黒庭 ~閉ざされた真実~

五十嵐 昌人

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捜査最終日

注意:84. 十一日目(謹慎三日)、山城の告白③

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「庭村さんの事も聞きたいのですがイジメの内容は、どんなだった
んでしょうか? もちろん他言はしません」
「そうですね。普通は気になりますよね。後藤さんを信頼して話し
ますが最初に男子生徒グループからの暴行が始まりました。夏は半
袖の服に隠れる範囲内を集中的に狙ってました」
「つまり、顔や腕、足の部分は暴行されなかった訳ですね」
「そうです。見える部分は無傷でしたが私は実際に殴られた痣を見
させて貰いましたので、それはもう酷い状態でした。紫色の痣と青
痣が多数あって、よく我慢しているなと感心した程ですよ」
「事実は、そうだったんですね。それで女子生徒グループは何をし
たんでしょうか? 話せる範囲で構いません」
「男子生徒グループから暴行があった翌日は、女子生徒グループの
イジメる日でして具体的には洋服を脱がせて写真を撮って反応を楽
しんでいたようです。恥ずかしの刑と呼んでいるのを他の女子生徒
から聞きました。最初は半ケツだったらしいのですが……」
「まさかとは思いますが局部もですか!?」
「えぇ、5回目位だったと聞きました。実行に移した時は決まって
朝礼が始まる前に黒板に写真が貼り出されていたそうです」
「何て酷い事を……」
「最初こそ、顔から火が出る位、恥ずかしい想いをしてたらしいで
すがアソコには自信があったみたいで女子生徒の反応を楽しんでい
た所もあったみたいです」
「成程、そういう趣向もあったのですね。それなら助っ人の出番は
無かったのですか!?」
「嫌、そうは行かなかったんです。イジメられる対象者が恍惚の表
情を浮かべているなんてのはイジメる側にとっては面白くも何とも
ない状況ですから男子生徒と合同会議を開いて、ある結論に至った
んですよ」
「局部よりも効果がある方法なんてあるのでしょうか?」
 考えるよりも先に口に出している後藤だったが正解を欲している
表情も混ざっていたので十分な間を省いて話し始める山城。
「個人差もあるでしょうが菊門です。それも度アップのですよ!」
「そっちでしたか。確かに相当恥ずかしいですね。実際に反応は、
どうだったんですか?」
「登校するなり、在籍する教室近くの同級生からクスクスと笑われ
ていたので黒板の写真を観たら自分の顔が、はっきりと確認できる
状態でパンツ一丁姿の写真と菊門が丸出しの度アップ写真と下がっ
ている下着が同一なのを確認出来る写真だったので発狂しながら、
写真をビリビリに破ったそうです」
「つまり、室木さん本人である事を証明する写真になった訳ですね!」
「例え合成であっても、写真からは、そういう意味として伝わる事
になります。その日の帰りに私の所に来て我慢の限界に達したので
助っ人を紹介して欲しいと頼まれました。誰がやったのかも調査し
たいとも話してましたよ」
「しかし、暴行されて無理やり撮影した訳でも無いし、女子生徒か
ら撮られた記憶も無かったんですよね。一体、いつ撮られたんです
か?」
「結局の所、男子生徒グループが暴行で気絶させた時がありまして
、そこに女子生徒グループが合流し写真を撮った事が分かりました」
「八人も現場に集まってたとしたら目撃情報は多数ある可能性が高
いですよね?」
「後で分かった事ですが目撃者は二人だけだったみたいです。今、
思えば運が良かったとは言い難いですが……」
 歯切れが悪くなった所で山城が麦茶が飲みたいと言い出して席を
外す事となった。

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