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序章
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「アチラの世界に貴方様の居場所はもう何処にも存在しませんよ。」
ハイラはまた、不気味な笑いを浮かべた。
必要以上にこちらには近寄ってこないが、そこに立っているだけで体が強ばり、身動きが出来なくなる。
まさに蛇に睨まれた蛙だ。
あのつぶらな筈の瞳も今では目だけで人を殺す事すら可能にしてしまいそうである。
「それでは、貴方様の今後の御冥福を心よりお祈り申し上げます。」
そして一礼したハイラの姿を最後に、真っ白な世界は終わった。
次に見たのはボロボロの社だった。
一歩踏み入れるばギシギシと音がする。
中へ入ると、一枚の紙が置いてあった。
『言い忘れておりましたが、貴方様は今後、『イザナギ』と名乗って下さい。
それ相応の神の力というものを使う事が出来ます。
まぁ使うことが出来ると言っても無限に使うことが出来る訳ではありません。
無茶をすることがありませんように。……』
「あんた…なにやっとん?」
と顔を上げると見たことない人が居た。女の人だ。
手紙にはまだ先があったが、そんな事よりもこの人の方に目がいった。
「貴方は?」
「私はイザナミ。私も貴方と一緒で、ハイラに此処に送られたの。
って言っても、私が此処に来たのは1ヶ月も前だけどね。」
草はらに腰を下ろす彼女の隣へ行き、空を眺めた。
朝なのにも関わらず、此処には太陽と言われるものがなかった。
「暗いよね。まだお昼のはずなのに。太陽がないとこんなものなんだね。」
と笑う彼女の顔も見えないほど、あまりは暗かった。
「貴方はイザナギ、私はイザナミ。名前似てるね。」
と笑いあった。どうも彼女は神様というものを知らないようだ。
「そりゃあそうだよ。男はギ、女はミって言うんだ。」
「そうなんだ。じゃあ私は女の子って認められたのかな?」
?女の子って認められた?何言っているんだこの子は?
「そう。イザナギとイザナミは夫婦の神様で色々な神様を産み出すんだ。
1番有名なのは、天照大御神。月詠という神様もイザナギとイザナミから産まれたんだ。」
「へー。なんかそんな存在になっただなんて信じられないね。」
ふふ。と君の笑い声が聞こえた。
「じゃあ私達は将来、夫婦なんだ。」
君の声があまりにも楽天過ぎてこの後が心配だった。
僕は、イザナミの最後を知っている。2番目に有名なのはヒノガクツチ。
ヒノガクツチを産む時に、イザナミの体は炎に包まれる。
そのことだけは、言えなかった。人の最後を余り口にはしたくない。
「そう言えば、此処は何処だ?」
イザナギとイザナミは2人で協力し日本を作る神様だ。
ここに土地があると言う事は日本ではない。
「日本じゃあないことは確か。日本なら1日ちょっとで一周できないでしょ。」
あっそのへんの常識はあるんだ。そう思われても、仕方ないだろう。
なんせ、日本の神様を知らない人だ。
常識を知らないと思われても仕方ないだろう。
「1日ちょっとで一周。日本よりも小さい。」
「何ブツブツ言ってるの?」
顔も見えない彼女だが、彼女が近くで顔をのぞき込んできていることは分かった。
「ねぇ、日本を作ろ!」
「え?……」
やっぱりいきなりはダメだったか?しばらく考え込んだ彼女はいきなり大声で言った。
「いいですよ!面白そう!!作ろ作ろ!」
まるで、ピタゴリスイッチを作る小学低学年のような反応だ。
そんな感じで日本作れるもんなのか?そんなチャチャパで日本なんてできるのか?
