【完結】出来損ないのオメガですが王族アルファに寵愛されてます~二度目の恋は天使と踊る~

高井うしお

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 暗い部屋のランプの明かりに、ランの白い胸が浮かび上がる。

「……綺麗なもんだ」

 男のごつごつした手が、その上を這い回る。ランはそのぞわぞわした感覚の不快さに身をよじる。

「……やめろっ」
「あのすました顔をした王太子殿下が知ったら怒り狂うかな」
「うっ!」

 そう言いながら男はランの乳首をつねりあげた。そしてランの上に覆い被さると、赤くなったそこに舌を這わす。不快感にぷつぷつと肌が粟立っていくのを感じ、ランは思い切り男を蹴った。

「やっ……!」
「黙れ」

 男に遠慮のない平手打ちを何度も食らわされて、ランの視界はチカチカするほどの衝撃を受ける。
 ランがぐったりとしたところで、男の手が性急にランのズボンと下着を剥いでいった。

「これはこれは」

 露わになったランの性器は恐怖で縮こまっていた。膝頭を掴んでそこを無理矢理に広げる。外気にひくつくその花蕾を目にして、男は上機嫌に口笛を吹いた。

「放せっ! くそっ」

 ランもされるがままにはなっていない。男の手に反抗して滅茶苦茶に暴れるが、男の力は強く、どうにもならない。

『動くな』 

 その時だった。男の口が威圧の呪文を呟く。その声はあの炎の中で聞いた声だった。

「あ……あ……」

 ぞっとする感覚とともに、ランの全身から力が抜けていく。

「しょせんオメガだ。アルファの異能の前に何ができるというんだ」
「や、やだ……」

 男の手がまったく抵抗できなくなったランの首元に伸びる。

「ここは真っさらなのな……いいことを考えた。お前を無茶苦茶に犯し尽くして項を噛んでやるよ。そして道端に捨ててやる」
「ひっ……!?」

 男は下卑た笑いを浮かべると、ランの片足を肩に担ぎ上げた。無防備に晒されるランの性器と後孔、そこに指が無遠慮に入り込む。

「ひうっ……!」
「さすが王太子を惑わした妃殿下の穴だ。吸い付いてくる」
「や……めろ、抜けっ」

 もはや抵抗にもならないランの身じろぎを男は笑った。

「さぁ、もう一本」

 青ざめるランの表情は男を昂ぶらせるだけだった。二本に増えた指がぐにぐにとランの腔をかき回す。顔を背け、必死にランが耐えている間に、更にもう一本指を増やされ、ランは圧迫感に呻いた、

「ぐっ……ぐうっ……」
「さて、味わわせていただきましょうか」

 ぞっとするその宣告に、ランは声を震わせた。

「やめろ……っ、それだけは……」

 男の一物がランの後孔にあてがわれる。ぐっと男が前のめりに被さってくる感覚に、ランは涙を流しながら首を振った。

「嫌ぁ!」
「ははは、王太子はどんな顔をするかなぁ」

 そう男がランの耳元で呟いた時だった。急に男の動きが止まる。

「……?」
「それ以上動くな、少しでも動けばお前は死ぬ」

 低く、怒りを孕んだ声がする。ランは目を見開いた。この声をどれだけ待っただろうか。

「レクス……っ」
「ラン、遅くなった」

 そこには剣を男の首元に突きつけたレクスが立っていた。
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