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プロローグ
しおりを挟む「雫、」
「ん?」
「ちょっと後ろ向いて?」
「え、どうして?」
「いいから!」
「分かったよ。はい」
後ろを向くと首元に冷たい感覚が…ネックレス?
「お誕生日おめでとう!」
「覚えててくれたんだ…ありがとう」
「当たり前じゃん!大切な彼女なんだから」
「キャー!!」
それを見ていた女の子達は悲鳴に近い歓声を…
「見られてるから、」
「照れてる。かわいい」
「もうっ、海斗のバカ」
「じゃあ、帰ろっか、誕生日のお祝いする!」
「ほんと!?嬉しい!」
「行こ!」
「うん!」
「キャー!」
歓声に包まれながら私たちは恋人繋ぎをし、教室を出た。誕生日覚えてくれてただけでも嬉しいのに、祝ってくれるなんて!
今まで生きてきた中で1番幸せな誕生日になりそうだな~、
なんて、もしもこれが本当ならね。
正門を出て、人がいなくなった途端
「離して。今日もおつかれ、じゃ」
そう言って帰っていった。
海斗は一度も私の事を好きだなんて思った事ない。
私も好きじゃなかった。
…はずなのに。
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