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面談を終えて
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お役人に案内されるがまま、面談へと向かった。
軽い面談は、女性専用の寮に案内されてから行われた。
寮長さんと差し向かいで話す。
「毎朝起きたあと寮の掃除がありますが、できますか?」
あたしは即答していた。
「はい、ずっと母子家庭でしたので、大丈夫です。」
嘘だ。掃除なんてしたことない。
けれど、できないと言ったらきっとこの面談は失敗だ。だから、あたしは瞬時にそう答えていたのだ。
寮長さんの質問は続く。
「食事はこちらで用意することもできますが、交代制で作るような習慣ができています。あなたは料理はできますか?」
「今まで毎日自炊です。何でも作れます!」
こちらは自信があった。
あたしの料理は、冒険仲間から『料理屋に転職した方がいいんじゃ』と言われるほどの腕前。
だけど、料理屋になる自信はなかった。せいぜい仲間内に食べさせて、美味しいねと言われる程度だな、と。
それからは、その他寮生活の規則を聞かされて、早速相部屋に入る……が、相部屋と言われたその部屋、半分はどうやら空きスペースのようだった。実質的に、かなり広い個室を与えられたと言っていいだろう。
あたしは少し安心して、早速ですが今日の夕飯を作らせてください、と申し出た。
シーフードピラフを炊きながら、魔力草たっぷりのスープをことことことこと。
6人分の料理は、いつもの自分のためだけの料理よりも格段に楽しかった。
「すごーい! 美味しい!」
「ピラフって、炊飯器で作るんだ!?」
「スープの出汁が最高! なにで出汁取るの!?」
もちろん(?)、あたしの料理は大好評だった。
あたしはその日、満足して眠りに就いた。これならこの寮での生活をこのままやっていける、そう確信していた。
軽い面談は、女性専用の寮に案内されてから行われた。
寮長さんと差し向かいで話す。
「毎朝起きたあと寮の掃除がありますが、できますか?」
あたしは即答していた。
「はい、ずっと母子家庭でしたので、大丈夫です。」
嘘だ。掃除なんてしたことない。
けれど、できないと言ったらきっとこの面談は失敗だ。だから、あたしは瞬時にそう答えていたのだ。
寮長さんの質問は続く。
「食事はこちらで用意することもできますが、交代制で作るような習慣ができています。あなたは料理はできますか?」
「今まで毎日自炊です。何でも作れます!」
こちらは自信があった。
あたしの料理は、冒険仲間から『料理屋に転職した方がいいんじゃ』と言われるほどの腕前。
だけど、料理屋になる自信はなかった。せいぜい仲間内に食べさせて、美味しいねと言われる程度だな、と。
それからは、その他寮生活の規則を聞かされて、早速相部屋に入る……が、相部屋と言われたその部屋、半分はどうやら空きスペースのようだった。実質的に、かなり広い個室を与えられたと言っていいだろう。
あたしは少し安心して、早速ですが今日の夕飯を作らせてください、と申し出た。
シーフードピラフを炊きながら、魔力草たっぷりのスープをことことことこと。
6人分の料理は、いつもの自分のためだけの料理よりも格段に楽しかった。
「すごーい! 美味しい!」
「ピラフって、炊飯器で作るんだ!?」
「スープの出汁が最高! なにで出汁取るの!?」
もちろん(?)、あたしの料理は大好評だった。
あたしはその日、満足して眠りに就いた。これならこの寮での生活をこのままやっていける、そう確信していた。
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