家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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撮影から数日後、授業を終えた彩香は、昨日受け取ってきたフィルムを持って部室へと歩いていた。
「あ、この曲。パパが時々聞いていた・・・」
曲名までは思い出せなかったが、休日の午後を思わせる柔らかなピアノの音が、耳に心地よく響いてきた。
「そういえば、私これ聴きながらうとうとして・・・で次の曲でびっくりして目が覚めちゃったのよね」
カメラをきれいにする雄大の膝の上で微睡む自分のことを思い出して、彩香はクスッと笑いながら部室の扉を開けた。
「彩香くん、こんにちは。今日は1人なのだな」
部室に入ると、すでにまとめがパソコンに向かっていた。
「こんにちは。ゆずも明衣も用事があるそうで」
そう言いながら彩香は、以前見つけてあったフィルムビューワーをテーブルの上に置いた。
「フィルムビューワーか。野崎のカメラか?」
彩香は表面を軽く拭いた後、エアスプレーで隅々まで埃を取り払って行った。
「はい。この前の週末に砧公園に行ってきたんです」
そして通学バッグからフィルムの入った袋を取り出し、慎重にフィルムをビューワーの上に置いて、バックライトのスイッチを入れた。
横に置いてあったルーペもかるくスプレーした後フィルムの上に置き、彩香は写真のチェックを始めた。
「よかった、ちゃんと撮れてる」
ルーペを覗きながら微笑んだ。
「フィルムは初めてか?」
「いえ、小さい頃には撮ったことあるみたいなんですけど、よく覚えていないんです」
「まあそうだろうな。子供の頃なんて、フィルムカメラとデジカメが違うなんて意識もないだろうから」
「ですね」
話をしながらも、彩香は一枚一枚丁寧にチェックし、手元のメモに書き込んでいく。
「それも、学園祭に?」
まとめが覗き込むと、小さなポジフィルムには、どうやらゆずらしき焦りまくっている顔が見てとれた。
「はい。プリントして出すつもりです」
「プリンターで出すのとは、少し印象が変わってしまうのではないか?」
「なので、公園デートは別コーナーにするつもりです」
「なるほど。じゃあ今年は去年以上の大作になりそうだな」
「中身も伴うように頑張ります!」
彩香はまとめの方を向いて、小さくガッツポーズした。
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