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どうです? この病院っぽいデザイン
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その日、俺は再び家庭料理『ふみ』を訪れていた。
別に家庭の味を欲した訳ではない。
目当ては店の看板娘、店の名と同じ名前を持つふみさんだ。
丸顔でタレ目気味の目、唇はちょっと厚め。
暗めの栗色の髪をひとつに束ね、三角巾で覆っている。
いまどき珍しい家庭的な雰囲気。清楚で優しく、笑顔が可愛い女性。
まさに俺のタイプ、ど真ん中なのである。
「あら、この前の飯田さんのお連れさん。今日は飯田さんは?」
ふみさんも俺の顔を覚えてくれていたようで、カウンターに座るとすぐに話しかけてくれる。
「どうも佐々木です。佐々木君人。そして今日はひとりです。すっかりここの味を気に入ってしまって、また来ました」
「ありがとうございます。嬉しいな」
ふみさんはそう言うと本当に嬉しそうに笑う。
幸いにして客はまばら、ふみさんとタップリ話すことができそうだ。
「今日はお仕事の帰りですか?」
ふみさんは注文した瓶ビールとお通しを出しながら、俺に尋ねる。
まったく普通のなんの変哲もない世間話。
ふみさんはそのつもりなのだろう
――だがしかし。
「いえ、無職なので!」
俺は堂々とそう答える。
目を見開き、ちょっとビクッとするふみさん。
ちょっとした世間話のきっかけのつもりだったのだろう。
それがまさかの無職、しかも、堂々とした無職!
少々驚かせてしまったかもしれないが、俺は無職であることにプライドを持っている。
隠す必要もないし、恥じる必要もない。
俺が積極的に選んだ人生の選択なのだから。
「いやね、自分はいま無職で生活できるのか、壮大な実験中なんすよ」
俺はふみさんに自分のコンセプトを語って聞かせる。
今の時代、創意と工夫で働かずとも生活できると思っていること。そもそも「働く」の意味もこれから変わっていくと思っていること。
そして働かないための努力は一切惜しむつもりはないこと。
自分は無職の人たちに夢と希望を与える存在になりたいこと……。
ビールの力を借りて熱っぽく語る。
「面白い方ですね……。本当に個性的です」
ふみさんは俺の話を聞きながら屈託のない笑顔を浮かべる。
――はっきり言って、好感触だ。
一般的に無職は女ウケが悪い。
しかし、それは無職の発する自信のなさ、言い訳めいた言動、そして怠惰さ、そのようなものが醸し出されてのこと。
堂々とした態度、自信に満ちた言動、そして勤勉で努力家の無職となれば、女ウケも問題がないのである!
俺はビールをもう一杯煽り、さらに自信に満ちた口調で話し続ける。
「いやあ、それほどでも。最近は性病のサイトを作っていましてね」
「せ、性病……?」
「ええ、淋病、梅毒、クラミジアなどを少々」
「ク、クラ……」
ドン引きである。
どれほど自信に満ち溢れていても性病の話はウケが悪かった!
しかし、いま事実として俺は性病のサイトを作っている。嘘をついてもしかたがない。
「もちろん他人を性病にするサイトじゃなくて、性病から守るためのサイトですよ。これがイザやってみると大変でしてね」
「そ、そうなんですか」
「いやあ、大変です。性病のサイトですから、説得力があって、それでいてクリーンなデザインにする必要があるわけです。いまgoogleが提供するbloggerというサービスを使っているんですけどね。納得のいくブログのテンプレートを探す作業、そしてそれを自分でカスタマイズするんですけどね。これがまた大変なんですよ」
実際問題、作業は地獄のように大変であった。
なにせ俺はウェブデザイナーではない。スタイルシートの知識もない。
無料のテンプレートをいろいろ試し、使えそうなものがあれば、自分用にカスタマイズ。
なんとか形になったかと思えば、スマホで確認すると、デザインがぐちゃぐちゃ。
修正しきれず、また別のテンプレートを選んで一からやり直し……。
そんな作業をひたすら繰り返す。
「それでようやくブログスタートなんですけど、そこからまたトラブル続きでね……」
せっかく立ち上げた『性病検査情報本部』であるが、すぐに問題が発生した。
なんとgoogleの検索結果から除外されているのだ。
自分のサイトのアドレスで検索をかけても一件も表示されない。
「いわゆるグーグル8分をいきなりくらったんですよ。いまのサイトを作る前に練習で軽くライブドアブログを使ってみたんですが、どうやらそのブログのせいで重複コンテンツと取られてしまったらしくて」
Googleの検索は同じ内容の物を除外するようにできている。
よってサイトの引っ越しで失敗したりすると、googleにパクリサイトと認識されて検索に一切出て来なくなってしまうのだ。
Googleで検索できないサイト。それは存在しないサイトも同然である。
「そこから大変でしたよ。Googleウェブマスターツールっていうのがあるんですけど、そこをいろいろいじっってね……、最終的には独自ドメインを取ってね」
もはや聞いているふみさんはなんのことかわからずポカンとするばかりだが、とにかく愚痴を言わずにはおれないほど大変だったのだ。
検索で表示されるようになる。ただそれだけのことのために。
何度googleにインデックス登録しても、インデックスから消される日々。
すでに重複の原因であるライブドアブログは削除したにも関わらず……。
試行錯誤の末、ブログのタイトルを変更し、独自ドメインを取ることでなんとかGoogle様に認識されるにいたったのだ。
「この性病検査男女症状.bizっていうのが、自分のドメインなんですよ。苦労しましたよ、DNSがどうとか、puncycode変換だとか……」
「よくわからないですけど、すごい名前のドメインですね……。なんていったらいいのか……」
「ええ。年間700円で取得できました。どうですかふみさんのメールアドレスにでも。メールも独自ドメインだと格好いいですよ」
「いえ、結構です!」
きっぱりと断られた!
