チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう

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第百三十七話

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今朝は厨房から悲鳴が途絶えない。
うなぎが入荷して料理人さんたちが掴もうとしているのだ。
手のひらじゃなくて指で絞めるように掴むんだ、とか言おうとしたら物が大き過ぎた。
余り獲られていなかったからなのか、そう言う品種なのか知らないけど蛇じゃないよね?
一匹捌いてみたけど、中身はうなぎだ。
泥抜き代わりにクリーンを掛けたので大丈夫だ。
ついでにヌルヌルも洗ったように無くなったのでクリーン必須だ。
一匹で4~5人前は取れそうだな。
料理人さんの人数が多かったのでう巻きにして配った。
大きくても味はちゃんとしていた。
肉厚で美味いぞ。
皮もそれほど厚くないし、骨も目立たないようだ。

エルフさんが捕まえるときには風魔法で持ち上げてしまうらしく触れることはないそうだ。
その割にローラはヌルヌルと知っていたよね?
捌いてみたことが有ったのだろうか。

取り敢えず氷魔法で冷やして仮死状態にすれば料理人さんも楽に扱えるんじゃないかな。
確かwebでもそんなこと読んだような。

「それを先に教えてあげなさいよ。
自分で掴むときには麻痺させていたわよね?」

ミュリエルにはバレてたか。
料理人さんたちも気が付けば自分たちでどうにかするんじゃね?
俺付きのバージニアが教えに行ったようだ。
厨房が静かになった。

まだ数が少ない入荷なので料理人さんたちの練習で終わりのようだ。
そのまま彼女たちの試食になってしまうのだろうな。

蒲焼のタレは継ぎ足し継ぎ足しで大事に育ててくれたまえ。
練習が終わるくらいにはちょうど良いタレになってるかもしれないな。


ちょっと各国の市場回ってこの世界に有るものとないものを確認した方が良さそうだな。
カッセル商会で集めてもらった方が早いか?
難民たちの食料も確保しないといけないし、この国だけじゃ足りないよね?
輸入もしておかないと近隣国が大きな貿易赤字を出しそうだし。
エルフさんのところからもコーヒーを始め、買えるものが多そうだ。

そう言えばエルフさんたちの里には魔物素材を精霊さんに紡いでもらう布が有るそうだ。
何かゴージャスなものに成りそうじゃね?

「精霊樹が復活して、また作るようになるかもしれないわね。
ここでならすぐにでも作れるのではないかしら。」

精霊樹が無いとダメだったのか。
ちょっと試しに作ってもらおうかね。

ミュリエルが精霊さんにお願いして、魔物素材が目の前で糸になり、布になって行く。
精霊さんが見えない俺たちには不思議現象にしか見えないぞ。
何かキラキラしてて高い布に成りそうだな。
加工するにも消費魔力が多くなりそうだ。

「エルフでも一着仕立てるのに数人掛かりで時間も掛かるわ。
創造魔法ならどうなるのかしらね。」

裁断するにもミスリルのハサミが必要っぽいぞ。
エルフさんは魔法で切ってたのかね?
防御力を備えた服に成りそうだな。
と言うことは針もミスリル製が必要か。
エルフさんの里にはミスリルの裁縫道具一式が有るのかね。

「長老が持っているはずよ。
創造魔法なら必要も無いでしょう?」

そりゃまあ俺が縫うわけじゃないけどさ。

「わたしの魔力1/3でこれくらいの布になるわね。
効率は悪いけど確かなものができるわ。」

服1着分以上は有るかな。
ミュリエルの魔力からしたら1/3でも俺の全魔力の何倍になるんだか。
創造魔法で服を作るには魔力が足りないだろうからちょっとリボンでお試し。

「うわ、飛んでもない魔力持って行かれたぞ。
ポーション1本飲んでパンツができるかどうかだな。」

何かミスリルの加工よりも持って行かれたのですけど?
ミュリエルにポーション5本出されました。
カタログから普通のドレスが選ばれました。
鬼や、鬼が居るぞ。
作りますけどね。

6本のポーションを飲んで完成した。
1本は俺が色をグラデーションにしたせいだけど。
布のキラキラと相まって良い出来じゃね?

早速ミュリエルが着替えに行った。
そう言えば食堂には試着室が完備されてたな。

おお、かなり似合って良いものができたようだ。
ちょっと大きめの帽子も付けちゃいましょうかね。
更にポーションを飲んだけど、慣れたのか1本で済んだ。

「ふふ、良い出来上がりね。
これは売り物を作れないわよね。
エルフたちに布を作ってもらっても自分用の服を作ってしまうわ。」

まあ、このドレスを見たら手放せないか。
2枚3枚と作り続けてもらうしかないか。

「これは、我が国の宝物庫にも有ったはずですわ。
サイズ直しができなくて誰も着られなかったのですけれど。」

王太后フランソワーズは以前にも見たことが有ったようだ。
何年前のものか知らないけれど、キラキラは無くならないのね?
サイズ直しには同じ生地も要るだろうし、ミスリルの針もエルフ以外は持って無いだろうしな。
そういえばエルフさんはミスリルを加工できてたってことだよな。
魔力が多いから魔法でできるか。

「値段の付けようが有りませんね。
わたくしも欲しいのですけれど、どうにかなりませんか?」

そりゃあ最上級のドレスを見たら欲しくなるわな。
各里の精霊樹が育てばこの布を売り出してくれるかもしれんね。

「そうね、精霊樹さえ育てば売ってくれるかもしれないわ。
ここに来てるエルフたちも自分用の一着を作る代金代わりにもう一着分の布地をもらえば良いかしら。」

ちょっと創造魔法で作ってみようか。
ポーション1本分でどれくらい作れるかな?

「おお?魔物素材が有るのにポーション1本分でスカーフ2枚分かよ。
しかもキラキラが弱いな。
これはこれで需要が有るかもしれないけど。」

魔力が満タンには回復してないけどミュリエルと10倍以上の差が有るのだな。

「種族の違いも有るし、仕方ないでしょう?
精霊しか作れないはずなのにそこまで作れる方がおかしいわ。」

おかしいのは創造魔法だから仕方ないね。
大きい魔石に魔力を貯めておいて精霊さんに頼むのはダメなのだろうか。
お腹タプタプなので今日は試さないけれど。

「神の力入りの魔石なら作ってもらえそうね。
何日も掛けて貯めないといけないでしょうけど。」

毎日ポーション1本飲んでその分貯めるか?
最低10日は掛かるよね。
毎日ポーション飲むのも嫌だな。

これ、アマリア様の分も作らないといけないよね?
神像に着せたら更にキラキラしそうだけど。
本人、いや本柱が着たら後光が差しそうだ。

『後でわたしの魔力入りの魔石を差し上げますわ。
仕立て代に布地1着分多く入れておきますね。』

布地と仕立て代相当の魔力をもらえるようだ。
ポーション5本で済むところを布地1着分もらえるのは助かります。
精霊さんも張り切るだろう。
カタログ持って御用聞きに行かねば。

後はエルフさんたちと交渉だな。
国の宝物庫に入れられるくらいの物のお値段はいくらくらいになるのだろうな。
飛行機と交換くらいになるのだろうか。
高い布地だな、おい。
それも普通は加工できないのだから古代ギリシャ風に布を身体に巻くか?
ピンも刺せないだろうから紐で縛るしかないな。
仕立て代をぼったくっても良さそうだな。

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