楽しい本棚

mogami

文字の大きさ
26 / 31

異世界ヘンテコ職業インタビュー 1

しおりを挟む
本日紹介するのは、杖職人の佐藤美智子(28)さんである。

工房の建ち並んだ職人街の一角に、彼女は店を構えている。

 悠早は、杖工房「ロッド・ショップ」の戸を叩いた。









悠「初めまして、悠早と申します。 早速ですが、出身と、杖職人を始めた経緯を教えてもらえますか?」



佐「はい。 出身は埼玉で、異世界召喚されてこちらに参りました。 適正検査で、魔法使いの適正があると診断され、最初は魔法使いをやっていたんですが……」



 この世界に売っている杖は、どれも背丈ほどあってゴツゴツしており、扱いにくかった、とのことだ。



悠「それで、自分で杖を作ってみようと?」



佐「そうです。 杖のサイズは今までの5分の1以下、ちょうど菜箸くらいの長さにして、可愛らしい装飾を施しました。 武器としての用途は無くなりますが、短剣を携帯しておけば大丈夫なので……」



 佐藤さんが独自に作った杖は非常に使い勝手がよく、疲れない。

この杖の噂が広がり、自分にも作って欲しい、という注文が殺到したようだ。



悠「なるほど。 それで、これなら商売になると、思い切って工房を開いた訳ですね」



佐「はい。 客層はほとんど女性ですけどね」











 次に、実際にどの様に作っているのか、見学させてもらうことにした。

 作業場へと移動する。



悠「この机の上に並べられているのが、杖ですね」



佐「はい。 これはスギを削り取って作りました。 ここから、お客様の注文に従って、装飾を施していきます」



 佐藤さんは、用紙に書かれているイメージ図を元に、粘土を持ち手に巻き付けていく。



佐「このお客様は猫好きで、持ち手の部分を猫の形にして欲しい、とのことでした。 なので、そのように形作っていきます。 それができたら、先端にリボンを飾って完成です」



 およそ1時間程で、一本の杖が完成した。













悠「実際杖作りに触れてみて、何だか学校の美術を思い出しました。 最後に、佐藤さんの夢を教えてもらえますか?」



佐「はい。 今現在、まだまだ杖は武器、と考えている方が大半です。 私の夢は、そんな方にこの杖を認めて頂くことです。 杖はファッションとして、皆様のご要望に沿う杖を作れたら、と思います」



悠「とてもいい夢だと思います。 本日はありがとうございました!」



佐「こちらこそ、ありがとうございました」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...