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9話 ローズマリー栽培実験
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「そうだ、お昼にしましょう。ザールさんの分もありますよ」
「本当ですか、ありがたい!」
私はバスケットを開けた。中にはハムと野菜を挟んだバケットサンドに林檎っぽい……フルーツ、それから焼き菓子。とりあえずサンドイッチを食べて私は見た事のない果実を手にした。
「この果物は何かしら?」
「オオキイチゴですね。甘酸っぱくて美味しいですよ。ああ、皮ごと食べられます」
「本当ですね。思ったより柔らかい……苺というより桃みたい」
「そちらにはこの果物はないのですか?」
「はい、植物とかいろんなものが違います。同じものもありますが」
とりあえずこれは気に入った。ジャムにしても美味しそう。
「ほら、お茶……茶の木は私のいた世界と同じみたいです。加工方法がちょっと違うかもですが」
「へえ……お茶といえばこんな昔話がありますよ」
「昔話?」
「昔々、偉大な回復術師が人々の健康を願うと、神様から茶の種を賜ったとか。その時地に撒いたものが世界中に広がって、今のお茶になった……というお話です」
「ん……?」
その偉大な回復術師ってもしかして、この辞典を作った人では……。本が作られて三百年くらい経っているんだよね、昔話になっていても不思議ではない。ってことは。
「ザールさん、私全部じゃないけどハーブの殖やし方知ってます!」
「ほう……」
「もしかしたら本から出さなくても、私の世界のハーブが栽培できるかもしれません。そしたら私が帰った後も、低級ポーション作るの楽になりますよね!?」
「真白さん……」
ザールさんの顔が興奮と感動でキラキラしている。
「この棟の南側は日当たりも良いですしスペースもあります。……やってみても……いや、やりましょう!」
ぐっと拳を握りしめて、ザールさんは早口で言った。回復魔法の事になると人が変わるなぁ。でもこんなに熱心な人が研究棟にいないのかしら。ちょっと不思議。
「明日までに庭師に道具を一式借りてきます」
にこにこと微笑むザールさんを見つめながら、私はちょっと首を傾げたのだった。
「リベリオ、リベリオ!」
私は部屋に戻ると、早速リベリオを呼び出した。
『どうした』
「お茶の栽培を普及させたのは、もしかしてこの本を作った転移者の回復術師かしら?」
『ああ、そうだよ』
「って事は、ここの世界でもこの本のハーブを栽培できるって事?」
『そうだな、気候と土が合えば可能だ』
やっぱりそうか……。じゃあ私が栽培方法を知っているハーブなら、ここでも増やせるのね。何がいいかな。
『ただな、真白。やるのは構わんがここにはここの植物がある。そこを考えた方がいいぞ』
「あ……そうね」
私の出すハーブはここの植物からしたら外来植物って事になるのね。そしたら品数は絞った方がいい。とりあえずミントは除外。そしたら万能ハーブって言われているエルダーフラワーかしら、でも……騎士団で使うって考えたら……。
「よし、決めた」
私は頷くと、明日の為に早々に眠りについた。
「真白さん、待ってましたよ!」
「ザールさん、その格好は……」
翌日、私が救護棟に赴くとザールさんはいつもの白衣ではなくてごわごわのズボンにシャツにエプロン姿だった。
「ほら、土仕事ですから」
「そうですね」
「ところで何を植えるつもりなんです……?」
「はい、ローズマリーです。疲労や筋肉痛にいいし挿し木で増えるので。料理にも使えるし、お風呂に入れてもいいし、騎士団にはぴったりだと思って」
「なるほど」
それから私とザールさんは畑の予定地の近くに植木鉢を置いて、庭師から貰った土を運んでスコップでその中に入れなくてはならない。ふう……結構大変かも。
「おやおや……」
額に浮かぶ汗を拭った瞬間に聞こえてきた涼やかな声。この声は……フレデリック殿下だ。
「殿下……」
「やあ、昨日ブライアンが手間をかけさせたみたいだからね」
優しく細められた薄青の瞳の色に、私は思わず視線が吸い込まれそうになる。駄目駄目、あんまりじろじろ見ちゃ!
