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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯30. トランプゲーム”練習プレイ” 休憩タイム
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霞実がスペシャルドリンクを持って戻って来ると各々
ジュースを手に取り、ストローに口を付けて渇いた喉に
流し込んでいく。
「うめぇ~、霞実ちゃん。このジュースは最高だよ!」
「そう? それは先生も嬉しいわ」
明石の褒め言葉に席に座るのも忘れる位に笑顔が滲み
出ていた霞実。
「確かにスペシャルと言うだけの事はありますね。僕的
にも美味です」
「そう言って貰うと更に嬉しいっ」
飲み物にうるさい哀川も、あっさりと認める実力を秘
めたジュースにタカフミが自己分析を述べ始める。
「僕も美味しいと思います! どちらが、どのオレンジ
かは分かりませんが酸味の利いた酸っぱい物と糖度が高
くて濃い目の物をブレンドしてて、その割合が絶妙なの
でフルーティかつ後味が後を引く感じで、いつまでも飲
んでいたくなる感じがしました」
「それはまた確かな分析力よね。正解よ。割合に関して
は秘密なんだけどねっ」
「えぇ~。秘密なのかよー」
明石は少しだけ不満の声を漏らすが軽いツッコミ程度
の音量であった為、笑いの渦が起きていた。
「先生だからって生徒に何でも教えるのは何か違うと思
うんだ。時には考えさせる事も大切な気がするの。で、
さっきから沈黙を守ってる立花さんの感想を頂きたいん
だけど良いかしら?」
「ご指名を受けたからには無視できないので正直に言わ
せて貰いますがブレンドの件は先に言われてしまったの
で肝心なポイントを私から補足させて貰います」
「先生、メンタル強いから遠慮はいらないわよ」
言葉とは裏腹に小さく深呼吸をしてマイナス発言でも
耐えられるように背筋をピンと伸ばして着席して、その
時を待った。もちろん男三人の視線も立花に一点集中を
している。
「何か注目されるのって緊張しますけど悪い気はしない
ですね!」
「もったいつけないで、さっさと話せよ」
焦れてきた哀川が催促する。
「それじゃぁ、言わせて貰います。このジュースの最大
の長所は果肉の均一された粒の大きさです」
「粒の大きさ!?」
明石は天井に視線を向けて何の事を言っているのかの
判断がつかない動きをしていた。
「成程、そういう事かっ」
哀川は、言葉に出してタカフミは頷いて理解した事を
表現していた。
「だから答えは何だよ! 俺だけ置いてきぼりにするの
は無しにしようぜっ」
顔から火が出る位に真っ赤になりながらも怒ってると
いうよりかは恥ずかしくなった感じであり、懇願する様
なトーンの発言だった。その焦って動揺しモジモジする
姿が可愛かったが困らせるのも悪い気がして直ぐに行動
に移す立花。
「そうですね。あまり引っ張る程の内容でも無いので、
正解を言います。つまり、喉越しです。ストローに入っ
て尚且つ、心地良い感じに保つ”大きさ”に整えられた果
肉が美味しさを倍増させているんです。そうですよね?」
「立花さん。大正解よ! 全員に喜んで貰って嬉しいわ」
この時、一緒に菓子が欲しかったのを言える空気では
無かった事に残念な気持ちになっている少年達であった。
ジュースを手に取り、ストローに口を付けて渇いた喉に
流し込んでいく。
「うめぇ~、霞実ちゃん。このジュースは最高だよ!」
「そう? それは先生も嬉しいわ」
明石の褒め言葉に席に座るのも忘れる位に笑顔が滲み
出ていた霞実。
「確かにスペシャルと言うだけの事はありますね。僕的
にも美味です」
「そう言って貰うと更に嬉しいっ」
飲み物にうるさい哀川も、あっさりと認める実力を秘
めたジュースにタカフミが自己分析を述べ始める。
「僕も美味しいと思います! どちらが、どのオレンジ
かは分かりませんが酸味の利いた酸っぱい物と糖度が高
くて濃い目の物をブレンドしてて、その割合が絶妙なの
でフルーティかつ後味が後を引く感じで、いつまでも飲
んでいたくなる感じがしました」
「それはまた確かな分析力よね。正解よ。割合に関して
は秘密なんだけどねっ」
「えぇ~。秘密なのかよー」
明石は少しだけ不満の声を漏らすが軽いツッコミ程度
の音量であった為、笑いの渦が起きていた。
「先生だからって生徒に何でも教えるのは何か違うと思
うんだ。時には考えさせる事も大切な気がするの。で、
さっきから沈黙を守ってる立花さんの感想を頂きたいん
だけど良いかしら?」
「ご指名を受けたからには無視できないので正直に言わ
せて貰いますがブレンドの件は先に言われてしまったの
で肝心なポイントを私から補足させて貰います」
「先生、メンタル強いから遠慮はいらないわよ」
言葉とは裏腹に小さく深呼吸をしてマイナス発言でも
耐えられるように背筋をピンと伸ばして着席して、その
時を待った。もちろん男三人の視線も立花に一点集中を
している。
「何か注目されるのって緊張しますけど悪い気はしない
ですね!」
「もったいつけないで、さっさと話せよ」
焦れてきた哀川が催促する。
「それじゃぁ、言わせて貰います。このジュースの最大
の長所は果肉の均一された粒の大きさです」
「粒の大きさ!?」
明石は天井に視線を向けて何の事を言っているのかの
判断がつかない動きをしていた。
「成程、そういう事かっ」
哀川は、言葉に出してタカフミは頷いて理解した事を
表現していた。
「だから答えは何だよ! 俺だけ置いてきぼりにするの
は無しにしようぜっ」
顔から火が出る位に真っ赤になりながらも怒ってると
いうよりかは恥ずかしくなった感じであり、懇願する様
なトーンの発言だった。その焦って動揺しモジモジする
姿が可愛かったが困らせるのも悪い気がして直ぐに行動
に移す立花。
「そうですね。あまり引っ張る程の内容でも無いので、
正解を言います。つまり、喉越しです。ストローに入っ
て尚且つ、心地良い感じに保つ”大きさ”に整えられた果
肉が美味しさを倍増させているんです。そうですよね?」
「立花さん。大正解よ! 全員に喜んで貰って嬉しいわ」
この時、一緒に菓子が欲しかったのを言える空気では
無かった事に残念な気持ちになっている少年達であった。
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