「ねえ、私たちはどうなるのよ!」
玲が苛立ち気味に声を上げた。
「玲は劇の方でも主役で出てもらうつもりだ。演劇部とのダブル主演って形で。セリフ多くなるが構わないだろ?」
「と、当然じゃない!」
「横山くんだったかな?君は舞台の経験は?」
みのりが尋ねた。
「劇ではありませんけど、去年の学園祭で歌も歌ってますし、イベントも出てます。それに一応本業は声優ですから、問題ないと思います」
「玲はアニメの方でも主役になる予定だそうです。一応、玲のキャラが学園祭の玲の役を演じる構成で話は作ってます」
「な、なるほど・・・」
「なあ鷹文。俺はどうなるんだ?」
今度は大和。
「大和は前回と同じで、作曲とギターの演奏だ。バンドも劇の一部として出てもらう」
「俺、俺のセリフはあるのか?」
大和がやる気満々で尋ねた。
「・・・お前、喋りたいのか?」
意外とでも言わんばかりの顔で、鷹文は大和を見返した。
「いや、せっかく劇やるんだったらさぁ。少しくらい参加したいじゃん」
少し照れながら大和が答えた。
「そうか・・・じゃあなんか入れとく」
「サンキュー、さすが鷹文!」
「で、バンドは集められそうか?」
「ああ、去年の2人は確保済みだ」
「ゆずは?」
「まだ話してない」
「そっち頼んでいいか?」
「ああ、任せろ」
「って、あんたたち、また私抜きで進めて」
玲が不満そうに鷹文を見た。
「玲は演技と歌、完璧にしてくれ」
鷹文が言った。
「そんなの当然じゃない!で、私はバンドの方はなにすればいいの?」
「・・・ギターも練習しとけよ、玲」
「あったりまえじゃない!」
大和の言葉に、玲はムッとしながら答えた。
「えーと。橋畑さんも言ってましたけど、大きなお金が絡むものになってしまったので、家族以外の人には他言無用ということでお願いします。最悪超高額な違約金とかも発生しかねませんから」
鷹文の一言に、みんなゴクリと唾を飲み込んで、今日のミーティングは終わった。

その夜、演劇部からも全員OKの返事が届き、正式に計画がスタートした。
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