「いえ、ちゃんと自宅療養してくれればあとは大丈夫ですから」
「そうか……。ところで何をしているんだい?」
「あ、これですか。騎士団でよく使うハーブを植えてみようと思いまして」
「ふむ……」
フレデリック殿下は顎に手をやって少し考えると、いきなりガッと大きな植木鉢を抱えた。
「これをそっちに運ぶんだな」
「あっ、重いですよ!?」
「何、甲冑や剣を持って動く方がよっぽど重い」
慌てる私を笑い飛ばして、フレデリック殿下は日陰の方に植木鉢を移した。
「これでいいか? 次はどうするんだ?」
「殿下っ……?」
ザールさんも動揺しているようだ。落ち着き無く視線を泳がせながらうろうろしている。
「手伝うよ。面白そうだ」
面白そうって……王族にこんな事やらせていいのかしら。私はちょっと戸惑いつつも、植木鉢の隣に出してあるローズマリーを指差した。
「まずはこれの根元の葉っぱを取り除いて水揚げをします。土に挿す部分をこう……」
私は一本手にとってその葉っぱを取り除いた。そして水を貼ったコップにそれを挿す。
「一時間ほどこうしたら土に植えます」
「なるほど、おいザール。やるぞ」
「あ、はい……」
私達はチミチミと葉っぱを取り除きはじめた。それにしても……金の刺繍とモールのついた騎士団の団服のコートで地面にしゃがみ込んでハーブを摘んでいる王子の違和感がすごい。
私が思わずじっと見ているとふっとフレデリック殿下がこちらを見た。
「いい香りだ」
「ええ、気持ちがスッキリしますね」
「なぜ急にハーブを植える事に?」
「あ……それは……。私が帰った後も、何か役に立つものを残したくて……」
私が答えた瞬間、殿下の手の中のハーブがぽきっと折れた。
「あっ……、すまない……」
「いいですよ。気にしないで下さい。あとで何かに加工しますから」
「あ、ああ……」
殿下は慌てて次の枝を手にした。そして慎重に葉っぱをつまむ。
「できた……。ふう……」
殿下がやっと二、三本の葉っぱを取り除いた時には私とザールさんで残りの挿し木の準備が終わっていた。
「……どうも向いていないみたいだ」
あ、なんかすごい落ち込んでいる……。どうしよう……。
「いえ、私は土いじりは慣れてますから。それよりお気持ちが嬉しいです。殿下の挿し木は他とは別にして植えますね」
「そ、そうか……」
それを聞いたフレデリック殿下がまるで子供みたいに顔をくしゃくしゃにして笑った。
「さ、そろそろ隊に戻らねば。兵の練度が下がったらブライアンにドヤされてしまう」
「気を付けていってらっしゃい」
「ああ!!」
去って行く殿下に手を振って、お別れをする。殿下は思ったより……かわいい人だな。そう思って振り返ると、ザールさんは地面に四つん這いになっていた。
「ザールさん!」
「うう……殿下が草いじり……びっくりした……」
「しっかりしてくださいよ!」
「本当ですか、ありがたい!」
私はバスケットを開けた。中にはハムと野菜を挟んだバケットサンドに林檎っぽい……フルーツ、それから焼き菓子。とりあえずサンドイッチを食べて私は見た事のない果実を手にした。
「この果物は何かしら?」
「オオキイチゴですね。甘酸っぱくて美味しいですよ。ああ、皮ごと食べられます」
「本当ですね。思ったより柔らかい……苺というより桃みたい」
「そちらにはこの果物はないのですか?」
「はい、植物とかいろんなものが違います。同じものもありますが」
とりあえずこれは気に入った。ジャムにしても美味しそう。
「ほら、お茶……茶の木は私のいた世界と同じみたいです。加工方法がちょっと違うかもですが」
「へえ……お茶といえばこんな昔話がありますよ」
「昔話?」
「昔々、偉大な回復術師が人々の健康を願うと、神様から茶の種を賜ったとか。その時地に撒いたものが世界中に広がって、今のお茶になった……というお話です」
「ん……?」
その偉大な回復術師ってもしかして、この辞典を作った人では……。本が作られて三百年くらい経っているんだよね、昔話になっていても不思議ではない。ってことは。
「ザールさん、私全部じゃないけどハーブの殖やし方知ってます!」
「ほう……」
「もしかしたら本から出さなくても、私の世界のハーブが栽培できるかもしれません。そしたら私が帰った後も、低級ポーション作るの楽になりますよね!?」
「真白さん……」
ザールさんの顔が興奮と感動でキラキラしている。
「この棟の南側は日当たりも良いですしスペースもあります。……やってみても……いや、やりましょう!」
ぐっと拳を握りしめて、ザールさんは早口で言った。回復魔法の事になると人が変わるなぁ。でもこんなに熱心な人が研究棟にいないのかしら。ちょっと不思議。
「明日までに庭師に道具を一式借りてきます」
にこにこと微笑むザールさんを見つめながら、私はちょっと首を傾げたのだった。
「リベリオ、リベリオ!」
私は部屋に戻ると、早速リベリオを呼び出した。
