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捜査開始
24. 八日目、自宅作業(手帳の秘密Ⅰ)
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自宅に戻ると玄関の扉の鍵を閉めて上からチェーンを掛けて部屋の様子を確認
する。不審人物が見当たらない事が分かると革靴の中敷から手帳を取り出して机
の一番上の引き出しに入れる。喉が渇いてきたのでヤカンを火に掛けてコーヒー
を飲む事にする。
三分後、沸騰した事を知らせる笛の音色が部屋中に鳴り響いた。後藤は火元を
切るとコーヒーカップにディズニーキャラクターの絵が描かれてあるスプーンを
添えて右手に持ち、滅多に飲まないインスタントコーヒーの瓶を棚から取り出し
て左手に抱えてテーブルの上に置いた。カップにコーヒーの粉を二杯入れて瓶の
蓋をしてからラベルを数秒見る。瞳にはブルーマウンテンと映っている。香りが
高く、気持ちが落ち着くので気分転換に飲んでいるのだ。ちなみに朝食時には、
低価格の品を飲んでいる。
両手に荷物が無くなった所でヤカンを取りに行き、カップにお湯を八割程、注
いでからスプーンでゆっくりと掻き混ぜる。上品な豆の香りが辺りに広がると鼻
を近づけて数回吸い込む。不思議と沈んでいた気持ちも徐々に和らいでゆく様な
感覚に落ちていた。コーヒーを口に含んでリラックスタイムが終了すると本日入
手した証拠品であるロール状の紙と木島課長の手帳と思われる物をキッチンテー
ブルの上に置いて、どちらから、先に調べるか腕を組みながら真剣に考え始める。
五分考えて頭を整理すると手帳から調べた方が早いと結論が出た。手帳の中身
を隅から隅まで目を通すが事件に関係する事は書かれていなかった。
(そんな事があるのか? デッドスペースに隠す位だから重要な手掛かりがあっ
ても良い筈だろう)
戸惑いを隠せない後藤は木島課長の気持ちになって熱心に考えてみると一つの
答えが導き出される。
「つまり、手帳が見付かった時に容易には判らない場所に隠してあるって事か!」
後藤は手帳のカバーを外して中を丁寧に調べていく。メモ用紙等は見当たらな
かったが背表紙の左側部分の内側を触ると微妙な膨らみが感じられる。逸る気持
ちを抑える為、深呼吸を二回して呼吸を整えると机の引き出しから、カッターナ
イフとカッターベースを持ってきてキッチンテーブルの右端にカッターベースを
敷いて、その上に手帳を立たせると背表紙に使われている厚紙部分の中央に切り
込みを入れていく。興奮からか手が少し震えるが割と綺麗に行う事ができた。
切り取られた厚紙を左右に引っ張ると中に銀色の物体が入っている事が分かり、
逆さにしてテーブルに落下させる。
「ガタッ」
重量感のある音が響いて隠されていた物体の正体が明らかになる。
「鍵だっ!」
直径3センチの小さい鍵である。鍵にはキーホルダーや名札等は一切無く、鍵
本体を調べて見るも何処の鍵なのかを見分ける事が出来なかった。番号だけが刻
印されていただけであった。
する。不審人物が見当たらない事が分かると革靴の中敷から手帳を取り出して机
の一番上の引き出しに入れる。喉が渇いてきたのでヤカンを火に掛けてコーヒー
を飲む事にする。
三分後、沸騰した事を知らせる笛の音色が部屋中に鳴り響いた。後藤は火元を
切るとコーヒーカップにディズニーキャラクターの絵が描かれてあるスプーンを
添えて右手に持ち、滅多に飲まないインスタントコーヒーの瓶を棚から取り出し
て左手に抱えてテーブルの上に置いた。カップにコーヒーの粉を二杯入れて瓶の
蓋をしてからラベルを数秒見る。瞳にはブルーマウンテンと映っている。香りが
高く、気持ちが落ち着くので気分転換に飲んでいるのだ。ちなみに朝食時には、
低価格の品を飲んでいる。
両手に荷物が無くなった所でヤカンを取りに行き、カップにお湯を八割程、注
いでからスプーンでゆっくりと掻き混ぜる。上品な豆の香りが辺りに広がると鼻
を近づけて数回吸い込む。不思議と沈んでいた気持ちも徐々に和らいでゆく様な
感覚に落ちていた。コーヒーを口に含んでリラックスタイムが終了すると本日入
手した証拠品であるロール状の紙と木島課長の手帳と思われる物をキッチンテー
ブルの上に置いて、どちらから、先に調べるか腕を組みながら真剣に考え始める。
五分考えて頭を整理すると手帳から調べた方が早いと結論が出た。手帳の中身
を隅から隅まで目を通すが事件に関係する事は書かれていなかった。
(そんな事があるのか? デッドスペースに隠す位だから重要な手掛かりがあっ
ても良い筈だろう)
戸惑いを隠せない後藤は木島課長の気持ちになって熱心に考えてみると一つの
答えが導き出される。
「つまり、手帳が見付かった時に容易には判らない場所に隠してあるって事か!」
後藤は手帳のカバーを外して中を丁寧に調べていく。メモ用紙等は見当たらな
かったが背表紙の左側部分の内側を触ると微妙な膨らみが感じられる。逸る気持
ちを抑える為、深呼吸を二回して呼吸を整えると机の引き出しから、カッターナ
イフとカッターベースを持ってきてキッチンテーブルの右端にカッターベースを
敷いて、その上に手帳を立たせると背表紙に使われている厚紙部分の中央に切り
込みを入れていく。興奮からか手が少し震えるが割と綺麗に行う事ができた。
切り取られた厚紙を左右に引っ張ると中に銀色の物体が入っている事が分かり、
逆さにしてテーブルに落下させる。
「ガタッ」
重量感のある音が響いて隠されていた物体の正体が明らかになる。
「鍵だっ!」
直径3センチの小さい鍵である。鍵にはキーホルダーや名札等は一切無く、鍵
本体を調べて見るも何処の鍵なのかを見分ける事が出来なかった。番号だけが刻
印されていただけであった。
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