「まあ、とにかくいろいろ苦労したってことです。おかげでウェブサイトについていろいろ詳しくなりましたよ。よかったらお店のサイトも作りましょうか?」
「いいんですか? お店のページがあればいいなって思ってたんですよ。でも私も母も全然詳しくなくて……」
ふみさんの顔がパッと明るくなる。
色素の薄いブラウンの瞳がキラキラと輝いている。
先ほどまでドン引き続きだったふみさんがついに興味を持ってくれた。
俺はカウンター越しに身を乗り出して、自分のサイトを表示させたスマホを掲げる。
「いま作ってるサイトがこんな感じなんですよね。どうです? この病院っぽいデザイン」
「……病院っぽいですね」
「いまはまだ病院っぽいのしか作れないんですけど。どうですかお店のページに?」
「飲食店なので病院っぽいのはちょっと」
「新しくないですか? 病院っぽい小料理屋」
「新しいとか古いとかじゃないくて、食欲が……」
ふみさんの顔がパッと暗くなる。
やはり、病院っぽいデザインはお気に召さなかったようだ。
できれば、ふみさんのお気に召すデザインのサイトを作ってあげたいところであるが、現在は病院っぽいのしか作れないのだから仕方がない。
いまはちょっぴり仲良くなれたことに満足し、ビールをもう一本頼むのであった。
別に家庭の味を欲した訳ではない。
目当ては店の看板娘、店の名と同じ名前を持つふみさんだ。
丸顔でタレ目気味の目、唇はちょっと厚め。
暗めの栗色の髪をひとつに束ね、三角巾で覆っている。
いまどき珍しい家庭的な雰囲気。清楚で優しく、笑顔が可愛い女性。
まさに俺のタイプ、ど真ん中なのである。
「あら、この前の飯田さんのお連れさん。今日は飯田さんは?」
ふみさんも俺の顔を覚えてくれていたようで、カウンターに座るとすぐに話しかけてくれる。
「どうも佐々木です。佐々木君人。そして今日はひとりです。すっかりここの味を気に入ってしまって、また来ました」
「ありがとうございます。嬉しいな」
ふみさんはそう言うと本当に嬉しそうに笑う。
幸いにして客はまばら、ふみさんとタップリ話すことができそうだ。
「今日はお仕事の帰りですか?」
ふみさんは注文した瓶ビールとお通しを出しながら、俺に尋ねる。
まったく普通のなんの変哲もない世間話。
ふみさんはそのつもりなのだろう
――だがしかし。
「いえ、無職なので!」
俺は堂々とそう答える。
目を見開き、ちょっとビクッとするふみさん。
ちょっとした世間話のきっかけのつもりだったのだろう。
それがまさかの無職、しかも、堂々とした無職!
少々驚かせてしまったかもしれないが、俺は無職であることにプライドを持っている。
隠す必要もないし、恥じる必要もない。
俺が積極的に選んだ人生の選択なのだから。
「いやね、自分はいま無職で生活できるのか、壮大な実験中なんすよ」
俺はふみさんに自分のコンセプトを語って聞かせる。
今の時代、創意と工夫で働かずとも生活できると思っていること。そもそも「働く」の意味もこれから変わっていくと思っていること。
そして働かないための努力は一切惜しむつもりはないこと。
自分は無職の人たちに夢と希望を与える存在になりたいこと……。
ビールの力を借りて熱っぽく語る。
「面白い方ですね……。本当に個性的です」
ふみさんは俺の話を聞きながら屈託のない笑顔を浮かべる。
――はっきり言って、好感触だ。
一般的に無職は女ウケが悪い。
しかし、それは無職の発する自信のなさ、言い訳めいた言動、そして怠惰さ、そのようなものが醸し出されてのこと。
堂々とした態度、自信に満ちた言動、そして勤勉で努力家の無職となれば、女ウケも問題がないのである!
