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第二百十五話
しおりを挟む見た目の年齢を一番気にしているのは誰あろう精霊王だ。
他の女性たちと違って若い見た目になりたいのではなく大人の姿になりたがっているのだけれど。
何故かひとりだけ幼女の姿をしている上、魔力を散々吸収しているのに成長している様子が無い。
セラフィナやおばばたちによれば少し成長しているらしいのだけれど。
精霊樹の方へと俺から吸収した魔力を送ってしまっているので微々たる成長なのだろう。
もはや時間の隙無く俺にくっついて魔力を持って行っている。
早くも自力回復の様子を測りながら無理の来ない範囲で吸い取っているのだ。
寝室回復のときにはどこかへ消えているけど。
おかげで俺の魔力量も増えている。
使い切らなくても良いのね。
よく有る超回復ではないのか。
「そろそろ精霊王も自分のために魔力を使えるでしょう。
精霊樹の方は十分貯まったと思うわ。
姿も成長すると思うわよ。」
ミュリエルの言葉に精霊王もコクコク頷いている。
仕草が幼いままになりそうだぞ。
これだけ魔力量が増えればアダマンタイトの加工も楽になるかな?
無理でした。
針金作ってるのに30cmでアウト。
杖にするのは何日掛かるやら。
アダマンタイトだから素材自身が魔力を集めてくれているはずなのに。
「まだ精霊王と魔力の試練を続ける必要が有りそうね。
一石二鳥で良いじゃない。」
試練なのかい。
まあ魔力量増えれば俺にもお得なので良いけど。
そして精霊王が持って行った精霊樹の花を封じた魔石を見せてもらった。
数日なのに別物みたく輝いてるな。
治癒の効果も高くなっていそうだ。
「本来はこう言うものなのね。
精霊王や大精霊が持ってこそのものなのかもしれないわ。
アマリアが持って行ったものはどれほど強力になるのかしらね。」
精霊樹の花だから精霊が使うのが本来なのだろうな。
精霊たちが使うと色々なことができそうな気がする。
治癒や浄化だけじゃないのだろう。
「精霊王はどう使うか知っているの?」
ミュリエルの問いに対して精霊王は首を振っている。
話せるんだから声出せよ。
それにしても用途も知らずに要求されたのか。
本能的なものだろうか。
大精霊たちの分も作らないといけないけど花が足りないからな。
他の精霊樹も含めて花を咲かせてからの話だな。
20以上揃ったら強力な力が使えそうだ。
「過去に魔石に封じた人は居なかったはずだから用途は知らないわよね。
精霊樹の花だから何か惹かれているのかしら。
精霊樹素材で聖水を作っていても寄って来るものね。」
聖水もどきで精霊さんが引き寄せられることの上位な現象かもね。
存在の根源でもあるっぽいので当たり前か?
「これを使うことが無い方が良さそうよね。
とてつもない効果が出そうだわ。」
俺のヒールでもあれだけ強化されたからな。
それに精霊王たちの力が加わったらヤバいだろう。
国のひとつくらいは浄化できそうだ。
「もっともっとナギサの魔力をあげないとね。
大精霊たちにもあげることになると思うわよ。」
花の魔石を大精霊に渡せば力を籠めるために神の力も必要になるか。
ちょっと数が多いので大変そうだぞ。
当然精霊王も日常的に吸い取って行くのだろうし。
とは言え差し出せる魔力量は増えたとしても限りが有るので今とあまり変わらないか。
徐々に増えて行けば大精霊たちにも対応できるかな。
おばばたちもそれぞれの大精霊に呼ばれたのか花の魔石を見に来た。
集めてもらう魔石のことも有るし、ちょうど良いか。
「これを大精霊たちも欲しがっておるのじゃな。
我らの精霊樹も花を咲かせるのはそう遠くないじゃろ。
種は渡して交換してしまうが、花びらはそのままなのじゃから自分の精霊樹の花を使った方が良いじゃろ。」
それぞれの大精霊の精霊樹の花びらを使った方が良いか。
3つ目4つ目の大陸はかなり後になりそうだな。
「それぞれの里に魔石を集めるように言っておくのじゃ。
転移用の魔石も作らねばならんしの。」
本来の目的用にも魔石合成もやらなきゃいけないか。
またドラゴンがやってきて解決してくれないかね。
魔石になったドラゴンの再生とかは時間が掛かりそうだから無理か。
「転移用の魔石に込める魔力は我らが引き受けるでの。
大精霊に渡すことに専念してくれれば良いのじゃ。」
そちらは任せても良いか。
神の力入りが必要な分を俺が担当すれば良いのだな。
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