学年一のイケメンに脅されて付き合うことになりました!

hayama_25

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第1話

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 私と海斗かいとが出会ったのは、今から1か月前のこと


 私は、昼休み屋上で絵を描くのが日課だった。

 いつもは一人なんだけど、あの日は珍しく他の人もいた。

 それが海斗だった。

 私が先にいたにも関わらず、何故か隠れてしまった。今から告白するんだろうなって直ぐに分かったから。

「私、海斗くんのことずっと前から好きだったの。返事は分かってるから、これだけでも受け取ってくれない…?」

 そう言って渡していたのは、手紙だった。
 あれがいわゆるラブレターってやつか。

「君の気持ちには答えられないけど、これは受け取っておくね」
「うん、ありがとう」

 やっぱりイケメンはイケメンだな。

 告白を断ったのはタイプじゃないから?
 それとも他に好きな人がいるから?

 他に好きな人…。誰だろう。

 別にどうでもいいけど。

 学校の王子様的存在だから、そんな人がどんな人を好きになるのか興味はある。

 相当美人なんだろうな。

 女の子はどこかすっきりした顔で帰っていった。

 失恋ってどんな感じなんだろう。
 告白したことないから分からないや。

 告白も終わった事だし、これでゆっくり絵が描ける。

 そう思ったのに…

「こんにちは」

 どうしてまだいるの。
 というか、どうして話しかけてくるの。

「こ、こんにちは」
「名前は?」

 言いたくないけど、ここで言わなかったら嫌な奴だって思われるかも。

 こんな人に目をつけられていいことなんて一つもない。

「…しずくです」
「雫ちゃんか…。雫ちゃんはさっき俺が告白されたところ見てたんだよね?」

「えっと…」
 確かに見てたけど、元々、私が先に来てたんだし、とやかく言われる筋合いは無い

「はい、見てました」

「なら話は早いや。俺さ、毎日告白されて困ってるんだよね~」

 だったら何?

「あ、そうなんですね、」

 自慢話か?
 告白された数をステータスにしてる系イケメンか?

「だからさ、協力してくれない?」

 協力…?

「…何をですか」

 さっきから何を言いたいのかさっぱり…


「俺の彼女になってよ」

「…は?」
 何言ってるのこの人…

 私の聞き間違いだよね。うんうん。

「あれ?聞こえなかった?付き合おうって言ってるの」
「付き合う…?」

 私と、このイケメンが?何で?

 私たち初対面でしょ?
 話したこともないし、目を合わせたことすらないのに、付き合う?

 イケメンは変な人が多いって聞いたことあるけど、ほんとだったんだ…

「じゃなきゃみんなに言っちゃうよ?屋上で」

 別に、一人で絵を描いてること言われるぐらいどうってことない。

しょうのことずっと見てるって」
「なっ、ち、違います」

 どうして、何でバレた。

「じゃあこれは何?」
 そう言って見せつけてきたのは、私のスケッチブックだった。

「っ、いつの間に、」

「わっ、翔のこと絵に描いてるんだ~。このページはサッカーしてるとこ、次のページは友達と楽しそうに話してるところ」

 一枚めくってはいちいち解説してくる

「返してっ、」
「これだけたくさん描けるってことはさ、それだけ翔のこと見てるってことだよね」

「それは…」
「こんなの知ったらどうなるかな?引かれちゃうかもね」

「駄目!見せないで、お願い」




「だったら、俺の彼女になってくれるよね?」
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