確か2人で矛を回し、日本を作る。
大変そうな仕事ではないけれど、そんな気持ちで作ってもいいのだろうか。そんな俺の心配なんて他所に、彼女の飛び跳ねながら
「作ろ作ろ!」
と元気な声が聞こえてきた。
この時は、今後の俺なんて何も考えていなかった。
この後、まさか神様であるはずの俺があんな事になるなんて。
ハイラはまた、不気味な笑いを浮かべた。
必要以上にこちらには近寄ってこないが、そこに立っているだけで体が強ばり、身動きが出来なくなる。
まさに蛇に睨まれた蛙だ。
あのつぶらな筈の瞳も今では目だけで人を殺す事すら可能にしてしまいそうである。
「それでは、貴方様の今後の御冥福を心よりお祈り申し上げます。」
そして一礼したハイラの姿を最後に、真っ白な世界は終わった。
次に見たのはボロボロの社だった。
一歩踏み入れるばギシギシと音がする。
中へ入ると、一枚の紙が置いてあった。
『言い忘れておりましたが、貴方様は今後、『イザナギ』と名乗って下さい。
それ相応の神の力というものを使う事が出来ます。
まぁ使うことが出来ると言っても無限に使うことが出来る訳ではありません。
無茶をすることがありませんように。……』
「あんた…なにやっとん?」
と顔を上げると見たことない人が居た。女の人だ。
手紙にはまだ先があったが、そんな事よりもこの人の方に目がいった。
「貴方は?」
「私はイザナミ。私も貴方と一緒で、ハイラに此処に送られたの。
って言っても、私が此処に来たのは1ヶ月も前だけどね。」
草はらに腰を下ろす彼女の隣へ行き、空を眺めた。
朝なのにも関わらず、此処には太陽と言われるものがなかった。
「暗いよね。まだお昼のはずなのに。太陽がないとこんなものなんだね。」
と笑う彼女の顔も見えないほど、あまりは暗かった。
「貴方はイザナギ、私はイザナミ。名前似てるね。」
と笑いあった。どうも彼女は神様というものを知らないようだ。
「そりゃあそうだよ。男はギ、女はミって言うんだ。」
「そうなんだ。じゃあ私は女の子って認められたのかな?」
?女の子って認められた?何言っているんだこの子は?
「そう。イザナギとイザナミは夫婦の神様で色々な神様を産み出すんだ。
1番有名なのは、天照大御神。月詠という神様もイザナギとイザナミから産まれたんだ。」
「へー。なんかそんな存在になっただなんて信じられないね。」
ふふ。と君の笑い声が聞こえた。
「じゃあ私達は将来、夫婦なんだ。」
君の声があまりにも楽天過ぎてこの後が心配だった。
僕は、イザナミの最後を知っている。2番目に有名なのはヒノガクツチ。
ヒノガクツチを産む時に、イザナミの体は炎に包まれる。
そのことだけは、言えなかった。人の最後を余り口にはしたくない。
「そう言えば、此処は何処だ?」
イザナギとイザナミは2人で協力し日本を作る神様だ。
ここに土地があると言う事は日本ではない。
「日本じゃあないことは確か。日本なら1日ちょっとで一周できないでしょ。」
あっそのへんの常識はあるんだ。そう思われても、仕方ないだろう。
なんせ、日本の神様を知らない人だ。
常識を知らないと思われても仕方ないだろう。
「1日ちょっとで一周。日本よりも小さい。」
「何ブツブツ言ってるの?」
顔も見えない彼女だが、彼女が近くで顔をのぞき込んできていることは分かった。
「ねぇ、日本を作ろ!」
「え?……」
やっぱりいきなりはダメだったか?しばらく考え込んだ彼女はいきなり大声で言った。
「いいですよ!面白そう!!作ろ作ろ!」
まるで、ピタゴリスイッチを作る小学低学年のような反応だ。
そんな感じで日本作れるもんなのか?そんなチャチャパで日本なんてできるのか?
確か2人で矛を回し、日本を作る。
大変そうな仕事ではないけれど、そんな気持ちで作ってもいいのだろうか。そんな俺の心配なんて他所に、彼女の飛び跳ねながら
「作ろ作ろ!」
と元気な声が聞こえてきた。
この時は、今後の俺なんて何も考えていなかった。
この後、まさか神様であるはずの俺があんな事になるなんて。
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