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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
82.待望のファーストキス!? ① (改)
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タカフミは女性に甘えられた経験が無いのでマイカの
頼みを快く引き受ける事にしてリップを受け取り、自身
の唇に塗って心の準備をする。
(これって間接キスって奴だよね? 今日は色々な意味
で特別な日になりそうだ)
立花はタカフミがリップを使用した事を確認すると右
脇に挟んでいたウイッグを哀川の頭に被せた。
(えっ。何? どういう事? カツラを被せる事とキス
する事に関係があるのか? または変な趣味でもあるの
か? この歳で引き返せない場所に行きたくはないぞ)
このまま目を閉じていても大丈夫なのか心底不安にな
る哀川。その動揺した状態を確認した立花はタカフミに、
ひと指しゆびを使って、ほっぺにキスする事を指示した。
タカフミは全ては弱い自分自身を克服する為だと言い
聞かせて哀川の左頬に唇を当てた。
「チュっ」
王道のような音が部屋中に響き渡ると左頬に何かが触
れた事を感じ取り、思わず顔が赤くなる哀川。
(いよいよ、俺もファーストキスを体験してしまったな)
立花は、冷静沈着に動揺しているタカフミの左手首を
つかんで自分の顔に引き寄せて中指と薬指に唇を重ねて
リップが潤っていない部分を作り上げると沈黙を破った。
「もう、目を開けても良いよ……」
「おう。何かドキドキが止まらないんだけど……」
哀川は立花の照れた表情を期待していたのだが目を閉
じる前と何も変化が無いように感じられて現実はドラマ
みたいにならないのかと思ったり、今どきの女子は顔を
赤らめないのかもしれないと思考を巡らせていた。ふと
隣にいたタカフミを見ると耳まで真っ赤にしていたので
キスがあった事は紛れもない事実だと受け取った。
「っていうか何で、お前が照れてんだよっ」
「それは経験してない事だし、子供なんだから仕方ない
だろ?」
タカフミの照れてる原因は自分の指先(手の平側)が
立花の唇に触れた事であるが哀川の幸せそうな顔を見て
いると真実を口にする事が出来なかった。
頼みを快く引き受ける事にしてリップを受け取り、自身
の唇に塗って心の準備をする。
(これって間接キスって奴だよね? 今日は色々な意味
で特別な日になりそうだ)
立花はタカフミがリップを使用した事を確認すると右
脇に挟んでいたウイッグを哀川の頭に被せた。
(えっ。何? どういう事? カツラを被せる事とキス
する事に関係があるのか? または変な趣味でもあるの
か? この歳で引き返せない場所に行きたくはないぞ)
このまま目を閉じていても大丈夫なのか心底不安にな
る哀川。その動揺した状態を確認した立花はタカフミに、
ひと指しゆびを使って、ほっぺにキスする事を指示した。
タカフミは全ては弱い自分自身を克服する為だと言い
聞かせて哀川の左頬に唇を当てた。
「チュっ」
王道のような音が部屋中に響き渡ると左頬に何かが触
れた事を感じ取り、思わず顔が赤くなる哀川。
(いよいよ、俺もファーストキスを体験してしまったな)
立花は、冷静沈着に動揺しているタカフミの左手首を
つかんで自分の顔に引き寄せて中指と薬指に唇を重ねて
リップが潤っていない部分を作り上げると沈黙を破った。
「もう、目を開けても良いよ……」
「おう。何かドキドキが止まらないんだけど……」
哀川は立花の照れた表情を期待していたのだが目を閉
じる前と何も変化が無いように感じられて現実はドラマ
みたいにならないのかと思ったり、今どきの女子は顔を
赤らめないのかもしれないと思考を巡らせていた。ふと
隣にいたタカフミを見ると耳まで真っ赤にしていたので
キスがあった事は紛れもない事実だと受け取った。
「っていうか何で、お前が照れてんだよっ」
「それは経験してない事だし、子供なんだから仕方ない
だろ?」
タカフミの照れてる原因は自分の指先(手の平側)が
立花の唇に触れた事であるが哀川の幸せそうな顔を見て
いると真実を口にする事が出来なかった。
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