『どうした』
「お茶の栽培を普及させたのは、もしかしてこの本を作った転移者の回復術師かしら?」
『ああ、そうだよ』
「って事は、ここの世界でもこの本のハーブを栽培できるって事?」
『そうだな、気候と土が合えば可能だ』
やっぱりそうか……。じゃあ私が栽培方法を知っているハーブなら、ここでも増やせるのね。何がいいかな。
『ただな、真白。やるのは構わんがここにはここの植物がある。そこを考えた方がいいぞ』
「あ……そうね」
私の出すハーブはここの植物からしたら外来植物って事になるのね。そしたら品数は絞った方がいい。とりあえずミントは除外。そしたら万能ハーブって言われているエルダーフラワーかしら、でも……騎士団で使うって考えたら……。
「よし、決めた」
私は頷くと、明日の為に早々に眠りについた。
「真白さん、待ってましたよ!」
「ザールさん、その格好は……」
翌日、私が救護棟に赴くとザールさんはいつもの白衣ではなくてごわごわのズボンにシャツにエプロン姿だった。
「ほら、土仕事ですから」
「そうですね」
「ところで何を植えるつもりなんです……?」
「はい、ローズマリーです。疲労や筋肉痛にいいし挿し木で増えるので。料理にも使えるし、お風呂に入れてもいいし、騎士団にはぴったりだと思って」
「なるほど」
それから私とザールさんは畑の予定地の近くに植木鉢を置いて、庭師から貰った土を運んでスコップでその中に入れなくてはならない。ふう……結構大変かも。
「おやおや……」
額に浮かぶ汗を拭った瞬間に聞こえてきた涼やかな声。この声は……フレデリック殿下だ。
「殿下……」
「やあ、昨日ブライアンが手間をかけさせたみたいだからね」
優しく細められた薄青の瞳の色に、私は思わず視線が吸い込まれそうになる。駄目駄目、あんまりじろじろ見ちゃ!
「いえ、ちゃんと自宅療養してくれればあとは大丈夫ですから」
「そうか……。ところで何をしているんだい?」
「あ、これですか。騎士団でよく使うハーブを植えてみようと思いまして」
「ふむ……」
フレデリック殿下は顎に手をやって少し考えると、いきなりガッと大きな植木鉢を抱えた。
「これをそっちに運ぶんだな」
「あっ、重いですよ!?」
「何、甲冑や剣を持って動く方がよっぽど重い」
慌てる私を笑い飛ばして、フレデリック殿下は日陰の方に植木鉢を移した。
「これでいいか? 次はどうするんだ?」
「殿下っ……?」
ザールさんも動揺しているようだ。落ち着き無く視線を泳がせながらうろうろしている。
「手伝うよ。面白そうだ」
面白そうって……王族にこんな事やらせていいのかしら。私はちょっと戸惑いつつも、植木鉢の隣に出してあるローズマリーを指差した。
「まずはこれの根元の葉っぱを取り除いて水揚げをします。土に挿す部分をこう……」
私は一本手にとってその葉っぱを取り除いた。そして水を貼ったコップにそれを挿す。
「一時間ほどこうしたら土に植えます」
「なるほど、おいザール。やるぞ」
「あ、はい……」
私達はチミチミと葉っぱを取り除きはじめた。それにしても……金の刺繍とモールのついた騎士団の団服のコートで地面にしゃがみ込んでハーブを摘んでいる王子の違和感がすごい。
私が思わずじっと見ているとふっとフレデリック殿下がこちらを見た。
「いい香りだ」
「ええ、気持ちがスッキリしますね」
「なぜ急にハーブを植える事に?」
「あ……それは……。私が帰った後も、何か役に立つものを残したくて……」
私が答えた瞬間、殿下の手の中のハーブがぽきっと折れた。
「あっ……、すまない……」
「いいですよ。気にしないで下さい。あとで何かに加工しますから」
「あ、ああ……」
殿下は慌てて次の枝を手にした。そして慎重に葉っぱをつまむ。
「できた……。ふう……」
殿下がやっと二、三本の葉っぱを取り除いた時には私とザールさんで残りの挿し木の準備が終わっていた。
「……どうも向いていないみたいだ」
あ、なんかすごい落ち込んでいる……。どうしよう……。
「いえ、私は土いじりは慣れてますから。それよりお気持ちが嬉しいです。殿下の挿し木は他とは別にして植えますね」
「そ、そうか……」
それを聞いたフレデリック殿下がまるで子供みたいに顔をくしゃくしゃにして笑った。
「さ、そろそろ隊に戻らねば。兵の練度が下がったらブライアンにドヤされてしまう」
「気を付けていってらっしゃい」
「ああ!!」
去って行く殿下に手を振って、お別れをする。殿下は思ったより……かわいい人だな。そう思って振り返ると、ザールさんは地面に四つん這いになっていた。
「ザールさん!」
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「しっかりしてくださいよ!」
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