俺はビールをもう一杯煽り、さらに自信に満ちた口調で話し続ける。
「いやあ、それほどでも。最近は性病のサイトを作っていましてね」
「せ、性病……?」
「ええ、淋病、梅毒、クラミジアなどを少々」
「ク、クラ……」
ドン引きである。
どれほど自信に満ち溢れていても性病の話はウケが悪かった!
しかし、いま事実として俺は性病のサイトを作っている。嘘をついてもしかたがない。
「もちろん他人を性病にするサイトじゃなくて、性病から守るためのサイトですよ。これがイザやってみると大変でしてね」
「そ、そうなんですか」
「いやあ、大変です。性病のサイトですから、説得力があって、それでいてクリーンなデザインにする必要があるわけです。いまgoogleが提供するbloggerというサービスを使っているんですけどね。納得のいくブログのテンプレートを探す作業、そしてそれを自分でカスタマイズするんですけどね。これがまた大変なんですよ」
実際問題、作業は地獄のように大変であった。
なにせ俺はウェブデザイナーではない。スタイルシートの知識もない。
無料のテンプレートをいろいろ試し、使えそうなものがあれば、自分用にカスタマイズ。
なんとか形になったかと思えば、スマホで確認すると、デザインがぐちゃぐちゃ。
修正しきれず、また別のテンプレートを選んで一からやり直し……。
そんな作業をひたすら繰り返す。
「それでようやくブログスタートなんですけど、そこからまたトラブル続きでね……」
せっかく立ち上げた『性病検査情報本部』であるが、すぐに問題が発生した。
なんとgoogleの検索結果から除外されているのだ。
自分のサイトのアドレスで検索をかけても一件も表示されない。
「いわゆるグーグル8分をいきなりくらったんですよ。いまのサイトを作る前に練習で軽くライブドアブログを使ってみたんですが、どうやらそのブログのせいで重複コンテンツと取られてしまったらしくて」
Googleの検索は同じ内容の物を除外するようにできている。
よってサイトの引っ越しで失敗したりすると、googleにパクリサイトと認識されて検索に一切出て来なくなってしまうのだ。
Googleで検索できないサイト。それは存在しないサイトも同然である。
「そこから大変でしたよ。Googleウェブマスターツールっていうのがあるんですけど、そこをいろいろいじっってね……、最終的には独自ドメインを取ってね」
もはや聞いているふみさんはなんのことかわからずポカンとするばかりだが、とにかく愚痴を言わずにはおれないほど大変だったのだ。
検索で表示されるようになる。ただそれだけのことのために。
何度googleにインデックス登録しても、インデックスから消される日々。
すでに重複の原因であるライブドアブログは削除したにも関わらず……。
試行錯誤の末、ブログのタイトルを変更し、独自ドメインを取ることでなんとかGoogle様に認識されるにいたったのだ。
「この性病検査男女症状.bizっていうのが、自分のドメインなんですよ。苦労しましたよ、DNSがどうとか、puncycode変換だとか……」
「よくわからないですけど、すごい名前のドメインですね……。なんていったらいいのか……」
「ええ。年間700円で取得できました。どうですかふみさんのメールアドレスにでも。メールも独自ドメインだと格好いいですよ」
「いえ、結構です!」
きっぱりと断られた!
「まあ、とにかくいろいろ苦労したってことです。おかげでウェブサイトについていろいろ詳しくなりましたよ。よかったらお店のサイトも作りましょうか?」
「いいんですか? お店のページがあればいいなって思ってたんですよ。でも私も母も全然詳しくなくて……」
ふみさんの顔がパッと明るくなる。
色素の薄いブラウンの瞳がキラキラと輝いている。
先ほどまでドン引き続きだったふみさんがついに興味を持ってくれた。
俺はカウンター越しに身を乗り出して、自分のサイトを表示させたスマホを掲げる。
「いま作ってるサイトがこんな感じなんですよね。どうです? この病院っぽいデザイン」
「……病院っぽいですね」
「いまはまだ病院っぽいのしか作れないんですけど。どうですかお店のページに?」
「飲食店なので病院っぽいのはちょっと」
「新しくないですか? 病院っぽい小料理屋」
「新しいとか古いとかじゃないくて、食欲が……」
ふみさんの顔がパッと暗くなる。
やはり、病院っぽいデザインはお気に召さなかったようだ。
できれば、ふみさんのお気に召すデザインのサイトを作ってあげたいところであるが、現在は病院っぽいのしか作れないのだから仕方がない。
いまはちょっぴり仲良くなれたことに満足し、ビールをもう一本頼むのであった。
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