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捜査最終日
89. 十一日目(謹慎三日)、山城の告白⑧
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「六人目は女子生徒で三つ編みをハサミでジョキジョキに切られた
後にバリカンでモヒカンヘアーにされました」
「あぁ、そっち方面で来ましたか。髪は女性の命と言われる位です
から精神的なダメージは大きかったんじゃないですか?」
「それが後でモヒカンになりたての事を聞いたら暗い表情を演技し
てただけで髪はまた伸びてくるから気にしてなかったというんです」
「そんな簡単なもんでしょうか?」
「えぇ、私も、どうしても腑に落ちなかったので相手から交換条件
があったのかを訪ねました。するとハニカミながら好きな人が沢山
愛してくれるのを条件にOKを出したそうです」
「成程、残り二人のメンバーに対してプレッシャーを掛ける意味合
いが強いんですね。しかし、何故、その子だけが罰を免れたのでし
ょうか?」
「そう思われがちなんですが実は続きがありまして、お目当ての彼
と一晩過ごした翌日に学校へ登校して初めて女性の後頭部に”私の
アソコはごうもうです”の文字を入れられていた事に気付いたそう
です。コンプレックスをバラされたと言ってかなり精神的なショッ
クを受けてましたね」
「文字を入れられている事に全く気付かなかったんですね」
「えぇ、彼の焦らし&愛撫のテクニックに夢中になっていて彼女が
満足すると彼から髪型をアレンジしてあげるみたいな話があったそ
うで寝ている間にカットされたとしか考えられないのと縞々の模様
が入った位に思っていたそうです」
「二人は最初から許す気なんて無かったんですね。精神的ショック
と言いますと転校でしょうか?」
「えぇ、3日位は登校してましたが噂が広がり過ぎてしまって全員
の視線が冷たく感じて自分の居場所を感じられなくなり、転校を決
断したと聞いています」
「そうでしたか。幾ら代名詞とは言え、思春期の男女がアソコとい
う文字を見聞きして連想する事はきっと同じ部分を指すでしょうし、
平仮名で書かれていても関連して剛毛と脳内変換する生徒も多かっ
たでしょうから、ある意味、性癖をバラされるよりも精神的ダメー
ジが強かったかもしれないですね」
「まぁ、転校して誰も知らない場所で再出発できたという情報も入
ってますので彼女は前に進んだと思ってます」
思い詰めた表情をしながら目を瞑り始めた山城。
「その言い方ですと前に進めていないメンバーが居るように聞こえ
るんですが……」
「それを話す前に一つだけ、当時の状況を補足しますと罰を受ける
対象となっている人数が残り二人になる頃には教室で室木に対して
の対応が180度変わり、仲良しアピールをする生徒が増え出しま
した」
「つまり、仲良くする事で卒業までの安全を確保するという考えに
至った訳ですね」
「お恥ずかしいですが、その通りです。誰だって自分が可愛いです
から生徒達の行動を私にはとても責められませんよ。無視を決め込
んでいた生徒会長が先陣を切った事も大きかったかもしれません」
「その人物の本心が分かっている状態では仲が良いというのも微妙
ですねっ」
「えぇ、その通りです。室木は当時の二人(黒沢と庭村)の計画立
案力と大胆な実行力に強烈に惹かれて行ったと話してました」
後藤は残り二人が、どんな罰を受けるのかを当時の生徒と同じよ
うに想像しながら、話の続きを待った。
後にバリカンでモヒカンヘアーにされました」
「あぁ、そっち方面で来ましたか。髪は女性の命と言われる位です
から精神的なダメージは大きかったんじゃないですか?」
「それが後でモヒカンになりたての事を聞いたら暗い表情を演技し
てただけで髪はまた伸びてくるから気にしてなかったというんです」
「そんな簡単なもんでしょうか?」
「えぇ、私も、どうしても腑に落ちなかったので相手から交換条件
があったのかを訪ねました。するとハニカミながら好きな人が沢山
愛してくれるのを条件にOKを出したそうです」
「成程、残り二人のメンバーに対してプレッシャーを掛ける意味合
いが強いんですね。しかし、何故、その子だけが罰を免れたのでし
ょうか?」
「そう思われがちなんですが実は続きがありまして、お目当ての彼
と一晩過ごした翌日に学校へ登校して初めて女性の後頭部に”私の
アソコはごうもうです”の文字を入れられていた事に気付いたそう
です。コンプレックスをバラされたと言ってかなり精神的なショッ
クを受けてましたね」
「文字を入れられている事に全く気付かなかったんですね」
「えぇ、彼の焦らし&愛撫のテクニックに夢中になっていて彼女が
満足すると彼から髪型をアレンジしてあげるみたいな話があったそ
うで寝ている間にカットされたとしか考えられないのと縞々の模様
が入った位に思っていたそうです」
「二人は最初から許す気なんて無かったんですね。精神的ショック
と言いますと転校でしょうか?」
「えぇ、3日位は登校してましたが噂が広がり過ぎてしまって全員
の視線が冷たく感じて自分の居場所を感じられなくなり、転校を決
断したと聞いています」
「そうでしたか。幾ら代名詞とは言え、思春期の男女がアソコとい
う文字を見聞きして連想する事はきっと同じ部分を指すでしょうし、
平仮名で書かれていても関連して剛毛と脳内変換する生徒も多かっ
たでしょうから、ある意味、性癖をバラされるよりも精神的ダメー
ジが強かったかもしれないですね」
「まぁ、転校して誰も知らない場所で再出発できたという情報も入
ってますので彼女は前に進んだと思ってます」
思い詰めた表情をしながら目を瞑り始めた山城。
「その言い方ですと前に進めていないメンバーが居るように聞こえ
るんですが……」
「それを話す前に一つだけ、当時の状況を補足しますと罰を受ける
対象となっている人数が残り二人になる頃には教室で室木に対して
の対応が180度変わり、仲良しアピールをする生徒が増え出しま
した」
「つまり、仲良くする事で卒業までの安全を確保するという考えに
至った訳ですね」
「お恥ずかしいですが、その通りです。誰だって自分が可愛いです
から生徒達の行動を私にはとても責められませんよ。無視を決め込
んでいた生徒会長が先陣を切った事も大きかったかもしれません」
「その人物の本心が分かっている状態では仲が良いというのも微妙
ですねっ」
「えぇ、その通りです。室木は当時の二人(黒沢と庭村)の計画立
案力と大胆な実行力に強烈に惹かれて行ったと話してました」
後藤は残り二人が、どんな罰を受けるのかを当時の生徒と同じよ
うに想像しながら、話の続きを待った。
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