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プロローグ

12.第三の男①

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 「ファッファーン」
 大型トラックのクラッションと思われる大きな警告音
静寂せいじゃくを破る。あきおは救世主が現れたと思い近づくも
タコ入道みたいな2m級の巨人が運転席から降りて来る。

「おいっガキ。天下の公道のド真ん中でケンカとは良い
度胸してるじゃねぁかっ」
「迷惑掛けてるって言うなら相手を説得してくれません
か? ヤバイ相手なんです!」
 切羽詰せっぱつまった声を出している事が相手に伝わると威圧
的な態度を引っ込めて話を聞き始めるサングラス男。
「訳ありみたいだな。ここらじゃ見ない顔だし。名前は
?」
「自分、一週間前にこちらに引っ越してきた”あきお”っ
て言います」
「で所属してるチーム。どこよ?」
「ドラゴン兄弟が統括とうかつしてるエリアのドラゴンライダー
です」
 グラサン男はサングラスを外すしてニッコリと笑うと
大きな歯を覗かせて見せた。
「何だよ。俺の後輩こうはいか。で相手誰よ? 相手次第によっ
ちゃあ、俺が代わりに相手してやるよ」
「本当っすか!? 」
 自分が所属してるOB(引退した者)だと知ると額から
の汗の量が若干じゃっかん減っているように感じていた。
 
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