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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯11. 立花マイカの切り札登場④
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「あなたが知らないままでは、私のポリシーに反します
ので教えて差し上げたまでです。他に何か聞きたい事は
ありますか?」
「もちろんあるわ。私は許可した覚えがないのに勝手に
そんな事が許されるの?」
「その事に関しましては大変、胸が痛みましたが御本人
に直接告白した事で罪の呵責に悩まされる事がなくなり
ました」
「全て、そっちの言い分であって私には何の得もないじ
ゃない!!」
「綺麗な顔のヒカルさんが眉間に皺を寄せて怒るなんて
イケません。三秒後には無言で優しい顔にならないとね」
「怒らせたのは宮間さん。あなたなのよ! 本当は担任
や友人にだって告白する事も……」
「おお、そうでした。私は長い会話の中であなたに誘導
催眠を施しておりましたので、催眠術が掛かりやすい状
態になるまで待っていたんです。なので、ここから先は
会話する事なく黙って聞くだけの状態となります。説明
が遅くなった事をお詫び申し上げます」
「……」
ヒカルは思った事を口に出すことが出来なくなってい
る事に恐怖を感じて口をパクパクとさせた。
「私は何も自分の欲求だけを満たしたい訳ではありませ
ん。辛い記憶は一時的にせよ、封じ込めた方が良いです
し、あなたは正義感が強すぎる所がある。お母様の亡く
なった原因となった人物に関しては私は民間人ですので
お力沿い出来ませんが正義感を疎ましく思う人達が現れ
た時に学園生活に支障が出てくるでしょう。第三者に寄
って不利益を被ることがあったなら一回だけ私が解消す
る行動に出る事をここに約束します。約束を破る人が私
は一番嫌いなんですよ」
「……」
母親の事も知っていた事に対して複雑な心境となった
がどう対応していいか分からなかったヒカル。
「記憶が戻った時に変態という認識だけで私を見てほし
くはありませんからね。どうも、この街は清武が最も強
いと思われている感じがありますが実は彼とは、旧知の
仲でして一度も敗れた事はありません。私は彼のように
空手は使えませんが合気道と催眠術を融合させた一子相
伝の古武術がありますので腕には自信があります。十秒
後にあなたは私と会った事も視聴覚室で起こった一切の
出来事を記憶の底に沈めて普通に過ごせるようになりま
すが完璧な能力ではありませんので解除するワードを与
えておきます。”どうして私ばっかり責められなきゃイケ
ないの”となります」
「……」
この街で清武と呼び捨てに出来る住人は基本的に存在
しない事を小学生でも知っていたので目を見開いていた。
ので教えて差し上げたまでです。他に何か聞きたい事は
ありますか?」
「もちろんあるわ。私は許可した覚えがないのに勝手に
そんな事が許されるの?」
「その事に関しましては大変、胸が痛みましたが御本人
に直接告白した事で罪の呵責に悩まされる事がなくなり
ました」
「全て、そっちの言い分であって私には何の得もないじ
ゃない!!」
「綺麗な顔のヒカルさんが眉間に皺を寄せて怒るなんて
イケません。三秒後には無言で優しい顔にならないとね」
「怒らせたのは宮間さん。あなたなのよ! 本当は担任
や友人にだって告白する事も……」
「おお、そうでした。私は長い会話の中であなたに誘導
催眠を施しておりましたので、催眠術が掛かりやすい状
態になるまで待っていたんです。なので、ここから先は
会話する事なく黙って聞くだけの状態となります。説明
が遅くなった事をお詫び申し上げます」
「……」
ヒカルは思った事を口に出すことが出来なくなってい
る事に恐怖を感じて口をパクパクとさせた。
「私は何も自分の欲求だけを満たしたい訳ではありませ
ん。辛い記憶は一時的にせよ、封じ込めた方が良いです
し、あなたは正義感が強すぎる所がある。お母様の亡く
なった原因となった人物に関しては私は民間人ですので
お力沿い出来ませんが正義感を疎ましく思う人達が現れ
た時に学園生活に支障が出てくるでしょう。第三者に寄
って不利益を被ることがあったなら一回だけ私が解消す
る行動に出る事をここに約束します。約束を破る人が私
は一番嫌いなんですよ」
「……」
母親の事も知っていた事に対して複雑な心境となった
がどう対応していいか分からなかったヒカル。
「記憶が戻った時に変態という認識だけで私を見てほし
くはありませんからね。どうも、この街は清武が最も強
いと思われている感じがありますが実は彼とは、旧知の
仲でして一度も敗れた事はありません。私は彼のように
空手は使えませんが合気道と催眠術を融合させた一子相
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後にあなたは私と会った事も視聴覚室で起こった一切の
出来事を記憶の底に沈めて普通に過ごせるようになりま
すが完璧な能力ではありませんので解除するワードを与
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ないの”となります」
「……」
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しない事を小学生でも知っていたので目を見開いていた。
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